大会報道

2011ロッテルダム大会6日目:5月13日

2011.05.13

<世界卓球選手権大会>

女子ダブルス、藤井・若宮はメダルならず 〜姜華君・帖雅娜に敗れる〜

藤井・若宮は準々決勝で敗退

 世界卓球2011ロッテルダムの大会6日目(5月13日)は男女シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスが行われた。

 女子ダブルスは準々決勝が行われ、ベスト4が決定した。
 日本勢として2001年大阪大会以来のメダルを狙う藤井寛子・若宮三紗子は、姜華君・帖雅娜(香港)と対戦。藤井・若宮は昨年のアジア競技大会で香港ペアに勝利を収めており、勝機は十分と見られた。
 試合は序盤から実力伯仲で互角の展開で10-10となる。ここで香港ペアのプレッシャーに押されて第1ゲームを先行された。第2ゲームは藤井が台上で切れを見せて6-1とするが、じわりと追い上げられてまたもジュースに。ここで日本ペアがつなぐボールをミスして、このゲームも競り負けた。
 惜しいところをものにできなかった藤井・若宮だが、気を取り直して左右に攻め込んで5-1として、このままなんとかリードを保って1ゲームを取り返した。
 しかし、第4ゲームに入ると香港ペアの前陣での圧力に対して攻めにミスが出て1-5と引き離される。日本ペアは若宮がシュートドライブをクロスに攻め込んで4-5とするが、あと1本が追い越せず1−3と王手をかけられた。
 あとがなくなった藤井・若宮は、懸命のコンビネーションで7-3とリード。しかし、ここから香港ペアが攻めのエンジン全開となり、まさかの8本連取を喫してしまった。
 藤井・若宮は惜しいゲームを競り負けて、無念の準々決勝敗退となった。


藤井・若宮は必死に戦ったが・・・

姜華君・帖雅娜の攻めが上回った


女子シングルス、決勝は李暁霞vs丁寧に 〜いよいよ新女王決定〜

李暁霞は郭躍にリベンジ

丁寧は強敵を連破

 女子シングルスは準々決勝と準決勝が行われ、決勝の組み合わせが決定した。明日の午後7時(日本時間夜12時)からの決勝戦は、李暁霞(中国)と丁寧(中国)が初優勝をかけて対戦する。

準決勝第1試合:李暁霞vs郭躍 〜李暁霞がリベンジ〜


 準決勝第1試合は第1シードの李暁霞と第4シードの郭躍の同士打ち。両者は2007年ザグレブ大会の決勝で対戦しており、そのときは郭躍が大逆転で李暁霞を下して世界女王に輝いている。また、前回2009年横浜大会の準決勝では郭躍がストレート勝ちを収めている。午前中に行われた準々決勝は両者ともカット選手と対戦し、李暁霞は武楊のカットを圧倒した。一方の郭炎は范瑛の変化に苦しんだが、辛くもフルゲームの接戦を振り切って勝ち上がった。
 試合は立ち上がりから目が覚めるような激しい打ち合いが展開されるが、李暁霞の威力と精度が上回って4-1とリードする。李暁霞がライジングをバッククロスに鋭く決めて第1ゲームを先取する。第2ゲームは両者一瞬で勝負を決めにかかって5-5とするが、ここでも李暁霞のバックハンドが冴え渡って8-5と引き離して、2−0とリードを広げる。第3ゲームは流れが行き来する展開となり7-7となる。ここで李暁霞が郭躍のドライブをシュートでフォアに決めて、郭躍がたまらずタイムを入れる。しかし、李暁霞はまったく緩めず一気に押し切って、2007年と同様に先に王手をかけた。
 追い込まれた郭躍は2007年の逆転劇の再来とばかり、そのときと同じ作戦でバックの打ち合いを避けてフォアハンドで勝負をかけて、4-6とリードを奪う。しかし、李暁霞は足が止まってひっくり返された轍を踏まえ、しっかりと動いてフォアハンドで攻め返して7-6と逆転に成功し、9-7と引き離す。ここで郭躍に3球目シュートドライブを決められたところで、李暁霞が万全のタイムを入れる。するとドスンとフォアハンドで王手をかけると、最後はサービスエースを決めて完封勝利。見事な圧勝でライバルにリベンジを4年越しの果たした。


切れ味鋭いプレーで完封

まさかの防戦で完敗喫す


準決勝第2試合:丁寧vs劉詩文 〜丁寧がブロックで逆転〜


 準決勝第2試合は丁寧と劉詩文の中国次世代エース対決となった。丁寧は準々決勝で馮天薇(シンガポール)にモスクワのリベンジを果たしている。一方の劉詩文は世界ランキング2位の郭炎との同士打ちで快勝して勝ち上がった。
 試合は攻める劉詩文、止める丁寧という展開で進行する。まずは劉詩文が4-7とするが丁寧が堅いブロックで盛り返してジュースにもつれる。11-11から劉詩文が強気のバックハンドをクロスに打ち抜いて第1ゲームを競り勝った。第2ゲームも同じ展開で両者の攻防がめまぐるしい速さで展開される。終盤までもつれて9-9となるが、劉詩文の攻めにミスが出て1−1のタイスコアなる。
 第3ゲームも相変わらず互角の打ち合いとなり、6-6と競り合う。ここで劉詩文が早い攻守で揺さぶりをかけて9-6と引き離して、2−1と一歩リードを奪う。続く第4ゲームは中盤から丁寧が劉詩文のミスを誘い、再び2−2のタイに戻した。
 いい流れで追い付いた丁寧。第5ゲームは立ち上がりからブロックが鉄壁となり5-1とすると、左右に振り回して8-3とリードを広げる。しかし、劉詩文が休まない連続攻撃で追いすがり8-8となる。ここで丁寧がライジングブロックでプレッシャーをかけて劉詩文のミスを誘って10-8とすると、サービスエースを奪って3−2と王手をかけた。
 第6ゲームは劉詩文が攻撃モード全開で攻め込むが、丁寧がまったく譲らず前陣ブロックで応戦して5-5に。ここで丁寧のシュートドライブがエッジをかすめて6-5となり、劉詩文がたまらずタイムアウト。しかし、切れた流れは取り戻せず、丁寧が一気に押し切った。
 丁寧はこの勝利で決勝進出を果たすとともに、世界一熾烈なオリンピック出場権をグッと引き寄せた。
 敗れた劉詩文は前回に続いて3位に終わった


鉄壁のブロックで押し込んだ

懸命の攻めも続かず・・・


男子シングルスはベスト8が決定 〜いよいよ明日準々決勝〜

ティモ・ボルが同士打ちを制して8強入り

 男子シングルスは4回戦の残り4試合が行われ、ベスト8が出揃った。明日の準々決勝の組み合わせは以下のように決定した。
 王皓(中国) − 水谷隼(日本)
 馬琳(中国) − 馬龍(中国)
 張継科(中国)− 王励勤(中国)
 ボル(ドイツ)− 陳杞(中国)

 2大会振りに男子シングルスに出場したボル(ドイツ)は後輩オフチャロフとの同士打ちとなった。立ち上がりはオフチャロフが思い切りの良い両ハンドで攻め込むが、ボルは落ち着いて中陣からはね返して2−0とリードする。ここでオフチャロフの粘りにあって2ゲーム続けてジュースで失って2−2に戻された。大舞台で後輩に負けるわけにはいかないボルは、目が覚めて第5ゲームを11-0で完勝すると、第6ゲームもしっかり打ち切って4−2でオフチャロフを退けた。

 第3シードの張継科(中国)は、2大会連続ベスト8の朱世赫(韓国)と対戦。張継科は卓球台に覆い被さって連続ドライブで朱世赫にプレッシャーをかけ、粘る強敵を4−1で押し切った。


張継科が連続ドライブで圧倒

  今日一番の好試合となったのは、陳杞(中国)vsサムソノフ(ベラルーシ)の一戦。サムソノフはヨーロッパファンの声援を受けて巧みな技で陳杞を揺さぶる。陳杞は無理に攻めてサムソノフにカウンターブロックを食らって、ゲームオールにもつれ込んだ。最終ゲームも一進一退の攻防が続くが、陳杞が10-9から渾身のループドライブを決めて、大接戦をものにした。


サムソノフが奮闘したが・・・

陳杞が気迫で粘り勝ち


混合ダブルス、張超・曹臻(中国)が初優勝 〜曹臻は2連覇〜

張超・曹臻(中国)がミックス王者に

 混合ダブルスは決勝が行われ、ハオ帥・木子vs張超・曹臻という中国同士の対決となった。
 試合は立ち上がりから張超・曹臻がペースを握る。張超の動きが冴え、球足の長いドライブを決めて第1ゲームを先行する。第2ゲームも張超と曹臻のコンビネーションがハオ帥・木子を圧倒する。曹臻の前陣での揺さぶりと張超のライジングドライブで押し込んで2−0とリードを広げた。流れが良くないハオ帥・木子は、足を使って先に攻めて流れを変えようとするが、9-9から張超がドライブを放ってこのゲームも連取して、早くも栄冠に王手をかけた。
 踏みとどまりたいハオ帥・木子は第4ゲームも苦しい展開となるが、ハオ帥がフットワークを使って奮闘。ようやく1ゲームを奪い返した。
 しかし、第5ゲームに入ると張超・曹臻が再び連続攻撃モードに入り、ハオ帥・木子を防戦に追い込む。最後まで強気の姿勢を崩さない張超・曹臻がこのまま勝負を決めた。
 横浜大会以降主要な国際大会への出場が遠ざかり、世界ランキングから消えてしまった張超と曹臻が見事に快挙を達成。曹臻は前回に続いて2連覇を成し遂げた。これで中国は混合ダブルスで11連覇という偉業でこの種目を締めくくった。


張超・曹臻が圧倒的な攻撃を見せた

ハオ帥・木子は防戦となり・・・


 混合ダブルスは決勝に続いて表彰式が行われ、銅メダルを獲得した岸川聖也・福原愛が笑顔で表彰台に立った。岸川と福原はプレゼンターを務めた木村興治ITTF執行副会長からメダルをかけられ、満面の笑顔を見せた。
 この種目では1977年バーミンガム大会の田阪登紀夫・横田幸子以来となるメダルで、34年振りに日の丸が掲揚された。


銅メダルをかけられ、満面の笑み


今大会の模様は、卓球レポート7月号に掲載

混合ダブルスで34年振りの日の丸掲揚

 今大会最初の表彰式で堂々と日の丸が掲げられた。
 一番最後に行われる表彰式での国旗掲揚はいかに?!

 今大会の模様は 7月号(6/20発売予定)に掲載予定。