大会報道

JTTLファイナル4 〜東京アートと日立化成が優勝〜

2012.12.03

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 平成24年12月1~2日、平成24年度 JTTLファイナル4が浦安市運動公園総合体育館(千葉)で開催された。この大会は日本リーグのプレーオフとして、前後期日本リーグの総合成績上位4チームが内閣総理大臣杯を争う。

 

【男子】東京アートが6連覇

20121203-01.jpg 男子決勝は、前後期リーグ覇者で総合1位の東京アートと初優勝を目指す総合3位の協和発酵キリンが対戦。第1回の2007年から、6年続けてこの2チームが内閣総理大臣杯をかけた戦いに挑んだ。

 

 東京アートのトップはカットの塩野。一方の協和発酵キリンは1回戦と準決勝で勝ち星を挙げている下山を1番に起用した。

 早稲田大学の先輩・後輩という両者。学生の時は下山の分が良かったという通り、快調に打ち込んで1ゲームを先行。しかし、第2ゲームに入ると塩野が下山の強打をしのいで変化カットで応戦。驚異的な粘りで下山のミスを誘って3ゲームを連取して、貴重な先取点を手にした。

 

 流れを決めそうな2番。東京アートは張で引き離しにかかる。協和発酵キリンはエース・松平を投入した。試合は序盤から張が高い位置取りの攻守で松平を後ろに追いやり2ゲームを先行。松平もなんとか反撃を試みるが、張の硬いブロックを打ち崩せなかった。

 

 ダブルスは全日本社会人の決勝と同じ顔合わせとなった。社会人で苦杯をなめた東京アートの張・高木和が、立ち上がりから協和発酵キリンの坂本・笠原に対して先手を取ってしっかりとラリーをコントロールして先行。打ち合いにすると苦しい坂本・笠原は、鋭い台上レシーブで攻勢をかけて1対1に。このままの展開だとやられる張・高木和は、先手を与えず確実に打ち合いに持って行く。坂本・笠原も捨て身の両ハンドで応戦するが、張のブロックと高木和のフットワークのコンビネーションが上回り、東京アートペアが競り勝った。

 この結局、東京アートが3対0で協和発酵キリンを下してJTTLファイナル4でV6。見事に4年連続でのグランドスラム(前後期日本リーグ、全日本実業団、全日本団体、JTTLファイナル4)を達成し、9年連続で内閣総理大臣杯を獲得した。

 

 

 準決勝はシチズン対協和発酵キリン。

 試合はトップで松平がシチズンの御内を下して先行するが、軽部が単複2点取りの活躍でシチズンが2対1と王手をかけた。ここで協和発酵キリンのルーキー笠原が森田を完封してラストに持ち込むと、協和発酵キリンの下山が大学の同級生であるシチズン・久保田のフィッシュを打ち抜いて、協和発酵キリンが6年連続決勝進出を決めた。

 

 

 1回戦は、東京アート対シチズン、協和発酵キリン対愛知工業大学で行われた。

 勝てば決勝となる総合1位と2位の対戦は、シチズンの御内が東京アートの張を下す金星で先行した。しかし、東京アートは2番塩野とダブルスで連勝。4番で大矢がシチズンのエース軽部との前陣でのたたき合いを制して勝利を収め、決勝に駒を進めた。

 準決勝行きをかけた総合3位と4位の一戦は社会人の意地が上回った。協和発酵キリンは1番下山と2番松平がゲームオールで競り勝って2対0とリード。ダブルスは社会人優勝の坂本・笠原と全日学を制した森本・吉村の対決となり、森本・吉村が2ゲームを先行。しかし、ここから坂本・笠原が連打を決めて、一気に3ゲームを奪って抜き去った。愛知工業大学は4番に全日本王者の吉村が控えていただけに、後半勝負に持ち込めなかったのが悔やまれる。

 

 

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<塩野、張(左)・高木和(東京アート)、松平(協和発酵キリン)、御内(シチズン)、吉村(左)・森本(愛知工業大)>

 

 

【女子】日立化成が3年振りの栄冠

 20121203-06.jpg女子決勝は総合1位のアスモと総合3位の日立化成が対決した。

 初優勝を狙うアスモはトップに速攻の森永を起用。今シーズン初タイトルが欲しい日立化成はゴールド選手(レンタル選手)の石川が登場した。試合は立ち上がりから石川が落ち着いて広角に強打を決める。森永も必死の両ハンドで攻め込むが、石川はあわてずしっかり攻守を展開して先取点を挙げた。

 

 2番、アスモは後期リーグの最高殊勲選手賞に輝いた肖萌が登場。日立化成は小野で連勝を狙う。試合は肖萌がバックサイドから左右に強打を決めて小野を揺さぶる。小野も思い切りの良いスマッシュで応戦するが、肖萌が的確にラリーを展開して3対1で快勝し、アスモが星を五分に戻した。

 

 ダブルスは第1・2ゲームとも9対9と競り合うが、日立化成の石川・森薗が抜群の集中力を見せた。第1ゲームは石川がサービスエースで得点し、第2ゲームは森薗が見事な飛びつき強打を決めた。これでアスモの森永・平田の勢いを止めて、日立化成が王手をかけた。

 

 4番、アスモはかつて日立化成で活躍した河村を投入。日立化成は1回戦の日本生命戦で勝ち星を挙げた市川が登場した。試合は立ち上がりから攻める市川、しのぐ河村の展開で接戦となるが、市川が要所で決めて2対0とした。しかし、追い込まれた河村は持ち前のガッツで市川の強打を防いで2ゲームを奪い返して、ゲームオールに持ち込んだ。最終ゲームは譲らず5対5と競り合うが、ここから市川が足を使ってフォアハンドで攻め込んで一気に引き離して勝負を決めた。

 これで日立化成が3対1でアスモを下して、今シーズン初タイトル。グランドスラム5大会の優勝チームがすべて異なるという混戦のシーズンを締めくくり、3年振りに内閣総理大臣杯獲得を手にした。

 

 

 準決勝は十六銀行対日立化成。

 トップは十六銀行・山梨vs日立化成・石川。4月のビッグトーナメントで石川に勝っている山梨が2対1と追い込むが、攻撃モードに切り替わった石川が見事に逆転勝利。続く2番も十六銀行・狭間が2対1とリードしたが、日立化成の小野が懸命の攻守でゲームオールジュースで競り勝った。

 するとダブルスは日立化成の石川・森薗が圧倒的な攻撃で打ち勝って、日立化成が2年振りの決勝進出を決めた。

 

 

 1回戦は、アスモ対十六銀行、日本生命対日立化成で行われた。

 勝てば決勝となる総合1位と2位の対戦は、前期優勝のアスモが後期優勝の十六銀行をシングルスの3得点で下して、決勝に駒を進めた。

  準決勝行きをかけた総合3位と4位は予想外の展開となった。日本生命はエース藤井寛子が日立化成の森薗を打ち下して先取点。しかし、2番で田代が市川を打ち抜けずに逆転負けすると、頼みの藤井・若宮が石川・森薗にストレート負け。すると日立化成は石川が日本生命の石垣をシャットアウトして、日立化成が日本生命に逆転勝ち。これで日本生命はまさかの無冠で今シーズンを終えた。

 

 

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<石川、市川(日立化成)、肖萌(アスモ)、山梨(十六銀行)、藤井寛子(日本生命)>

 

 

詳細な記録は日本卓球リーグホームページに掲載されています。

日本卓球リーグ:http://www.jttl.gr.jp/

 

今大会の模様は卓球レポート1月号に掲載。