大会報道

第80回インターハイ青森大会3日目:8月11日

2011.08.11

<インターハイ>

男子学校対抗、ベスト4出そろう 〜青森山田vs愛工大名電、野田学園vs東山〜

青森山田が圧倒的なプレーで準決勝進出

 男子学校対抗は3回戦と準々決勝が行われ、ベスト4が出そろった。
 準決勝のカードは、青森山田(青森)vs愛工大名電(愛知)、野田学園(山口)vs東山(京都)に決まった。


−青森山田vs明豊、ヤマダが力で圧倒−

青森山田が豪快に4強入り

 準々決勝第1試合。7連覇を狙う青森山田は明豊(大分)と対戦した。両チームは2年前にも準々決勝で対戦しているが、そのときは青森山田がストレート勝ちを収めている。
   青森山田はトップで大黒柱の丹羽が切れ味鋭いフォアハンドを広角に打ち分けて圧倒すると、2番でルーキーの森薗が明豊のエース・花木とのサウスポー対決で完封勝利。ダブルスは丹羽・町が明豊ペアをラリー戦で押し切って、青森山田が明豊の挑戦を力で退けた。


明豊は攻めが通じず防戦に・・・


−愛工大名電vs明徳義塾、名電が3年連続4強入り−


名電の藤村が流れを変えた

明徳義塾は尾留川が先行も・・・

 準々決勝第2試合。前回ベスト4の愛工大名電(愛知)に明徳義塾(高知)が挑戦した。両チームとも気迫あふれる応援をバックにして、素晴らしい打撃戦が繰り広げられた。
 3回戦で今大会のダークホースと目された希望が丘(福岡)を圧倒した愛工大名電だが、立ち上がりは明徳義塾が流れを掴む。エースの尾留川が加藤とのラリー戦を制して先取点を挙げた。
 しかし、愛工大名電の2番手・藤村が明徳義塾の勢いを止めた。希望が丘戦で松下に競り勝った藤村は左から繰り出す的確なフォアハンドドライブで明徳義塾の田中を完封し、星を五分に戻した。
 3番のダブルスは白熱した打撃戦となるが、最後に我慢のプレーを貫いた名電ペアが粘り勝ち。すると続く4番で清野が正確なストロークの両ハンドで完封勝利。3年続けて準決勝に駒を進めた。



−遊学館vs東山、東山が4年振りのベスト4−


東山の大島が粘りを見せた

遊学館、エースが敗れて4強から陥落・・・

 準々決勝第3試合。4年連続ベスト4を狙う遊学館(石川)と4年振りの準決勝進出を目指す東山(京都)が対戦。
 試合は1番のエース対決で流れが決した。遊学館・山本と東山・大島の対戦は対照的なプレーの応酬。試合はフォアハンド主体で大きなラリーに持ち込みたい大島が主導権を握って2対1とリード。しかし、山本が得意の速攻で大島を揺さぶって2対2に追い付くと、最終ゲームも終盤までリードを保つ。しかし、ここで再び大島が大きなラリーに引きずり込んでゲームオールジュースで接戦をモノにした。
 これで勢い付いた東山が一気に遊学館を押し切って、4年振りにベスト4返り咲きを果たした。



−野田学園vs湘南工大附属、野田学園がストレート勝ち−


野田学園が完封勝利

湘南工大附属が久々のベスト8

 準々決勝第4試合。前回準優勝の野田学園(山口)に湘南工大附属(神奈川)が対戦した。
 野田学園は前回シングルス3位の有延をトップ起用した。有延は2001年以来の準々決勝進出となった湘南工大附属の勢いに押される。長身の井坂にシャープなフォアハンドで攻め込まれて1対2とされた。これで目が覚めた有延は、腰を据えて両ハンドを連発して逆転勝利。
 これでリズムを取り戻した野田学園は、2番で留学生の車耀が完封勝ち。続くダブルスは吉村・有延が加藤・阿部との打撃戦を制して、野田学園がベスト4入りを決めた。



女子学校対抗、ベスト4が決定 〜富田vs四天王寺、青森山田vs正智深谷〜

富田がミラクル連発で4強入り

 女子学校対抗は3回戦と準々決勝が行われ、ベスト4が決定した。
 準決勝のカードは、富田(岐阜)vs四天王寺(大阪)、青森山田(青森)vs正智深谷(埼玉)で争われる。


−富田vs横浜隼人、富田が1対2から逆転−


富田はエース荒木が活躍

横浜隼人・小道野が2点取りも・・・

 準々決勝第1試合。5年振りのベスト4を目指す富田(岐阜)と前回ベスト8の横浜隼人(神奈川)と対戦した。
 前回優勝の明徳義塾を下して勢いに乗る富田だが、前半は横浜隼人にペースを握られる。トップで助っ人の姜が横浜隼人のエース・小道野の切れの良い速攻にシャットアウト負け。続く2番は荒木が力強いフォアハンドで矢澤を振り切って1対1とするが、3番のダブルスで打ち負けて、1対2と王手をかけれらた。
 ここで3回戦と同じく2台進行となり、午前中の雰囲気が甦る。一足先に5番の大野が手堅いバックハンド攻守で中河を圧倒し、4番が実質的なラストとなった。富田の主将・松田と横浜隼人のルーキー永尾の試合は、小柄な松田が長身の永尾のパワーを押し込んで2対0と王手。しかしここから永尾がしっかりとためてドライブを放って2対2に追い付く。最終ゲームも永尾が勢いに乗って3対5とするが、ここから松田が起死回生のカウンターを決めて勝負をひっくり返した。富田が見事な逆転劇でベスト4に返り咲きを果たした。



−四天王寺vs就実、四天王寺が古豪を完封−


四天王寺の成本が金星

就実は頼みの三宅が・・・

 準々決勝第2試合。前回ベスト4の四天王寺(大阪)と就実(岡山)の古豪対決となった。
 四天王寺のトップに起用された成本は、全日本ジュニア王者の三宅に対して得意の変化球で互角に渡り合う。ゲームオールジュースにもつれた接戦で成本が三宅から金星を挙げ、四天王寺がグッと勢いを付けた。
 続く2番で全日本ジュニア2位の松本が完封勝ちすると、ダブルスは個人戦第2シードの松本・松平が第3シードの三宅・清水を連打で圧倒し、四天王寺が古豪対決を制した。



−正智深谷vs岩国商業、正智深谷が3年連続4強−


正智深谷はルーキーが活躍

岩国商業はトップで敗れ・・・

 準々決勝第3試合。2年連続ベスト4の正智深谷(埼玉)と岩国商業(山口)が対戦した。
 戦前の予想では、全日本ジュニアベスト4の永田とベスト8の高橋を擁し、昨日の2回戦で関東チャンピオンの武蔵野(東京)に競り勝った岩国商業が有利と思われた。しかし、正智深谷のルーキーが存分に力を発揮した。
 トップは前瀧(初)と永田が対戦。前瀧は永田のカットを丁寧にツッツキで揺さぶり、要所で力強いドライブで押し込んでチームを勇気づける金星を挙げた。
 続く2番は1年生対決。高橋がバックハンド攻守でリードを奪うが、正智深谷の平がバックハンドの変化プレーで高橋のタイミングをずらす。中盤以降は平が流れを支配して、正智深谷が2対0と王手をかけた。
 すると、ダブルスは田崎・平が亀石・高橋の連続攻撃を見事なカウンターではね返してストレート勝ちを収め、正智深谷が見事に3年連続でベスト4入りを決めた。



−青森山田vs県岐阜商、青森山田が力で圧倒−


青森山田が力で圧倒

県岐阜商は初のベスト8

 準々決勝第4試合。前回2位の青森山田(青森)が東海ブロック枠ながら準々決勝に駒を進めた県岐阜商(岐阜)と対戦した。
 青森山田は今日も不動のオーダー。エース丹羽が力強いバックドライブで鈴木を振り切ると、2番は邵が県岐阜商のエース加藤との激しいバック合戦を制した。ダブルスは鈴木・宋がシャットアウトして、4年連続での準決勝進出を決めた。



−前回優勝の明徳義塾が敗れる波乱−


明徳義塾、まさかの敗退・・・

 前回優勝の明徳義塾(高知)が3回戦で富田に敗れる波乱が起きた。
 明徳義塾は昨日の2回戦で遊学館(石川)に3対2で辛勝し、今日の第1試合となる3回戦で富田(岐阜)と対戦した。
 トップで菊池が富田・荒木のパワーに競り負けて暗雲が立ち込めると、ダブルスは2対0から逆転されて王手をかけられた。2台進行となった後半は、5番の鳥屋が富田・大野の的確なバックハンドを打ち抜けない。ベンチは昨日の再現を願ったが、大野が最後まで緩めずに押し切って、前回王者の連覇への道を阻んだ。


富田が明徳義塾をストップ


男子ダブルス、上位が順当勝ち 〜ベスト8シードが勝ち上がる〜


第1シードの丹羽・町は初制覇狙う

 男子ダブルスは1〜3回戦が行われ、ベスト16が決定した。
 第1シードの丹羽・町(青森山田)は2回戦から登場して2試合とも完封勝ち。前回決勝で悔し涙を飲んだ屈辱を晴らすべく、調子は上々のようだ。
 前回、平野と組んで優勝した吉村(野田学園)。今大会は後輩・有延とのペアで2試合とも貫禄のシャットアウト勝ち。
 そのほか、第2シードの松下・徳永(希望が丘)、第4シードの吉田・姫野(青森山田)など、上位ベスト8シードが順当に勝ち進んだ。


前回王者の吉村は有延との新コンビ


女子ダブルスは波乱の展開 〜第1シードが早くも敗退〜


波乱、第1シードの鈴木・栗原が敗退

 女子ダブルスは1〜3回戦が行われ、ベスト16が決定した。
 前回ベスト8で第1シードの鈴木(せ)・栗原(札幌大谷)が3回戦で敗れる波乱。鈴木・栗原は杉本・石川(青森山田)の左右のコンビネーション攻撃に対して防戦となり、まさかのストレート負けを喫した。
 また、第4シードの鈴木・宋(青森山田)が飯田・邱(新潟産大附属)のパワープレーに打ち負けた。


第4シードの鈴木・宋も3回戦で散る


今大会の模様は・・・ 〜卓球レポート10月号に掲載〜

 会場となったマエダアリーナでは各コートで熱戦が繰り広げられている。
 試合の合間、次の審判を受け持つ補助員の生徒が丁寧にテーブルを整え、新たな熱戦に備えている。


丁寧にテーブルを拭き、熱戦に備える

 今大会の詳しい模様は 10月号(9/20発売予定)に掲載予定。

現地取材班:中川学(卓球レポート編集部)、小畑賢二(卓レポビデオ制作室)、兼吉秀洋(バタフライ・ホームページ)