大会報道

2011世界ジュニアバーレーン6日目:11月18日

2011.11.18

<世界ジュニア選手権大会>

■女子シングルス、前田、谷岡が3回戦へ 〜石川は陳夢に敗れる〜

 大会6日目は混合ダブルスの3回戦〜準々決勝、男女ダブルスの2回戦〜準々決勝、男女シングルスの2回戦が行われた。


優勝候補の石川、まさかの2回戦敗退

 優勝を狙う石川の前に2回戦で強大な敵が立ちはだかった。2年前の世界ジュニアカルタヘナ大会で女子シングルス3位の成績を収め、今年は超級リーグでも李暁霞や郭躍などシニアの選手を破るなど、もはやジュニアの枠を超えたレベルの選手だ。ただし、国際大会からは遠ざかっていたため、ランキングがなく予選リーグからの出場となった。一方の石川も世界ランク7位と超ジュニア級の選手であることは間違いなく、この2人の対戦が事実上の決勝戦と言っても過言ではないだろう。
 第1ゲームは陳夢が石川のサービスを苦にする場面も見られたが、ラリーになると双方様子見といった感じで互角の勝負が進むが9−9で第1ゲームがほしい石川がタイムアウト。しかしここから2本連続で落とし9−11。第2ゲームもサービスが効いて、9−10から13−11と逆転。1−1と並んだ。
 第3ゲームになるとラリーも激しさを増し、強打の応酬となる。終盤、石川は7−10とリードを許した場面から9−10と迫るがここでアンラッキーなネットイン。1−2と苦しい展開。
 第4ゲームは序盤から1−5と離されそのまま点差を縮められずに、6−11。石川は1−3と後がなくなる。挽回したい石川だが、第5ゲームもラリーで主導権を握れずに2−5と離されると6−11で予期せぬ石川の2回戦敗退が決まった。

 前田は香港のヌグ・カイーと対戦。前陣でのラリー戦となったが、最後まで集中を切らさずに足を動かしてフォアハンドを振った前田が4−1で勝利。3回戦で中国の顧玉ティンと激突する。

 谷岡はクロアチアのツビカネックと対戦。谷岡のカットはツビカネックがツッツいてネットミスを繰り返すほどよく切れていた。また、ツブ高のバック面での攻撃も多く取り入れ、実戦で十分に使える技術にまで進化させた努力の跡がうかがえる。3回戦の対戦相手は台湾の劉ユシン。


前田のフォアハンドスマッシュが決まった

谷岡はバックハンドも取り入れ攻撃が多彩に


■男子シングルス2回戦、丹羽、吉村、村松が突破 〜3選手がベスト16入り〜

丹羽はメダルにまた1歩近づいた

 丹羽は2回戦で香港のマク・キンホと対戦。落ち着いたプレーで4−0と圧倒。まだ絶好調とは言えないものの徐々に調子を挙げてきている。3回戦で李佳陞(台湾)と対戦。

 吉村はイタリアのサウスポー、ムッティと対戦。威力のある低い弾道のドライブにミスも出たが、2つのジュースを含む競り合いもものにし、きっちりとストレートで勝つ勝負強さを見せた。次の対戦相手はフランスのフロール。

 村松の安定感は試合のたびに増していくように感じられる。2回戦でもシャミン(ロシア)をストレートで退けた。この回転量の変化と威力のあるフォアハンドドライブ攻撃に対応できる選手はジュニアではかなり限られるのではないだろうか。間違いなくこの大会で最も成長した選手の1人だろう。3回戦で第2シードの林高遠と対戦。


吉村は鋭いボールでノータッチエース

村松は高い集中力で危なげなく3回戦へ


■男子ダブルス、丹羽・吉村がベスト4入り 〜村松・酒井は2回戦敗退〜


丹羽・吉村は前陣で勝負を決めた

 男子ダブルスは、2回戦で台湾ペアを破った丹羽・吉村が準々決勝でインドのデサイ・ゴーシュと対戦。日本ペアはテクニカルプレーでインドペアを4−1で圧倒。メダル獲得を決めた。決勝進出をかけて戦う相手は宋鴻遠・鄭培峰の中国ペア。
 村松・酒井は2回戦でベルギーのインデルベルク・バンロッソムとゲームオールの接戦の末に敗れ、2回戦敗退に終わった。
 もうひとつの準決勝は林高遠・呉家驥(中国)対ゴズィー・Q.ロビノ(フランス)


昨年銀メダルのゴズィー・Q.ロビノ(フランス)が4強入り


■女子ダブルス、前田・谷岡ペアが準々決勝敗退 〜強敵・台湾ペアに〜


前回大会銅メダリストの前田・谷岡はベスト8どまり

 2回戦でロシアペアを破った前田・谷岡は3回戦で台湾の陳思羽・鄭先知と対戦。台湾ペアの攻撃的なプレーに対して日本ペアは攻守の歯車がかみ合わずにストレートで敗退。2大会連続のメダル獲得はならなかった。
 準決勝は顧若辰・朱雨玲(中国)対チオバヌ・スッチ(ルーマニア)と陳思羽・鄭先知(台湾)対陳夢・顧玉ティン(中国)。


台湾ペアがアグレッシブなプレーで4強入り


■混合ダブルス、ベスト4が決まる 〜中国が表彰台を独占〜


同士打ちを制するのはどのペアか?

 混合ダブルスは3回戦と準々決勝が行われ、ベスト4が決まった。中国は混合ダブルスにも4ペアがフルエントリーし、全ペアが準々決勝を突破。中国のメダル独占が決まった。




今大会の模様は、卓球レポート1月号に掲載

選手が食事を取る食堂のテントは豪華シャンデリア

 今大会の記録は、国際卓球連盟、日本卓球協会のホームページに掲載されています。
 国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com  日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp
今大会の模様は 1月号(12/20発売予定)に掲載予定。

現地取材班:佐藤孝弘(卓球レポート編集部)