大会報道

ジャパントップ12 水谷隼と藤井寛子が優勝 〜2位は吉村真晴と藤沼亜衣〜

2011.02.06

<その他の国内大会>

 冬の恒例行事となった「大林カップ第16回ジャパントップ12」が2月6日(日)に代々木第2体育館で行われ、男子は水谷隼(明治大)、女子は藤井寛子(日本生命)が優勝。それぞれ賞金100万円を手にした。

男子:水谷隼が吉村真晴に完封勝利 〜王者の貫禄で2連覇〜

水谷隼が100万円をゲット!

 男子決勝は、全日本チャンピオンの水谷隼(明治大)と初の決勝進出を果たした吉村真晴(野田学園高)が対戦。高校生で二人目の決勝進出となった吉村に対して、水谷がどう戦うかに注目が集まった。
 試合は予想通り攻める吉村、守る水谷の展開となる。吉村は果敢に攻め込むが水谷がうまくかわして9-7。吉村は休まず攻めてジュースに持ち込むが、ここでも水谷がミスを誘って13-11で先行する。
 これで完全に試合の流れを掴んだ水谷。第2ゲームは攻守で試合をコントロールして11-3で連取すると、第3ゲームは要所でフォアハンドドライブを効果的に決めて、早くも連覇に王手をかけた。
 なんとか勢いを取り戻したい吉村だが、水谷が完全に試合を支配して6-1と引き離す。このまま水谷が一気にスパートをかけると、最後は世界に向けて強化したバックドライブをドスンと決めて、見事に完封勝利を収めた。
 王者の貫禄を見せて2連覇を達成した水谷は「全日本で優勝したあとなので、負けられない中で勝ててホッとしています。」と安堵のコメントを残した。


水谷、王者の力で貫禄勝ち

吉村、敗れるも健闘光る

余裕の2連覇達成!


3位は笠原弘光と張一博

 3位には笠原弘光(早稲田大)と張一博(東京アート)が入賞した。
 準決勝第1試合、全日本チャンピオンの水谷と同級生の笠原の対戦は白熱した試合となった。代表合宿などで水谷とやり込んでいる笠原は水谷のサービス・レシーブに惑わされず、ミスのない両ハンドでラリーを支配して1−3と王手をかけた。しかし、ここから水谷が懸命にフォアハンドで動き回って大逆転。最後はバックサイドに詰めて粘る笠原を振り切った。
 第2試合、張vs吉村は意外な展開に。超高校級の一発を持つ吉村が両ハンドでズバッと決めて3−2とリードする。ここで張が意地の速攻で3−3とすると、最終ゲームもリードする。しかし、強気の姿勢を貫いた吉村が張の一瞬の隙を見逃さずに攻め込んでジュースで競り勝つ大金星を挙げた。


笠原は水谷を追い詰めたが・・・

張は終盤弱気になって・・・


女子:藤井寛子が藤沼亜衣との同級生対決を制す 〜6年振りの優勝〜

藤井寛子が6年振りの栄冠

 女子決勝は、2年振りの優勝を目指す藤沼亜衣と6年振りの優勝を狙う藤井寛子という同級生対決となった。両者は先日の全日本の準決勝で対戦しており、そのときは藤井がラリー戦で藤沼を圧倒している。
 試合は全日本のときと同様に藤井の攻撃が冴える。バックサイドから効果的に攻め込んで第1ゲームを先行した。すると第2ゲームも立ち上がりから藤井が両ハンドドライブで4-0とリード。このままだと一気に押し切られてしまう藤沼は、丁寧な攻守で藤井のミスを誘って6-6に追い付くと、バッククロスに強打を決めて1−1に追い付いた。
 これで勢い付いた藤沼。第3ゲームは上から押さえて1-5とリード。しかし、ここから藤井が息を吹き返して両ハンドドライブが復活して7-6と逆転。ここから一気にスパートしてこのゲームを取ると、第4ゲームは落ち着いた攻守で6-3、9-6とリードを保って3−1と王手をかけた。このまま決めたい藤井だが、第5ゲームは焦って攻撃するボールにミスが出て2-6、4-9と引き離されて、3−2とされた。
 嫌な展開で差を縮められた藤井だが、第6ゲームは落ち着きを取り戻す。しっかりと回転をかけたドライブとフラットに弾く強打を織り交ぜて5-2、8-2と点差を広げる。押し切られたくない藤沼に必死の速攻で10-8と追いすがられると、タイムを入れて一息入れる。ここで藤井は落ち着いてフォアハンドドライブで押し込んで、久しぶりの栄冠を手にした。
 「たくさんのお客さんが見に来てくれたので、いいプレーを見せたかった」と言う藤井。6年振りの優勝を手にして、観客の声援に深々と一礼した。


藤井が力強い攻撃で攻めた

藤沼、同級生の前に・・・

勝利の歓声に一礼


3位は若宮三紗子と福原愛

 3位には若宮三紗子(日本生命)と福原愛(ANA)が入賞した。
 準決勝第1試合は左利き同士の速攻対決となった。序盤は若宮がフォアハンドで攻めて優勢となるが、中盤以降は藤沼が落ち着いた攻守で若宮に攻めさせない。2−2から藤沼がうまく試合をコントロールして快勝した。
 第2試合、世界卓球2011ロッテルダム代表対決は福原が速攻で先行。しかし、藤井が前陣で福原のバックハンドをはね返して試合の流れを掴んで3−1とリードすると、このまま力強いプレーで福原を押し切った。福原は10度目の挑戦だったが、今回も悲願の初優勝はならなかった。


若宮は藤沼との打ち合いで及ばず

福原は藤井の攻撃の前に・・・


男子予選リーグの模様

 Aグループは、全日本チャンピオンの水谷が町(青森山田高)と森本(愛知工業大)の挑戦を退けた。
 Bグループは、笠原と丹羽(青森山田高)という全日本ベスト8同士の対戦で、笠原が中陣から両ハンドドライブで丹羽を粘り倒した。
 Cグループは、全日本ベスト4の高木和(東京アート)が直前で棄権のため、御内(早稲田大)が出場。軽部(明治大)、吉村(野田学園高)の3者が1勝1敗で並んだが、得失点差で吉村が1位通過。
 Dグループは、全日本準優勝の張が松平(早稲田大)との高速ラリーを制して4強入りを決めた。


水谷が若手の挑戦を退けた

笠原が丹羽を打ち下す

吉村が混戦リーグを制した

張が松平との速攻対戦で快勝


女子予選リーグの模様

 Aグループは、全日本女王の石川(ミキハウスJSC)が発熱のため棄権となり、谷岡(エリートアカデミー/帝京)を完封した若宮がグループ1位となった。
 Bグループは、藤沼が世界卓球2011ロッテルダムの代表に選ばれた平野(ミキハウス)を速攻で打ち下して1位通過を決めた
 Cグループは、福原が全日本ジュニア優勝の三宅(就実高)にゲームオールと苦しめられたが、最後は攻めて振り切った。
 Dグループは世界卓球2011ロッテルダム日本代表同士の対決となり、藤井が大学の後輩・石垣(淑徳大)のカットを落ち着いて攻略した。


若宮が谷岡のカットを攻略

藤沼が平野の粘りを打ち抜いた

福原、三宅に苦戦も攻め勝った

藤井が丁寧なプレーで代表対決制す


本大会の模様は・・・ 〜卓球レポート4月号に掲載〜

 本大会の記録は、日本卓球協会のホームページに掲載されています。
 日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp

 なお、本大会の模様は 4月号(3/20発売予定)に掲載予定。