大会報道

2010モスクワ大会2日目:5月24日

2010.05.24

<世界卓球選手権大会>

日本女子、地元ロシアを下して2連勝 〜平野が黒星喫すも、福原が2勝〜

日本女子、ロシアを下す


 5大会連続でのメダル獲得を目指す日本女子。第2戦は地元ロシアと対戦。
 日本は昨日と同じく平野と福原を2点使いのポジションに置き、3番手に石川を投入した。

 日本のトップは今日も平野。立ち上がり硬さが見えてチコミロバに強打を止められて4-6とリードを許す。平野はドライブ連打で応戦してジュースに持ち込むと、うまくフォアを攻めて平野が先行。
続く第2ゲームは攻める平野、止めるチコミロバの展開で8-8ともつれる。ここでチコミロバに両ハンド攻撃を浴びて9-11で落とし、1−1の振り出しに戻された。
 すると第3ゲームはチコミロバの緩急を付けたバックハンドに苦戦して4-6に。平野はフォアで動いて8-8に追いつくと、またもジュースにもつれ込んだ。ここで平野はチコミロバに両ハンドをうまくブロックされて、1−2と王手をかけられた。
 あとがない平野だが、チコミロバに前後に揺さぶられて3-6とされたところでたまらずタイムアウト。しかし、流れを変えられず5-9と点差を広げられた。最後もカウンターを浴びてまさかの黒星。日本女子は予想外のビハインドスタートとなった。


平野はリズムを変えられず・・・

チコミロバが揺さぶった


 2番はエース福原。昨日は九死に一生を得たが、今日は立ち上がりからひと味違う戦い方を見せた。
 ラブオールから淡々と試合を進める福原は、バックハンドの変化プレーが効いて6-0として簡単に第1ゲームを先行した。すると続く第2ゲームも福原はノスコバにまったくプレーをさせず、一気に8-2とリードを広げて早くも王手をかけた。
 第3ゲームに入っても福原のプレーに隙がない。バックハンドの速攻と変化、フォアハンドのライジングがことごとく決まって7-1として勝負を決めた。
 福原は代名詞のサァーを封印し、グッと内に秘めた試合運びで勝負を振り出しに戻した。


福原が変化で圧倒


 1−1となり、流れを決めそうな3番は、今大会初登場の石川。
 石川は、カット主戦のミハイロバの反撃に手を焼いて4-6とリードされるが、我慢してジュースに持ち込んで第1ゲームを先行した。第2ゲームはミハイロバの雑なプレーに助けられて7-2と引き離して、このゲームも連取する。
 こうなると完全に石川がペースを握る。バックサイドから鋭い両ハンドドライブを決めて、8-3と一気に引き離した。
 結局3−0で石川がミハイロバを圧倒。前回2008年広州大会では0勝2敗に終わり、銅メダルにも悔しい思いが残った。そして2年越しで世界卓球の団体戦で初勝利を手にした。


石川が団体初勝利


 4番に再び福原が登場。相手は1番で平野を下したチコミロバだ。
 両者好調とあって接戦が予想されたが、立ち上がりから福原が変化と速攻で圧倒する。福原は序盤から落ち着いた攻守で点差を広げて11-3で先行した。すると第2ゲームはチコミロバを前後に動かして自由にプレーをさせず、11-5で勝利に王手をかけた。
 第3ゲームはチコミロバが意地を見せて中盤まで競り合い6-6となるが、福原は的確な攻守で主導権を握って、確実にスマッシュを決めた。
 試合を支配した福原がストレートでチコミロバを下して、日本は3−1でロシアに勝利。これで第1ステージで2連勝を飾った。
 明日は強豪のルーマニアを下した伏兵・台湾と対戦する。


福原が見事なプレーで快勝

チコミロバはなすすべなく・・・


日本男子、クロアチアに完勝 〜吉田が初登場〜

日本男子がクロアチアを圧倒

 2大会連続でのメダル獲得を目指す日本男子。第2試合はクロアチアだ。
 日本は昨日のハンガリー戦に出場した水谷と岸川に加えて、吉田を2番手に投入した。

 今日もトップはエース水谷。
 昨日の試合では若干硬さが見えたが、今日は出足から快調なプレーを見せた。持ち前のフットワークと多彩な両ハンドで主導権を握って6-0として第1ゲームを先取する。すると第2ゲームは中盤から台上で優勢に立ち7-3と引き離して2ゲームを連取した。
 このまま仕留めたい水谷は、バックサイドから広角に攻めて6-3としてコラレックがタイム。しかし、水谷はまったく緩めず攻め続けて、11-4で圧倒した。
 試合内容だけでなく気迫を出して戦った水谷が、いい流れで2番につないだ。


水谷は気迫を込めて快勝


 日本の2番は吉田。前回2008年広州大会での大活躍から2年、再び彼の出番がやってきた。
 吉田は起用に応えて、立ち上がりから腰を据えた構えからドライブを連発する。まったく隙を見せずにガシナを圧倒して11-1で第1ゲームを先取した。続く第2ゲームは大きく回り込んでバッククロスにパワードライブを放って6-1と引き離し、立て続けに2ゲームを連取した。
 第3ゲームはあとがなくなったガシナのフォアサイドへの揺さぶりにあったが、しっかり飛びついてドライブを打ち返した。
 結局吉田が終始ラリーで圧倒する展開でガシナにストレート勝ち。世界卓球2009横浜ベスト8の力を発揮した。


吉田が世界ベスト8の貫禄見せた


 前半の二人がいい雰囲気を作って3番の岸川に回した。
 岸川はその流れを止めず、立ち上がりから両ハンドドライブでラリーを支配する。時折速攻も加えて9-3として、第1ゲームを先取した。第2ゲームはトジッチがしのぎで競り合うが、岸川がフォアハンドを交えて11-9で連取した。
 早くも王手をかけた岸川だが、第3ゲームはトジッチの捨て身の攻撃に遭って4-6とされる。そのまま点差を詰められず、1ゲームを取り返された。
 いやな取られ方をされた岸川だが、第4ゲームは4-4から落ち着いた攻守で5本連取して9-4と引き離した。しかし、ここで気持ちが緩んだのか?トジッチのフィッシュを打ち抜けず、6本続けて奪われて9-10と逆転された。ここで落とすと雰囲気が悪くなりそうな場面だったが、岸川は懸命の攻守でジュースに持ち込んで、なんとか切り抜けた。
 その結果、日本がクロアチアに3−0の完封勝利。明日は前半の山場、メイスを擁するデンマークと対戦する。


岸川は両ハンドが冴えた

トジッチは捨て身で粘ったが・・・


チャンピオンシップディビジョン・ディビジョンは混戦模様 〜韓国とシンガポールが失点〜

世界王者・王皓は苦戦・・・

 チャンピオンシップ・ディビジョンは、上位チームが下位に苦しめられる展開となった。
 5連覇を狙う中国男子は、世界チャンピオンの王皓と北京オリンピック金メダルの馬琳が登場。王皓はポーランド相手に1ゲームを落とし、第4ゲームもジュースに持ち込まれるなど、動きに精彩を欠いた。
 前回2位の韓国は、今大会エース格の朱世赫がルーマニアのクリシャンに敗れた。昨日の柳承敏の敗戦に続いて、韓国の金擇洙監督は頭が痛いところだ。
 北京オリンピック銀メダルのドイツは、ボルがスペインのカンテロに1−2とリードされる苦しい展開。なんとか逆転勝ちしたが、こちらも不安が残る内容となった。


馬琳はややぽっちゃり?

クリシャンが朱世赫下す

ボルは薄氷踏む勝利


 5連覇を狙う中国女子はクロアチアと対戦。ベテランの郭炎が元世界3位のボロシュを完封するなど、誰が出ても万全の状態だ。
 前回準優勝のシンガポールはチェコに大苦戦。2番で王越古が世界卓球2009横浜ベスト8のバチェノフスカのフルスイングドライブに完敗。馮天薇が2点取って勝利したが、全体的にプレーに精彩を欠いた内容となった。
 ヨーロッパ王者のオランダは、ドイツに2−0から逆転負け。エースのリ・ジャオが4番の帰化対決で敗れたのが響いた。


ベテラン郭炎がボロシュを圧倒

バチェノフスカが得点挙げる

馮天薇が2点取り


赤の広場で卓球イベント開催 〜バタフライが卓球台を寄贈〜

レッドスクエアに卓球台がずらり

 ロシアを代表する「赤の広場」で卓球のイベントが開催された。
 世界卓球2010モスクワの公式用具スポンサーを務めるバタフライなどの協力で、モスクワの中心部に広がる赤の広場に卓球台がずらりと並べられた。
 また、モスクワの病院やリハビリテーション施設などに卓球台が寄贈されることが発表された。



今大会の模様は、卓球レポート7月号に掲載

うれしいおにぎりの差し入れ

 今日は日本の方からおにぎりの差し入れをいただいた。
 遠く離れた地でありがたい日本の味、これで取材班もパワー全開だ!

 今大会の模様は 7月号(6/20発売予定)に掲載予定。