大会報道

2011世界ジュニアバーレーン7日目:11月19日

2011.11.19

<世界ジュニア選手権大会>

■男子シングルス、丹羽、吉村が中国を破りメダル確定 〜鄭培峰、宋鴻遠を破りベスト4入り〜

 大会7日目は男女シングルスの3回戦と準々決勝、男女ダブルスの準決勝、混合ダブルスの準決勝が行われた。


丹羽は速攻で中国の牙城を崩しベスト4入り

 丹羽は3回戦で李佳陞(台湾)を快速前陣プレーでストレートで破ると、準々決勝で鄭培峰(中国)と対戦。序盤、15歳ながらスピードのある両ハンドドライブを打つ鄭培峰に対して遅れを取るが、相手をよく見てワイドに攻めた丹羽が3−2と逆転。鄭培峰の粘り強い攻撃で第6ゲームを落とすが、最終ゲームは丹羽が前陣で攻めきって4−3とし、初のシングルスメダル獲得を決めた。


ディフェンディングチャンピオンを倒しメダル獲得した吉村

 吉村は3回戦でフランスのフロールを勢いに乗ったプレーで4−0で下し、準々決勝でディフェンディングチャンピオンの宋鴻遠に挑戦。出だしからサービスが効き、吉村が攻め宋鴻遠が守る一方的な展開。ラリーになっても宋鴻遠のフォアハンドドライブを打ち負かすなど絶好調の吉村。一気に3−0とリードし完璧な吉村ペース。第4ゲームでは宋鴻遠がチャンピオンの意地を見せて1ゲームを返すが、第5ゲームは台上、ラリーともに冴えわたる吉村が宋鴻遠を圧倒。ディフェンディングチャンピオンを倒しメダル獲得を決めた。

 村松は3回戦で中国のエース林高遠と対戦。村松は林高遠のドライブに必死に食らいつくが、スピード・回転量ともけた違いの中国のボールを止められず、あえなくストレート負け。しかし、今大会は団体戦で唯一中国に黒星をつけるなど、15歳の村松にとって収穫の多い大会だったといえるだろう。
 このほか、3回戦ではイングランドのピッチフォードが前回3位の呉家驥(中国)を破る金星を挙げた。長身のピッチフォードはラリーに強く、コースを突いて呉家驥を台から離すと鋭いドライブで攻め込み、4−2で勝利。準々決勝でフランスのQ.ロビノとのヨーロッパ対決に敗れベスト8に終わった。
 最終日に行われる準決勝は丹羽対Q.ロビノ、林高遠対吉村の2試合。


呉家驥を倒し、ベスト8入りしたピッチフォード


■女子シングルス、ベスト4を中国勢が独占 〜前田はベスト16、谷岡はベスト8〜

谷岡は朱雨玲に敗れるもベスト8入り

 谷岡は3回戦で台湾のサウスポー劉ユシンと対戦。威力のある両ハンド攻撃のある選手だが、谷岡のカットを攻略できず、谷岡は4−0で準々決勝へ。
 準々決勝では第2シードの朱雨玲(中国)と対戦。朱雨玲は谷岡のカットに対してカット打ちとツッツキの堅実なプレーで対抗。回転量の多いループドライブとボールの長短を使い分けたツッツキに谷岡は対応できず、無念のストレート負け。昨年の世界ジュニアで2人の中国選手を倒した谷岡の進化を上回る中国の研究と対策の後がうかがわれた。
 最終日に行われる女子の準決勝は陳夢対顧玉ティン、朱雨玲対顧若辰。

 前田は3回戦で中国の顧玉ティンと対戦。サウスポー対決では、前田が先に相手のフォアに大きく振って仕掛けるが、顧玉ティンは大きなフットワークで飛びついて強烈なドライブ。一発で決まらず、攻めにはやる前田にミスも出て0−4で準々決勝進出はならなかった。
 このほかインドからただ1人ベスト8入りしたダスは準々決勝で顧若辰(中国)に善戦するも打倒中国はならなかった。


顧玉ティンは大きなフットワークでラリーを制した

インドのダスは顧若辰に善戦


■男子ダブルス、決勝は中国対フランス 〜丹羽・吉村は銅メダル〜

 期待の丹羽・吉村は宋鴻遠・鄭培峰と対戦。アグレッシブに攻めたい日本だが、ミスが多く中国が終始リードする展開。結局、最後まで流れを変えられずに0−4とあっけない終わりを迎えた。世界ジュニアタイトルホルダーとして期待のかかった丹羽だが、残念な幕切れとなった。
 準決勝もう1試合は林高遠・呉家驥(中国)とゴズィー・Q.ロビノ(フランス)の対戦。シングルスでの敗北を引きずったのか呉家驥のミスが多く、好調のゴズィーとロビノは大きな得意のラリーで得点を重ね、3−1とリード。1ゲームを返されるが、第6ゲームのたび重なるジュースを制し、2年連続の決勝進出となった。


中国ペアを相手に実力を発揮できず

ゴズィー・Q.ロビノは2年連続の決勝進出


■女子ダブルス、決勝は中国対決に 〜台湾とルーマニアが銅メダル〜

 女子ダブルス準決勝は顧若辰・朱雨玲(中国)対チオバヌ・スッチ(ルーマニア)と陳夢・顧玉ティン(中国)対陳思羽・鄭先知(台湾)の対戦。
 中国対ルーマニアは中国が台上でもラリーでも上回り、4−1で決勝進出。
 もう一方の準決勝、中国対台湾は、台湾ペアがラリーで強さを発揮したが、総合力で上回る中国ペアが4−0と圧倒。決勝は顧若辰・朱雨玲対陳夢・顧玉ティンの中国対決となった。


安定感のある顧若辰・朱雨玲のダブルス

威力のある攻撃が持ち味の陳夢・顧玉ティン


■混合ダブルス、決勝進出ペアが決まる 〜中国が表彰台を独占〜

 混合ダブルスは準決勝が行われ決勝進出ペアが決まった。4ペアすべてが中国ペアで争われたが、決勝に残ったのは鄭培峰・顧玉ティンと宋鴻遠・陳夢。




今大会の模様は、卓球レポート1月号に掲載

前大会、男子シングルスでベスト4を独占した中国は牙城を崩された

 今大会の記録は、国際卓球連盟、日本卓球協会のホームページに掲載されています。
 国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com  日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp
今大会の模様は 1月号(12/20発売予定)に掲載予定。

現地取材班:佐藤孝弘(卓球レポート編集部)