大会報道

全国中学 北九州で開催 〜青森山田中と四天王寺羽曳丘中が優勝〜

2009.08.26

<その他の国内大会>

  8月22〜25日まで、福岡県の北九州市立総合体育館で第40回全国中学校大会が開催された。

男子は青森山田中が優勝 〜エース不在も完全勝利〜

男子団体優勝は圧倒的な強さで5連覇を飾った青森山田中

 男子団体の決勝は、5連覇を狙う青森山田中(青森)と初優勝を目指す長森中(岐阜)の対決になった。ちなみにこの2校は、今年3月に行われた中学選抜の決勝でも顔を合わせていて、青森山田中が3対0で勝っている。
 今大会の青森山田中は、エースの丹羽が国際大会の出場のため不在だったが、それでも選手層の厚さは群を抜いていて、長森中に付け入る隙を与えず、3対0と圧勝。見事5連覇を決めた。
 丹羽の代わりにチームを引っ張った町は、プレーに硬さが見られて競り合う場面にあったが、それでも最後はきちんと締めて全勝。
 青森山田中の選手層の厚さがわかるのは、今大会の個人戦に出場している野澤と坪井をダブルスに起用していることだ。そのダブルスは全試合圧勝と言っていい内容で、優勝に大きく貢献した。
 敗れたとはいえ、決勝に進出した長森中も野田学園中(山口)、郡山第二中(福島)、愛工大附属中(愛知)といった強豪破るなど、活躍が目立った。


エースとして活躍した町

野沢(右)と坪井のダブルスも優勝に大きく貢献した


女子は、四天王寺羽曳丘中が優勝 〜見事に6連覇達成〜

女子優勝は6連覇を達成した四天王寺羽曳丘中

 女子団体の決勝は、6連覇を狙う四天王寺羽曳丘中(大阪)と中学選抜優勝の青森山田中(青森)が激突。どちらも力を備えているだけに接戦が予想された。
 試合は、前半の1、2番のシングルスで1対1のタイになり、勝負と見られていたダブルスを四天王寺羽曳丘中が勝利して2対1と大手をかけた。後半の4、5番のシングルスは、先に5番の成本が勝ち、4番の勝敗を待たずに四天王寺羽曳丘中の優勝が決定。その後、4番の松平も勝って、最終的なスコアは3対1で四天王寺羽曳丘中が勝って、6連覇を達成した。
 四天王寺羽曳丘中は、スーパールーキーの前田の加入によって選手層が増したが、成本と松平がパワーアップし、酒井(右)・徳永のダブルスも強く、終わってみれば圧倒的な強さだった。
 2位の青森山田中は、四天王寺羽曳丘中に食い下がったが、競り合った試合をものにすることができなかった。


成長を見せた2年生の松平

決勝では勝負どころで勝利をあげた酒井(右)・徳永のダブルス


男子シングルスは吉田雅己が初優勝 〜2度の同士打ちを制す〜

男子優勝 吉田雅己(青森山田中)

 男子シングルスはベスト4を青森山田中が占めるという独壇場の中、同士打ちを制した吉田が初優勝を飾った。
 吉田は準決勝で「公式戦で1度も勝ったことがなかった」という町を3対1で下すと、決勝では「公式戦では1勝1敗。普段の練習では五分五分」の森薗も3対1で下し、最後の夏にして最高の結果を出した。
 持ち前の堅実さに加えて、打球にパワーがついた吉田は、精神面でも強さを見せ、特に準決勝、決勝の同士打ちでは、「向かっていく気持ちで戦った」と本人が言うように、冷静ながらも内に秘めた闘志を消すことなく、強気のプレーが光った。
 優勝後のインタビューで印象的だったことは、「僕はこの全中にかけていて、夜間練習などをして、なんとしてでも勝ちたいと思っていました」という言葉。優勝を裏付ける努力がうかがえた。


大舞台で努力が実った吉田


女子シングルスは前田美優が初優勝 〜1年生で優勝の快挙〜

女子優勝 前田美優(四天王寺羽曳丘中)

 女子シングルスは、大物ルーキーの前田(四天王寺羽曳丘中)が、1年生ながら堂々の優勝を決めた。女子シングルスの1年生での優勝は初めての快挙だ。
 その前田は、「全試合が勝負だと思って戦いました」と言うように、流したプレーは一切なく、声を出して気合いの入ったプレーを見せた。準々決勝と決勝は「苦手なカット」との対戦になったが、得意のフォアハンドスマッシュに結びつけるためにループドライブとツッツキ、バックハンドを有効に使い、チャンスボールをスマッシュで打ち抜く戦術で勝利した。
 優勝後のインタビューでは、「1年生で優勝できたので、3連覇を目標にがんばります」と力強く、頼もしいコメントをした。女子では前人未踏の大記録に向けて、前田の挑戦が楽しみだ。


苦手なカットを落ち着いて攻略した前田


 詳しい記録は、第40回全国中学校卓球大会 実行委員会公式HPをご覧下さい。
 第40回全国中学校卓球大会 実行委員会:http://pingpong.chu.jp/


今大会の模様は 10月号(9/20発売予定)に掲載予定。
 現地取材班:中川学(卓球レポート編集部)