大会報道

2010モスクワ大会初日:5月23日

2010.05.23

<世界卓球選手権大会>

世界卓球2010モスクワ、開幕! 〜参加チームの旗をつなげる演出〜

地球儀から旗が連なって登場

 第3試合のあと、午後7時から開会式が行われた。
 ロシアの伝統的な踊りが披露され、空中につり下げられたドームでの曲芸が披露された。
 その後、ロシア卓球協会のレヴィチン会長が歓迎の挨拶を行った。



ロシアンテイストのダンス

ゾッとする曲芸を披露

レヴィチン会長が歓迎の挨拶


日本女子、5大会メダルへ好発進 〜ベラルーシをシャットアウト〜

日本女子はベラルーシを完封


 5大会連続でのメダル獲得を目指す日本女子。初戦は2006年ブレーメン大会銅メダルの強敵・ベラルーシだ。
 日本は平野と福原を2点使いのポジションに置き、カットに強い藤井を3番手に配したオーダーを組んだ。

 日本のスターターは平野。相手は元世界卓球ベスト8の実績を持つVi.パブロビッチだ。
 序盤は一進一退の展開となるが、平野が粘って11-9で先行する。すると第2ゲームは平野がミドルからバックを突く展開で8-4と引き離して、2−0とリードを広げた。
 第3ゲームはVi.パブロビッチの反撃で1-4となるが、平野が落ち着いて6-6に追いつく。ここから平野がワイドにコースを突いて一気に引き離して勝負を決めた。
 日本は平野の会心のカット打ちで幸先よく先取点を挙げた。


平野が完璧なカット攻略

 2番はエース福原が登場。相手は長身のVe.パブロビッチだ。  世界ランキングを一桁の8位に上げ、今大会はエースとしての働きに期待がかかる福原。しかし、立ち上がりからプレーが硬く、得意の揺さぶりをVe.パブロビッチに受け止められる。9-9と互角の展開となるが、ドロップショットとフォアのカウンターを決めて1ゲームを先行した。すると第2ゲームはペースをつかんで10-3とする。しかし、ここから受けのプレーになってVe.パブロビッチに粘られて、じりじりと追いつかれた。気がつけば9本連取されて、まさかの1−1に。
 こうなると流れが悪い福原。第3ゲームは中盤からバックドライブを浴びて9-11で落とし、まさかの王手をかけられた。
 追い込まれた福原だが、気持ちを入れ直して前陣プレーで8-3とリードを広げてゲームオールに持ち込んだ。
 最終ゲームは序盤からバッククロスの攻防が続く。5-3とリードしてチェンジしたが、追いすがられて6-6。8-7から交互にタイムアウトを取り合って、双方流れをつかもうとする。先に福原が10-7とマッチポイントを握るが、2本取られて10-9に追いつかれた。緊迫の場面、最後は福原がサービスでエースを奪って、粘るVe.パブロビッチを振り切った。


福原、苦しむも粘り抜いた

パワフルドライブで追い詰めたが・・・

辛勝に安堵の握手


 日本は2−0といい流れて3番の藤井にバトンを渡した。大会前に十分なカット対策を行ってきた藤井は、立ち上がりからドブコバに襲いかかる。
 藤井は精度が落ちるドブコバのフォアサイドをうまく攻めて11-4で先行すると、第2ゲームは中盤に締めて2ゲームを連取した。
第3ゲームも立ち上がりから落ち着いてカットを攻略して、一気に勝負を決めた。
 結局、藤井が3−0のストレートでドブコバを下して、日本が順当に初戦を白星で飾った。明日は地元ロシアとの対戦となる


藤井がカット対策の成果見せる


日本男子はやや苦戦のスタート 〜ハンガリーに黒星献上〜

水谷が2勝してハンガリー下す

 2大会連続でのメダル獲得を目指す日本男子。初戦は古豪・ハンガリーだ。
 日本はエース水谷、松平、岸川というオーダーを組んだ。

 トップはエース水谷。左利きのパズィーに苦しめられるが、要所を締めて11-9で先行する。続く第2ゲームは中盤からフォアハンドで動いて2−0とリードを広げた。第3ゲームもクセ球に苦戦するも、しっかり動いて11-8で勝利を収めた。


しっかり動いてシャットアウト勝ち


 日本は2番に松平を持ってきた。ドイツ・ブンデスリーガは不調に終わったが、直前の代表合宿で復調の兆しを見せている。
 試合は世界卓球の団体戦初登場の緊張からか、松平に硬さが見えて0-5となり、そのまま引き離されて1ゲームを先行された。しかし、第2ゲームは気持ちを入れ替えて先制攻撃を仕掛けて5-1として、そのままリードを保って1−1に戻した。
 追いついた松平だがミスが重なって4-8とされ、1−2と再び離された。すると第4ゲームも立ち上がりから3-5とリードされ、たまらずタイムアウト。しかし流れが変わらず4-8と突き放されて、まさかの黒星を喫した。


松平は初登場飾れず・・・

ヤカブは両ハンドが光った


 2−0と予想された展開だったが、まさかの1−1で回ってきた岸川。立ち上がりは長身のコシバと一進一退の攻防でジュースとなるが、攻められて先行を許した。負けられない岸川は、声を出して気迫のプレーを見せて11-4で奪い返した。
 第3ゲームは岸川が中盤から低調なプレーが続いて8-11で落とし、窮地に追い込まれた。しかし、第4ゲームはバックハンドドライブを連発して2−2に持ち込んだ。
 すると最終ゲームは立ち上がりからしっかりとフォアで動いて5-2でチェンジエンド。ハンガリーのベンチにレッドカードが出て間が開いたが、気持ちを切らさずに攻め切って、岸川が貴重なポイントをゲットした。


岸川、最後はフォアで決めた


 ここで決めたい4番。再びエース水谷が登場した。水谷は松平を下したヤカブに対して、うまく打ち合いに持ち込んでペースを握る。第1ゲームを11-6で先行すると、第2ゲームは9-9からサービスエース2連発で2−0と王手をかけた。
 第3ゲームは中盤までリードを許すが、ブロッキングゲームで6-5と逆転するとフォアハンドで動き回って粘るヤカブを振り切った。
 結局、水谷がヤカブを3−0で下し、日本がハンガリーに3−1で勝利を収めた。


水谷がラリー戦で快勝


強豪は男女とも順当勝ち 〜中国、連勝優勝記録に挑む〜

中国男子は張継科が締めた

 チャンピオンシップ・ディビジョンは男女とも強豪チームが登場して、順当勝ちを収めた。
 5連覇を狙う中国男子は、若手の許シン、馬龍、張継科を並べた。連破へのプレッシャーからか許シンと馬龍がゲームを落とす中、3番に登場した張継科がしっかりストレート勝ちを収めて、悪いムードを断ち切った。
 次回2012年に団体戦の開催を控えるドイツは、エースのボルが3大会ぶりに世界卓球に登場。故障も癒えて元気なプレーを披露した。


ボルが久々に世界卓球に見参


 5連覇を狙う中国女子は、世界ランキング1位の劉詩文を3番に置く余裕のオーダーで快勝。
 前回準優勝のシンガポールは、大黒柱のリ・ジャウェイが出産から復帰して白星。


世界ランク1位の劉詩文は3番手に


 初の世界卓球開催となったロシア。
 男子はベテランのスミルノフの活躍などでイタリアをシャットアウト。
 一方の女子は台湾と熱戦を繰り広げたが、得点を上げるには至らなかった。


スミルノフがベテランの味を見せた

女子は得点ならず


今大会の模様は、卓球レポート7月号に掲載

日の丸、表彰台のどの位置に?

 会場の天井には出場チームの旗が掲げられている。
 果たして、日の丸は表彰台に?その位置は?

 今大会の模様は 7月号(6/20発売予定)に掲載予定。