大会報道

全日本社会人 奈良で開催 〜シングルスは下山隆敬と王輝が優勝〜

2009.11.09

<その他の国内大会>

第43回全日本社会人選手権大会が11月6〜8日、奈良市中央体育館で開催された。

男子シングルス 下山隆敬(協和発酵キリン)が初優勝


下山が社会人タイトルゲット

 男子シングルス決勝は下山と大矢英俊(東京アート)で争われた。  下山は準決勝で張(東京アート)を速攻で圧倒して決勝進出。社会人1年目ながら優勝候補の大矢は横山(協和発酵キリン)、木方(協和発酵キリン)らを打ち砕いて勝ち上がった。
 立ち上がりは下山はペースをつかむ。大矢のフォア前に短く止めて、素早くバックサイドに揺さぶる展開が功を奏して1ゲームを先行。続く第2ゲームは大矢は少し距離を取って下山の速攻を受け止めて1−1に戻す。
 第3ゲームに入ると両者の攻防が拮抗するが、前陣でテンポ良く両ハンドで攻める下山がわずかに上回る。2ゲーム続けて11-9で競り勝って王手をかけた。しかし、追い込まれた大矢が第5ゲームをジュースで取り返して3−2と追いすがる。
 第6ゲームも一進一退となり、ジュースにもつれ込む。ここで下山が強打でマッチポイントを握ると、最後は回り込みドライブを決めて栄冠を手にした。協和発酵キリン勢の優勝は第32回(平成10年)の田崎以来11年ぶりの優勝。
 下山は「大会が始まってから一度も気持ちを切ることなくプレーができました。最後の1本も行くしかないと思いました。このような時期にスウェーデンに留学させてくれた会社や周りの皆さんに感謝したいです。」と優勝の喜びを語った。

 2位の大矢は、決勝まで圧倒的な強さを見せた。しかし、決勝は下山の猛攻に対して受け身になってしまった。

下山が攻めの気持ちを貫いた

大矢は受け身に・・・

打ち勝って社会人の頂点に

 3位は張(東京アート)と木方(協和発酵キリン)が入賞。
 張は韓との同士打ちを制したが、下山の表ソフトのバックハンドを攻略できず。木方は後輩・小野を完封したが、大矢の速さについて行けなかった。

張が韓を下して4強入り

木方は大矢に及ばず


女子シングルス 王輝(日立化成)が2連覇


王輝が2連覇達成

 女子シングルス決勝は王輝と伊藤みどり(十六銀行)が対戦した。
 王は準々決勝で小西(アスモ)に0−3と追い込まれたが、辛くも逆転して勝ち上がった。伊藤は田代と藤井という日本生命勢との大激戦を競り勝って決勝進出。
 試合は王のペースで進む。第1ゲームを競り勝つと、変化カットで伊藤の打ちミスを誘って2−0とリード。しかし、第3ゲームは伊藤が開き直ってパワーのあるフォアハンドで攻め込む。このゲームをジュースでもぎ取ると第4ゲームも9本で競り勝って2−2に追い付いた。
 このままでは流れが悪い王。第5ゲームに入ると再び誘い球を混ぜると、伊藤の攻めが止まる。再びリズムをつかんだ王がこのまま2ゲームを連取して、2年連続優勝を決めた。

 2位の伊藤は、ゲームオールの接戦を相次いでものにするなど競り合いでの強さが際立った。

王が変化カットでV2

伊藤は中盤攻め込んだが・・・

 3位は藤井(日本生命)と田勢(十六銀行)。
 藤井は地元の声援を受けて勝ち進んだが、競った場面で打ちミスが出て無念の惜敗。田勢は渡辺(日立化成)、梅村(文化シヤッター)といった実力者を連破した。

藤井は接戦で及ばず

田勢が強豪を連破


男子ダブルス 韓陽・張一博(東京アート)が優勝


韓・張がダブルスを制覇

 男子ダブルス決勝は、韓・張と倉嶋・田勢(協和発酵キリン)が対戦した。
 両ペアともに左右のコンビネーションが良く、互角の打ち合いが展開されて1−1となる。続く第3ゲームも終盤まで一進一退となるが、韓・張が11-9で競り勝つ。すると第4ゲームもジュースでものにして、韓・張が打撃戦を制した。

 なお、3位は木方・下山(協和発酵キリン)と谷口・中野(シチズン)が入賞した。

張と韓が競り合いをものにした


女子ダブルス 藤井寛子・李佳(日本生命)が優勝


ニッセイペアが初優勝

 女子ダブルス決勝は、藤井・李佳と侯琳・脇ノ谷(サンリツ・ニッタク&チームワッキー)が対戦した。
 試合は李佳のフォアハンドど藤井のバックハンドがマッチして、変則ペアの侯琳・脇ノ谷を圧倒。ストレート勝ちで藤井・李佳が快勝した。奈良県生駒市出身の藤井は、地元に錦を飾る優勝を手にした。

 なお、3位は馮暁雲・河村(日立化成)と小西・小林(アスモ)が入賞した。

力強いプレーで見事な優勝


今大会の模様は・・・ 〜卓球レポート1月号に掲載〜

 今大会の記録は日本卓球協会のホームページに掲載されています。
 日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp

 なお、今大会の模様は 1月号(12/20発売予定)に掲載予定。
 現地取材班:兼吉秀洋(卓球レポート編集部)