大会報道

2011世界ジュニアバーレーン最終目:11月20日

2011.11.21

<世界ジュニア選手権大会>

■男子シングルス、丹羽孝希が世界ジュニア王者! 〜日本勢5年ぶりの栄冠〜


丹羽、念願の世界ジュニアチャンピオンに

 準々決勝で丹羽孝希、吉村真晴の2人が中国選手を破る活躍を見せ、優勝への期待が募る男子シングルスで丹羽孝希が林高遠を破り新ジュニア王者の座に着いた。
 丹羽にとって林高遠は今大会の団体戦で、完敗と言っていい内容で敗れている難敵。その難敵をシングルスの決勝という最高の場でリベンジを果たすことができた。
 立ち上がりは林高遠の強烈な両ハンドドライブに遅れをとり3-11とあっさり落としてしまうが、第2ゲームからはサービスが効き始め互角の展開に。2−2で迎えた勝負の第5ゲームのジュースを得意のカウンターで物にして3−2と王手。第6ゲームは丹羽が果敢にストレートを多用し、10-9とチャンピオンシップポイント。最後はフォアストレートに見事な3球目ノータッチエース。普段派手なパフォーマンスを見せない丹羽が見せた渾身のガッツポーズに会場中が感動に包まれた。

 また、準決勝で林高遠と対戦した吉村は0−3の劣勢から3−3に追い上げる猛追を見せ、中国選手連破かと思わせたが惜しくも及ばず。しかし、ジュニア王者宋鴻遠を破っての初の銅メダルは立派だ。
 準決勝で丹羽を苦しめたロビノ(フランス)もシングルスは初の表彰台。ダブルスの銀メダル、団体の銅メダルと合わせて今大会で印象に残る活躍をした選手の1人となった。


丹羽は最後まで攻撃の手を緩めなかった

林高遠は決勝で2度目の苦杯

吉村は3位と健闘

■女子シングルス、陳夢が初優勝 〜朱雨玲は2連覇ならず〜

陳夢はシニアレベルのプレーで初優勝

 女子シングルスの中国頂上対決は球威で上回る陳夢が先行。台から少し距離を取ってプレーする陳夢に対して朱は前陣でプレーしたいが、陳夢のコースを突いた攻撃に台から離された朱が自分のプレーを出来ない苦しい展開。シニア選手のような安定感を見せる陳夢の前で実力を発揮できない朱雨玲が0−3と離されリーチ。第4ゲームは勝負をかけて先手を取った朱が、優勝を意識してか気が抜けたかに見える陳夢から1ゲームを取り返す。続く第5ゲームも下がらずにフォアハンドで攻める朱雨玲が11-5で取り返すと、流れは朱雨玲に思えたが、落ち着いてゆっくりと自分の間合いで攻めた陳夢がジュニア女王を下し初優勝を飾った。

 準決勝2試合は中国対決。顧玉ティンはパワーと安定感で勝る陳夢に1−4と及ばず。顧若辰は速い打球点で攻める新世代。サービス力、フォアハンドの威力で勝るジュニアチャンピオンの朱雨玲が4−1と力の差を見せつけた。


陳夢、満を持してジュニアチャンピオンに


■男子ダブルス、宋鴻遠・鄭培峰が初優勝 〜ゴズィー・ロビノは2年連続の銀メダル〜

宋鴻遠・鄭培峰が初優勝

 宋鴻遠・鄭培峰の中国ペアに対抗するのは、準決勝で林高遠・呉家驥(中国)を破り、2年連続で決勝の舞台に勝ち上がってきてゴズィー・Q.ロビノのフランスペア。台上プレーでも中国に引けをとらないフランスペアが中国ペアと互角の勝負を繰り広げ1−1に。第3ゲーム、ワイドに攻めたフランスペアが10-8とリードするが、ここから中国ペアの集中力の高いプレーで逆転。続くゲームも一気に流れは中国ペアに傾き10-5で優勝に王手。第5ゲームはリードを許したフランスペアが懸命に追い上げ、ジュースに持ち込むが最後は中国ペアが実力の差を見せた。宋鴻遠・鄭培峰は初優勝。フランスペアは丹羽・町ペアに敗れた昨年に続き2年連続の銀メダル獲得となった。


■女子ダブルス、陳夢・顧玉ティンが2度目の優勝 〜顧若辰・朱雨玲は同士打ちに敗れ準優勝〜

陳夢・顧玉ティンが年ぶり2度目のタイトル

 決勝は顧若辰・朱雨玲対陳夢・顧玉ティンの中国対決。顧玉ティンは一昨年も陳夢とペアを組み優勝、優昨年は朱雨玲と組んで2連覇を果たしているダブルスチャンピオンだ。
 第1ゲームは右利き同士の顧若辰・朱雨玲ペアがよく足を動かしてアグレッシブに攻める展開。一方の陳夢・顧玉ティンペアは陳夢が回転量の多い両ハンドドライブでチャンスをつくり、左利きの顧玉ティンが決めるパターンで得点を重ね、交互にゲームを取り合い2−2に。女子ダブルスとは思えない大きなラリーを見せるなど中国の同士打ちならではのプレーを交えながら、先に王手をかけたのは顧若辰・朱雨玲ペア。しかし、陳夢・顧玉ティンペアが第6ゲームを取り返し、勝負は最終ゲームに。最終ゲームは7-7から、最後まで思い切りのよいスイングで伸びのあるボールを放った陳夢・顧玉ティンが世界ジュニア2年ぶりのペアで2度目の優勝を飾った。


■混合ダブルス、宋鴻遠・陳夢が初優勝 〜準優勝は鄭培峰・顧玉ティン〜

宋鴻遠・陳夢はシニア級のパワーで初優勝

 ベスト4を中国が独占という結果になった混合ダブルスは、パワーの宋鴻遠・陳夢ペアがスピードの鄭培峰・顧玉ティンを圧倒し初優勝を飾った。




今大会の模様は、卓球レポート1月号に掲載

世界ジュニアマナーマ大会は丹羽の劇的な優勝で幕を閉じた

 今大会の記録は、国際卓球連盟、日本卓球協会のホームページに掲載されています。
 国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com  日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp
今大会の模様は 1月号(12/20発売予定)に掲載予定。

現地取材班:佐藤孝弘(卓球レポート編集部)