大会報道

2009横浜大会初日:4月28日

2009.04.28

<世界卓球選手権大会>

 世界卓球2009横浜(第50回世界卓球選手権横浜大会[個人戦])がいよいよ開幕。大会初日の4月28日は混合ダブルス、男女シングルスの予選が行われる。試合は午前9時30分からスタート。日本からは丹羽(青森山田中)が男子シングルス予選に登場。開会式は午後6時30分から行われた。


世界卓球2009横浜、ついに開幕 〜世界の頂点を決める戦いが始まった〜

幻想的な雰囲気の中で披露された太鼓とアクロバットのコラボレーション

 日本では2001年の大阪大会以来8年ぶり6度目の開催となる世界卓球。平日となった大会初日にも大勢の卓球ファンが横浜アリーナに集まった。
 午後6時30分、予選の試合を中断する形で行われた開会式は選手たちの入場行進のないシンプルなものとなった。スモークをたいてライトアップした幻想的な雰囲気の中、和太鼓とアクロバットのパフォーマンスが披露されると、続いて146の参加国・地域の紹介、そして大会組織委員会の大林会長に続き、国際卓球連盟のアダム・シャララ会長、開催地である横浜市を代表して中田市長があいさつを行った。
 参加者全員が起立しておごそかな「君が代」独唱にあわせて日本国旗と国際卓球連盟の旗が掲揚されると、第50回世界卓球選手権横浜大会の開幕がアナウンスされ世界の頂点を決める熱い戦いの火ぶたが切って落とされた。


大林会長が開会の辞

シャララ会長があいさつ

中田市長が歓迎の言葉

美しい歌声で君が代を独唱

丹羽、2連勝で予選グループリーグを通過 〜スーパー中学生が魅せた〜

精神的な強さも見せた丹羽

キレのあるプレーを見せたオマル

吉田監督のタイムアウトが生きた

 男子シングルス予選グループリーグが午後4時20分より開始。対戦相手は世界ランキング432位のオマル(アラブ首長国連邦)。
 第1ゲームはサービスからの展開で有利に11-6。第2ゲーム中盤からオマルに先手を取られる展開が続きリードを許すと、そのまま8-11と押し切られ、1−1に。第3ゲームは序盤から速い攻撃を仕掛けた丹羽が11-6と攻めきり、2−1と再びリード。
 第4ゲームは攻守にメリハリをつけた丹羽が11-9とし勝利に大手。第5ゲームは凡ミスを重ねた丹羽が3-8とリードを許すが7-8まで迫ると、オマルはたまらずタイムアウト。落ち着きを取り戻したオマルが11-7とし、ゲームカウントは3−2。第6ゲーム、オマルの速攻が決まり出し4-11、勝負は第7ゲームにもつれ込んだ。
 最終ゲーム、丹羽は5-4でコートチェンジをするも、6-8と逆転を許しベンチから吉田監督のタイムアウト。丹羽は積極的に攻めるもオマルのカウンターをくらい点差を縮められないまま8-10。後のなくなった丹羽は渾身のバックハンドドライブで9-10と迫り、ジュースに。オマルのロビングを粘り強く打ち抜いて11-10と逆転すると、最初のマッチポイントをものにした丹羽が12-10とし、予選グループリーグ通過。明日行われる予選トーナメントへの出場を決めた。

丹羽選手のコメント
「3−1になったときに行けるかと思ったが、そうはいかなかった。最終ゲーム8-10になったときに、そこで力が抜けてリラックスできて、気が付いたら勝っていたという感じです。先にマッチポイントを取られてサービスも持たれたので、負けたと思ったが力が抜けたら今まで入らなかったボールが入りました。
 世界選手権という舞台であんなに大きな声援を受けたのも初めてだったので戸惑ったが、接戦になっていくと応援を心強く頼もしいと感じるようになりました。
 明日はシングルスとダブルスで5試合あるので、まだ負けたくないですね。シングルスは2勝しましたが、まだ予選の中の予選なので通過点ですね。明日は今日の反省を活かして思い切ってやりたいと思います」

吉田監督のコメン
「3−1でリードしたときに5ゲーム目で集中力を欠いた。最終ゲームは6-6のエッジの失点からよく挽回した。タイムアウトは冷静にあきらめさせないように言っただけ。相手も強かったし本当に危ない試合だった」


丹羽、初戦を快勝 〜決勝トーナメントへまず一歩〜

圧倒的な実力差を見せた丹羽

 14歳6カ月という世界卓球出場の日本最年少記録を持つ丹羽が、今大会での日本選手の先陣を切り、見事に勝利をおさめた。
 初戦の相手は世界ランキング1568位のサリバエフ(タジキスタン)と格下相手の試合になったが、日本代表としての初舞台に緊張する様子もなくのびのびとしたプレーを見せた。1ゲーム目11-5と快調な滑り出し。続く3ゲームも11-2、11-2、11-5とほとんどがサーブとレシーブで決まるという一方的な展開で見事初勝利を飾った。


横浜アリーナに駆け付けた応援団が丹羽の勝利を後押しした

 大会2日目の4月29日は混合ダブルスの1回戦が行われ、日本からは水谷・平野(明治大・ミキハウス)の全日本王者ペアをはじめ全7組が登場する。また、男子ダブルス予選には松平賢二・上田(青森大・青森山田高)、松平健太・丹羽(青森山田高・青森山田中)らが姿を見せる。



 なお、本大会の模様は 6月号(5/20発売予定)に掲載予定。