大会報道

東京選手権 中学生の丹羽孝希が男子シングルス制覇 〜女子シングルスは侯琳が優勝〜

2009.03.16

<その他の国内大会>

 各カテゴリーにわかれて覇を競い合う第61回東京選手権大会が3月11日〜15日まで東京体育館で開催された。カデットから年代別など随所に好プレーが見られ、熱い試合が展開された。

男子シングルス:中学生の丹羽孝希が優勝 〜天才的なプレーを披露〜

中学生の丹羽孝希が東京選手権を制す

 男子シングルスを制したのは、中学2年生の丹羽孝希(青森山田中)。
 世界卓球2009横浜日本代表に選ばれた逸材は、7回戦で全日本で勝利した下山(協和発酵キリン)にゲームオール5−7の苦しい展開から粘り強いプレーで逆転勝ち。ここから力を発揮して坪口(青森大)、水野(明治大)を連破し決勝へ駒を進めた。
 決勝は前回優勝の張一博(東京アート)。「張選手はバックが得意ですが、僕もバックハンドが得意なのでバック対バックの展開に持ち込みました。ここで優位に立てたことが良かったです。」と丹羽が振り返るように、ラリーを完全に支配し4−1で完勝。見事に中学生で男子シングルスを制した。「この前の全日本で自信がつきました。今大会、世界卓球2009横浜のシングルス代表は僕だけだったので、優勝するしかないと思ってがんばりました。」と頼もしいコメント。多彩な両ハンドカウンターの精度が増し、競った場面での粘りが出てきた。世界卓球2009横浜での活躍に期待が持てる戦いぶりだった。

 2位の張は、ガッツ溢れるプレーをみせて2年連続決勝進出。しかし、丹羽の猛攻を防ぎきれなかった。
 3位には、大学生の水野(明治大)と魏偉男(青森大)が入賞した。


丹羽、得意のカウンターがさく裂

張は防戦に・・・


女子シングルス:侯琳が強豪下して栄冠 〜準決勝で平野に競り勝つ

侯琳が喜びのV

 女子シングルスは、侯琳(サンリツ)が準決勝で平野早矢香(ミキハウス)に競り勝ち、決勝で朱夢軍(十六銀行)に勝利して初優勝を果たした。
 侯琳と平野との一戦は大熱戦となった。果敢に攻める平野に対し侯琳は両ハンドの攻守で応戦する。最終ゲームでスタートダッシュを決めた侯琳が追いすがる平野を振り切って接戦をものにした。侯琳は「優勝できたことが信じられないです。とてもうれしいです。」と喜びのコメント。

 2位の朱夢軍は、ペン表の速攻と裏面を操り小気味良い攻撃を見せ、馮暁雲(日立化成)、山梨(淑徳大)、野中(ミキハウス)を連破した。
 3位は平野と、田勢(十六銀行)を破った野中が入賞した。


見事な攻守で強敵を振り切る

朱夢軍が決勝進出

平野は準決勝で競り負けた


男子ダブルス:木方・坂本が優勝 〜2位は日産自動車の三原・竹谷〜

木方・坂本が男子ダブルスを制す

 男子ダブルスは木方・坂本(協和発酵キリン)が三原・竹谷(日産自動車)を破って優勝を果たした。
 木方・坂本はラリー戦で優位に立って序盤で主導権を握って3−1で快勝。木方は3度目の優勝となるが、そのすべてが異なるパートナーだ。
 2位の三原・竹谷は日産自動車として最後の試合となった。粘り強いプレーを見せて、前回2位徳増・森田(専修大)を破って決勝に進出した。



女子ダブルス:大橋・侯琳が優勝 〜劉一行・トン舟の3連覇を阻む〜

大橋・侯琳が女子ダブルス優勝

 女子ダブルスは侯琳・大橋(サンリツ)が3連覇を狙う劉一行・トン舟(日立化成・太陽工機)に逆転勝利。
 大橋・侯琳は、0−2の苦境から。第3・4ゲームをジュースで奪って最終ゲームに持ち込む。最終ゲームも11−9で競り勝って見事な逆転優勝を手にした。ミスの少ない大橋と広角に攻める侯琳の息がピッタリとあって見事なコンビネーションをみせた。
 2位の劉一行・トン舟は3連覇目前だったが、終盤に流れを失って連勝が止まった。



日産自動車が休部前に最後の勇姿

名門・日産自動車、最後の勇姿

 今大会で休部となる日産自動車の選手が勇姿を見せた。
 各選手とも、1球1球丁寧に粘り強い日産らしいプレーを見せた。主将の三原選手は「すばらしい歴史と伝統の日産自動車でプレーできたことは僕にとって財産です。感謝です」と思いを語った。


主将の三原は懸命のプレー
ベテランの竹谷が気迫の強打

三田村は強気の攻めを見せた

中国からの助っ人・金恩華

入社2年目の森田

ルーキーの村守

坪口、あこがれのウエアに袖通す


本大会の模様は・・・ 〜卓球レポート5月号に掲載〜

 上記種目以外の優勝者は下記の通り。

 ジュニア男子 藤本海統(滝川第二高)
 ジュニア女子 暴小雨(中村学園女子高)
 カデット男子 小澤吉大(深草中)
 カデット女子 前田美優(高瀬クラブ)
 サーティ男子 紀宏杰(冠雲クラブ)
 サーティ女子 舩山晶子(狭山フレンズ)
 フォーティ男子 小泉慶秀己(マイダス)
 フォーティ女子 荒木美輪子(つくば国際SC)
 フィフティ男子 石谷悟(エクシード)
 フィフティ女子 齋藤京子(楽和くらぶ)
 シックスティ男子 勝英雄(大阪経法大教員)
 シックスティ女子 持田恵子(サクセス)
 ローセブンティ男子 田中鍛(西東京クラブ)
 ローセブンティ女子 土屋慶子(卓美会)
 ハイセブンティ男子 小野塚章司(VEGACLUB)
 ハイセブンティ女子 土佐昭子(浜卓会)
 エイティ男子 関川知男(サンピア高崎)
 エイティ女子 河村美千子(藤沢レディース)

 本大会の記録は、東京都卓球連盟のホームページに掲載されています。
 東京都卓球連盟 公式HP:http://tttf.jp

 なお、本大会の模様は 5月号(4/20発売予定)に掲載予定。
 現地取材班:小畑賢二(卓球レポート編集部)