大会報道

全日本団体 新潟・長岡で開催 〜東京アートと日立化成が優勝〜

2008.10.20

<その他の国内大会>

 平成20年度全日本選手権大会(団体の部)が10月17〜19日、長岡市民体育館(新潟)で開催された。
 男子は東京アート(東京)が2年ぶり6回目の優勝。女子は日立化成(茨城)が初優勝を飾った。


男子:東京アートが2年ぶりの優勝

東京アートが6回目の日本一

 男子決勝は、2年ぶりの優勝を狙う東京アートと、12年ぶりの栄冠をめざすグランプリ大阪の対戦となった。
 勝負は1番の結果で大きく流れが決まったといえるだろう。東京アートは全試合でトップに起用された張。一方のグランプリ大阪はエースの吉田を持ってきた。第1ゲームは吉田が大きなラリー戦に持ち込んで先行する。しかし第2ゲームにはいると、打撃戦ではフォアハンドの飛距離がでない張が、打ち合いを避けて前陣で手堅いカウンターブロックを決める。これでリズムをつかんだ張が一気に3ゲームを連取して、貴重な先取点を上げた。
 すると、続く2番は北京オリンピック日本代表の韓が横山との打撃戦を制して、東京アートが2−0と王手をかけた。
 一気に決めたい東京アートは、監督兼任の遊澤が登場。一方、グランプリ大阪は助っ人のセン健。速攻選手同士の対戦となったが、今大会初出場の遊澤が切れ味鋭い両ハンドカウンターでセン健を圧倒。3−1で勝利を収めて、東京アートがストレートでグランプリ大阪を下した。
 優勝した遊澤監督は「予選から苦しくて気が抜けない試合ばかりだった。予選の最終戦、協和発酵キリンとの対戦がいい形で終わったで、それがよかったと思います。そのおかげで最終日はみんなリラックスしてできました」と喜びを語った。


張がカウンタープレーで逆転

吉田は攻撃をかわされた

韓が横山との打ち合いを制す

最後は遊澤監督が締めた


 2位のグランプリ大阪は、予選リーグの青森大学、準決勝のシチズンという10月1日の新ルール施行以降に好調を維持しているチームを連破して勝ち上がった。
 3位はシチズン(東京)と日産自動車(神奈川)。シチズンは予選リーグで昨年優勝の日産自動車に完勝。先日の全日本社会人に続いて、新しい用具を使いこなして、今大会も旋風を巻き起こした。  一方、連覇を狙った日産自動車はワイルドカードで準決勝に勝ち上がったが、東京アートの前に涙をのんだ。


グランプリ大阪が準優勝

シチズンは好調を維持して3位に

日産自動車、連覇ならず


女子:日立化成が初優勝

日立化成が悲願の日本一に

 女子決勝は、史上最多タイの5連覇を狙う日本生命(大阪)と、初優勝をめざす日立化成(茨城)が対戦した。
 試合は、トップでニッセイのエース・金沢が、世界卓球2009代表内定の藤沼を下して先行する。しかし、2番で全日本社会人優勝の王が激しい変化カットで藤井を寄せ付けず、日立化成が1−1に追い付いた。
 3番は助っ人対決。日本生命の李佳が優位と見られたが、日立化成の馮暁雲が素晴らしいプレーを見せた。投げ上げサービスからのバックプッシュで李佳のバックサイドを突くと、無理に攻めてくる李佳の強打をカウンターではじき返してストレート勝ちの大金星。
 これで流れを引き寄せた日立化成は、4番で王が金沢の強打をかわして快勝。ついに悲願の全日本タイトルを手にした。
   ついに栄冠を手にした内山監督は「ここまで4年かけてきた優勝、うれしいを通り越して頑張ってきてよかったという思いです。全日本社会人で王と藤沼が勝っていたので、ある程度自信を持っていました。また馮の大殊勲で優勝が傾いてきたと思います。しかし、まだまだ日本生命の方が一枚上手ですので、このあとの日本リーグまでにもう一度鍛えたいです」と喜びをかみしめた。


金沢が藤沼を下したが・・・

王のカットが冴えわたった

馮暁雲が優勝を決定づける金星


 決勝で無念の敗戦を喫した日本生命。頼みの李佳が今大会3敗を喫すなど、なかなか調子が上がらなかった。しかし、決勝で金沢が藤沼を下し、藤井は福岡(中国電力)と石川(四天王寺高)に完勝するなど、日本リーグ後期に向けて明るい材料もあった。
 3位はアスモ(静岡)と中国電力(広島)。前回2位のアスモは、日本国籍を取得した大岡(旧姓・孫博)を中心に勝ち上がったが、日立化成に敗れた。
 中国電力は2位同率で四天王寺高と並んだが、得失ゲームで上回って準決勝進出を決めた。


日本生命、5連覇ならず・・・

アスモ、今年は3位に

中国電力がからくも4強入り


 今大会の記録は、日本卓球協会のホームページに掲載されています。
 日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp

 なお、今大会の模様は 12月号(11/20発売予定)に掲載予定。
 現地取材班:兼吉秀洋(卓球レポート編集部)