大会報道

国際クラス別肢体不自由者選手権大会 大阪で開催 〜岡紀彦プロが連覇〜

2010.11.22

<その他の国内大会>

 平成22年11月20〜21日、大阪・大阪市舞洲障害者スポーツセンター(アミティ舞洲)で第2回国際クラス別肢体不自由者選手権大会が行われた。
 この大会では、障害の程度(重さ)によってクラスを分けて競技を行う。クラス1〜5が車いす、クラス6〜10およびクラスSが立位となっており、数字が小さいクラスほど障害が重い。それぞれのクラスの王座をめぐって、熱い戦いが繰り広げられた。


岡紀彦プロが優勝!!

車いすの部 〜クラス1からクラス5〜

 車いすの部では、男子クラス1、男子クラス2で原正幸、皆見信博がそれぞれ連覇。
 男子クラス5は、北京パラリンピック日本代表の岡紀彦が日本障害者選手権大会時代から数えて5連覇を遂げた。


原が全試合ストレート勝ち

皆見の正確なプレーは健在

岡の巧みなコース取り

 男子クラス3、男子クラス4は波乱の展開に。ベテランの藤原正治、長島秀明が現役の日本代表選手を破ってそれぞれ金メダルを手にした。


藤原は気迫のプレー

長島が強豪ひしめくクラス4を制す

 女子クラス2-3は藤原佐登子が、女子クラス4-5は北京パラリンピック日本代表の別所キミヱが連覇を飾った。


藤原が6連覇

別所は圧倒的な強さを見せた


立位の部 〜クラス6からクラス10、クラスS〜

 立位の部では、男子クラス6で板井淳記がリベンジV。男子クラス7は八木克勝が優勝。男子クラス8は武田宜久が新チャンピオンとなった。

板井が昨年のリベンジを果たす

前回2位の八木が金メダルを獲得

武田もリベンジ優勝

 男子クラス9は好試合が多かった。優勝の鈴木伸幸、準優勝の本多利行が見せたダイナミックなプレーもさることながら、その鈴木に予選リーグで勝利し、決勝トーナメントで本多にも肉薄した初出場の高校生・岩渕幸洋の健闘が印象に残った。
 また、準決勝で本多とデッドヒートを繰り広げて会場の視線をくぎ付けにした立石アルファ裕一は笹川スポーツ財団賞を受賞した。

鈴木が3年ぶりに優勝

優勝候補の一角、本多は熱い戦いを見せた

ファイナリスト2人を苦しめた高校生・岩渕

笹川スポーツ財団賞を受賞した立石

 男子クラス10は南九州コカ・コーラボトリングの垣田斉明が5連覇を決めた。垣田は7月の台湾オープンで金メダルを獲得するなど、着実に力をつけてきている。男子クラスSは玉置修司が王座に返り咲いた。


国際大会での実績も出てきた垣田

玉置は2年ぶりのV

 女子クラス6-7は奥田愛子が優勝。女子クラス8は佐々木美枝子が優勝した。女子クラス9はベテランの宮内富士子が優勝。女子クラス10-Sは、10月末から11月初旬にかけて行われた世界選手権大会で銀メダルを獲得した工藤恭子が5連覇を飾った。


奥田の攻撃がさえた

前回2位の佐々木が優勝

宮内が積極的な攻めで圧倒

世界2位の工藤が優勝


ダブルスの部 〜全5種目〜

 ダブルスは5種目中4種目で新チャンピオンが誕生し、連覇を遂げた工藤・石河組も苦戦を強いられるなど、活況を呈した。

ダブルス男子クラス1-5優勝の中出(左)・鍋坂

ダブルス男子クラス6-8優勝の板井(右)・宿野部

ダブルス男子クラス9-S優勝の本多(左)・鈴木

ダブルス女子クラス1-5優勝の岩隈(左)・石橋

ダブルス女子クラス6-Sで4連覇した工藤(左)・石河


各種目の入賞者

シングルス
クラス
優勝
2位
3位










男子
1
原正幸
  (大阪)
平裕治
  (兵庫)
谷口肇
  (兵庫)
2
皆見信博
(香川)
平塚好紀
  (茨城)
間瀬英樹
  (愛知)
3
藤原正治
  (愛知)
鍋坂勇夫
  (香川)
吉田信一
  (東京)
4
長島秀明
  (東京)
中出将男
  (大阪)
宇津木孝章
  (東京)
5
岡紀彦
(岡山)
藤井和彦
  (東京)
杉内博幸
(熊本)
6
板井淳記
  (大分)
小野初夫
  (大分)
番本伸幸
  (広島)
7
八木克勝
  (愛知)
宮脇進
  (大分)
坂本博正
  (群馬)
8
武田宜久
  (埼玉)
金子和也
  (埼玉)
二宮仁
  (兵庫)
9
鈴木伸幸
  (愛知)
本多利行
  (愛知)
来田啓幹
  (大阪)
10
垣田斉明
(熊本)
谷口英雄
(山口)
柳井忠嗣
  (愛知)
S
玉置修司
  (大阪)
堀田英雄
(富山)
大向勝
(大分)






女子
2-3
藤原佐登子
(愛知)
河津順子
(山口)
今井智子
(大阪)
4-5
別所キミヱ
(香川)
石橋栄
(大阪)
佐竹恵
(大阪)
6-7
奥田愛子
  (福岡)
藤本慧子
  (東京)
曽我美枝子
(東京)
8
佐々木美枝子
  (奈良)
三好京子
  (愛媛)
中野真紀子
(神奈川)
9
宮内富士子
  (埼玉)
石河恵美
  (神奈川)
吉開早苗
  (福岡)
10-S
工藤恭子
(熊本)
時耕佐知子
  (北海道)
藤岡明美
(徳島)
ダブルス
クラス
優勝
2位
3位




男子
1-5
中出将男・鍋坂勇夫
  (大阪・香川)
吉田信一・宇津木孝章
  (東京)
佐藤幸広・藤井和彦
  (東京)
6-8
板井淳記・宿野部拓海
  (大分・神奈川)
浜野泰之・武田宜久
  (東京・埼玉)
森脇賢造・二宮仁
  (兵庫)
9-S
本多利行・鈴木伸幸
  (愛知)
立石アルファ裕一・垣田斉明
  (福岡・熊本)
久米康之・玉置修司
  (大阪)


女子
1-5
岩隈美穂・石橋栄
  (京都・大阪)
佐竹恵・別所キミヱ
  (大阪・香川)
6-S
工藤恭子・石河恵美
(熊本・神奈川)
高木みき子・西井美子
  (大阪)
藤岡明美・宮内富士子
  (徳島・埼玉)


障害の程度とクラスの解説 〜車いすと立位に分かれて競技



今大会の模様は・・・ 〜卓球レポート1月号に掲載〜

大会を支えた役員とボランティアのみなさん

 今大会の記録は日本卓球協会のホームページに掲載されています。
 日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp
 
 なお、今大会の模様は 1月号(12/20発売予定)に掲載予定。
 現地取材班:川合綾子(卓球レポート編集部)