インタビューなど

張本智和はいずれライバルになる。中国の予測が早くも現実に

2018.04.12

<コラム>

 

張本智和(写真はアジアカップ最終日)


「近い将来、若い張本は中国の強力なライバルになるだろう」
これは、中国で発行されている卓球専門誌『ピンパン世界』の2018年1月号にあった記述だ。そして、張本智和(JOC エリートアカデミー)は4月6日、アジアカップの予選リーグで樊振東(中国)を倒してのけた。
『ピンパン世界』の記述が現実のものになったわけだが、張本がこんなにも早く中国のトップ選手に勝つこと、しかも、それが世界ランキング1位の樊振東からの勝利であることは、はたして想定されていただろうか。
 
『ピンパン世界』2018年1月号では、2017年の主要な出来事を振り返る特集を組んだ。この特集では、世界卓球2017デュッセルドルフ男子シングルス決勝の馬龍vs樊振東の戦い、女子シングルス決勝の丁寧vs朱雨玲の戦い、アジア選手権大会で中国選手3人を倒した平野美宇(現・日本生命)の活躍などが紹介されており、張本もそこで取り上げられていた。
 記事では、張本が世界卓球の男子シングルス2回戦で水谷隼(木下グループ)に勝ち、その後も勝ち進んでベスト8に入ったこと、6月の中国オープンでサムソノフ(ベラルーシ)に勝利したこと、8月のチェコオープンでボル(ドイツ)に勝ってワールドツアー最年少優勝を果たしたこと、11月のスウェーデンオープンで許昕(中国)に善戦したことなどに触れ、張本を次のように評している。
 
「多くの新鋭の中で、成績が優れているだけでなく、将来の可能性に満ち、この上なく人々を惹きつける」
 
 さらに記事では、世界卓球2003パリで14歳にしてベスト8に入り、そこから選手としての地位を築いていった福原愛(ANA)のケースを引き合いに出しながら、「張本の活躍は、当時の福原愛に勝るとも劣らない」と結んでいる。
 
 張本は現在14歳。いまだ、どの日本選手も成し得ていないような成功を遂げてくれる日を心待ちにしたい。
 
文=川合綾子
写真=佐藤孝弘
*文中敬称略