大会報道

日本リーグ・ビッグトーナメント 水谷と福原が優勝 〜金沢市で開催〜

2011.04.18

<その他の国内大会>

 4月17日に石川県金沢市の「いしかわ総合スポーツセンター」にて第20回日本リーグ・ビッグトーナメントが開催された。

【男子シングルス】「絶対、優勝します。」有言実行の優勝。勇気と感動を与える渾身のプレー

水谷がビッグトーナメント初優勝

 今大会での選手入場の際、水谷(明治大)は、「優勝します。」と高らかに宣言した。その言葉とおりの優勝。威力と安定感を兼ね備えた華麗なラリー展開に大観衆は酔いしれた。準決勝の松平健、決勝の大矢ともファイナルゲームまでもつれたが、最終ゲームはこれまでのゲームメイクを一転する気迫溢れる猛攻で一気に勝負を決めた。

(会場でのヒーローインタビュー)
 試合前に「絶対優勝します。」と言ってプレッシャーを感じてプレーしていたので優勝できてホットしています。今回は被災された方へエールというか自分が結果を求めるというよりも自分らしいプレーをして少しでも勇気を与え、いい試合が出来るよう心がけてプレーしました。
背中のゼッケンに「私にできることを」について...
 僕には卓球しかないので、プレーを通じて何かを伝えることができればいいかなと思って書きました。また被災された方でも自分にしかできないことがあると思うので精一杯やってほしいなと思いました。
(記者会見でのコメント)
 「やるべきことをやるだけと考えていました。自分ができる精一杯のプレーをすることを心がけました。スポーツは特別な感動や勇気を与えることができると思います。そのスポーツの中の卓球をとおして、みなさんの力になれば良いと思います。
 今回は、難しいボールに対して無理をしてでも攻撃的にプレーをするようにしました。強い選手とやる場合には難しいボールに対してもリスクを負って攻めていかなければ勝つことができないし、それが安定してコートに入るようになればチャンスも増えると思います。今回はミスも多かったですが、入ったボールに対しては相手に与える影響も大きく得点につながっているので精度を高めていければ良いと思います。」

 2位は復調をみせた大矢(東京アート)。パワフルなフォワハンドとトリッキーなバックの攻撃が冴え2回戦で松平賢(青森大)との打撃戦を制し、準決勝では同士討ちとなった張の鉄壁ブロックを打ち破り決勝進出を果たした。
 3位には松平健(早稲田大)と張(東京アート)が入った。松平は準々決勝で丹羽に勝利し優勝した水谷にもゲームカウント2−1とリードしていた。持ち前の両ハンドカウンターと積極的なフォアハンド攻撃を見せ地元石川で躍動した。



自らプレッシャーかけて初優勝を飾った水谷

水谷をファイナルゲームまで追い込んだ大矢

地元石川で躍動した松平健太

鉄壁ブロックを見せるも決勝進出ならず


【女子シングルス】福原が5年ぶり3度目の優勝

福原が5年ぶり3度目の優勝を飾った

 5年ぶり3度目の優勝を果たした福原(ANA)。今大会はバックハンドと積極的なフォアハンド攻撃の連係が冴え試合のリズムが良かった。決勝の石川でもバック対バックで優位にたち攻撃的なプレーを見せた。またゲーム終盤からのばん回も多く粘り強くプレーできたことも勝因と言えるだろう。

 「朝からたくさんの方が来場してくれて応援してくださったのが力になりました。ありがとうございました。石川選手とは勝っても負けてもいつも勉強になり今回もたくさん勉強になりました。世界選手権前の最後の大会だったので今まで練習してきたことをしっかりとして納得できるプレーができれば良いと思っていました。
(震災について)
今でもたくさんの方が避難生活を続けていて大変苦しい中にいると思いますが、そういった中で私たちがあきらめない気持ちをもって最後まで戦うことが大事だと思ったのでその気持ちが今日の勝利につながったと思います。
(背中のゼッケンについて)
 1日でも早い復興を願うとともにあきらめないで私たちも一緒に頑張りたいと思います。
(記者会見)
 震災後の初めての試合だったので最後まであきらめない気持ちで臨むようにしました。決勝では戦術が良かったですし、全日本でのことが勉強になりその反省を生かすことができたと思います。世界戦前の最後の大会で私にとって大事な試合でこのようなチャリティー大会で優勝することができて本当に自信にもなりましたし、私たちが頑張ることで少しでも被災地の方々も頑張ろうを思ってもらえたらうれしいです。」

 2位の石川(IMG)は威力のある両ハンド攻撃を見せるも決勝で福原に完敗。「全日本で得点できたプレーが今回はミスが目立ち、ラリーでの粘りも無かったと反省しています。福原選手のサービスに対してうまくレシーブできなかったので攻められる展開になってしまいました。」とコメント。
 3位には田代と藤井寛(ともに日本生命)が入った。田代は2回戦で平野(ミキハウス)に積極的な攻撃プレーを展開しゲームオールで勝利し金星を挙げた。藤井は李佳、若宮との2連続の同士打ちを制し安定したプレー内容を見せた。



福原は粘り強いプレーで優勝を飾った

全日本では勝利したが今回は福原に完敗

田代は2回戦で平野に対して金星を挙げた

藤井は2連続の同士打ちを制し安定したプレー内容


今大会は東日本大震災支援チャリティー大会として開催

 今大会は東日本大震災のチャリティー大会として観客の方が来場する入り口に出場選手たちが迎え義援ボックスをもって募金を呼びかけた。また選手たちの賞金はすべて義援金として当てられ、選手たちは喪章をつけ、ゼッケンには各選手たちがメッセージを書いて試合に臨んだ。さらに来月開催される世界卓球2011ロッテルダム大会の日本代表の壮行会もあり、宮?、村上男女両監督がメダル獲得を目標に掲げ精一杯のプレーをすることを誓った。大会は、日本に元気を与えたいと各選手たちが懸命のプレーを展開し大いに盛り上がった。



出場選手たちが迎え義援ボックスをもって募金活動

選手たちは喪章を付けて試合

水谷選手:私にできること

松平健太選手:日本を信じよう

谷岡選手:協力しましょう

福原選手:一歩ずつ前へ歩めますように


本大会の模様は・・・ 〜卓球レポート6月号に掲載〜


来月開催される世界卓球2011ロッテルダム大会の日本代表の壮行会が行われた

 本大会の記録は、日本卓球協会、日本卓球リーグ実業団連盟のホームページに掲載されています。
 日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp
 日本卓球リーグ実業団連盟 公式HP:http://www.jttl.gr.jp

 なお、本大会の模様は 6月号(5/20発売予定)に掲載予定。
 現地取材班:小畑賢二(卓球レポート編集部)