大会報道

世界ジュニア3日目(12/11) 日本男女とも決勝へ

2012.12.12

<世界ジュニア選手権大会>

大会3日目は男女団体の決勝トーナメントが開始された。予選リーグを勝ち上がった8チームが決勝に進出する2チームを決める。

 

【男子団体準決勝 日本対韓国】ライバル韓国に競り勝つ

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トップは吉田とカット主戦型の崔徳和の対戦。吉田は崔徳和のミドルを攻撃的なカット打ちで的確に攻め、浮いたボールをワイドに決めるという完璧な攻略で完勝。崔徳和は持ち前の粘りを見せる間もなくあっけなく敗れた。 

 

いい流れに乗りたい日本は、2番で村松が張禹珍と対戦。切れたカットとフルスイングのドライブの戦いは2-0とリードした村松に軍配が上がるかに思われたが、村松のカットに慣れてきた張禹珍の強打が決まり始め、勝負は最終ゲームに。タフな試合をこなして疲労の見える村松が、マッチポイントを握られながらも驚異的なメンタルの強さでゲームオールジュースの大激戦を制して逆転勝ち。日本は2対0と優位に立った。

 

3番の酒井は、韓国の若手金民爀と対戦。前陣で力強い両ハンドを振る金民爀に対して、華麗なカウンターを決めて得点を重ねた酒井だが、2ゲーム目9-5から逆転されたのを機に流れを失い、勢いづいた金民爀の当たりを止められずに悔しい逆転負け。韓国が1点を返す。

 

4番は再び村松が登場。張禹珍との試合後、念入りなアイシングをしていた村松だが疲労の色は隠せない。しかも崔徳和とのカット対決。苦しい展開が予想された。試合はともに攻撃力の高いカット主戦型同士が、フォア側に来たカットをドライブ強打するという展開で、村松に利があるかに見えたが、第1ゲームを逆転負けで落とすと、1発の威力では村松をしのぐ崔徳和に村松はループドライブも交えて応戦。打ち抜かれても攻撃ミスをしても、次のポイントに集中できる村松がメンタルの強さを発揮して続く3ゲームを苦しみながらも連取。死闘と呼ぶにふさわしい試合を経て、日本が決勝への切符を手に入れた。

 

 

準決勝、もう一方の試合は中国対フランス。フランスは2番サウスポーのアングレスが、ペンの范勝鵬に対してフランスらしい癖のあるプレーで中国から1点をもぎ取った。

 

【男子団体準々決勝 日本対台湾】吉田がインターハイ王者の意地を見せる

男子の準々決勝は日本対台湾、香港対韓国、中国対ドイツ、ポーランド対フランスが行われた。日本対台湾はトップで村松がサウスポーの李佳陞に1-3で敗れ先制点は台湾に。2番は吉田がエースの洪子翔を破って嫌な流れを食い止めるが、3番酒井が廖振挺に接戦の末敗れ、日本は後がなくなる。4番は村松とエース洪子翔の対戦。スピードのあるフォアスマッシュに度々打ち抜かれた村松だが、集中力をとぎらせずにゲームオールの苦しい試合を制し、ラスト吉田にタスキをつなぐ。村松を破った李佳陞に対して吉田は回転のかかったループドライブとカウンターで攻め、競り合いになった第2ゲームを19-17でものにすると、第3ゲームも力強いプレーで李佳陞を押さえ、日本は何とか準決勝進出を決めた。

 

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<吉田は抜群の安定感、村松と死闘を演じた崔徳和、范勝鵬を破ったフランスのアングレス、次世代の主力になるか樊振東>

 

 

【女子団体準決勝 日本対香港】全員卓球で日本が決勝へ

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張瑞率いる香港は準々決勝でクロアチアを破って準決勝に勝ち上がってきた。日本は前田、谷岡に、3番を伊藤に替えて香港戦に臨んだ。 トップの前田は、香港のエース・ドゥ・ホイケンと対戦。男子のようなパワフルな両ハンドを振るドゥ・ホイケンに対して、早い打球点のバックハンドで再三チャンスをつくる前田だが、フォアハンドで決めきることができずにドゥに押される展開で0-2と苦しい流れ。第3ゲームはジュースをものにして意地を見せるが、落ち着いた攻守のドゥ・ホイケンが前田の攻撃をかわし、香港が先制点。日本は今大会で初めての失点となった。

 

2番の谷岡は香港の2番手リ・チンワンと対戦。谷岡の切れたカットに対してリ・チンワンは攻撃で優位に立つことができないと判断すると、2ゲーム目からはツッツキでつなぐ戦術で谷岡に対抗。1-1と追いつかれ苦しい流れになるが、安定感のあるカットで粘り抜いて続く2ゲームを連取し、1対1のイーブンに戻す。

 

3番は伊藤が香港の3番手ラム・イーロクに対して、持ち前の攻撃卓球で攻め切り、文句なしの内容で日本に貴重な2点目をもたらした。

 

ここで決めたい日本は谷岡がドゥ・ホイケンから11-5、11-6で連取し流れをつかんだかに見えたが、谷岡のカットを打ち抜けないと判断するとツッツキで粘る戦術に転換。これが功を奏し谷岡は続く2ゲームを落としてしまい勝負は第5ゲームへ。谷岡は横回転カットやバックハンドの攻撃も交え変化をつけながら10-8とマッチポイントを握るが、ここからドゥの思い切りのよい攻撃に反撃され、まさかの逆転負けを喫する。

 

5番はともに前半で1失点している前田とリ・チンワンの対決。ベンチでも一番大きな声を出している前田は序盤から気迫のこもったプレーでリ・チンワンを圧倒。フラットなバックハンドで押し込んで、フォアハンドでワイドに攻めるという得意のパターンで得点を重ね、ストレートで押し切った。谷岡、伊藤、前田がそれぞれ1点ずつ勝ち星を挙げる文字通りの全員卓球で、日本は今大会の目標とする中国への挑戦権を獲得した。

 

 

準決勝、もう一方の試合は中国対ドイツ。ドイツはトップでエースのゾルヤが得意のバックハンド強打で、顧玉婷を台から離して先手を取り、3-1で快勝。3番シューも顧若辰から1ゲームを奪う健闘を見せたが、ゾルヤと朱雨玲のエース対決では歯が立たず、中国に土をつけたものの決勝進出はならなかった。陳夢を若手の劉高陽に替えてやや戦力の落ちた中国だが、それでもまだ総合力では圧倒的であることは間違いない。

 

【女子団体準々決勝 日本対ルーマニア】無失点で準決勝に進出

女子団体の準々決勝は中国対韓国、ドイツ対アメリカ、香港対クロアチア、日本対ルーマニアが行われた。日本は谷岡、前田、加藤のオーダーでルーマニアに臨んだ。2番で前田がエースのスッチと当たったが、積極的な攻めでスッチに流れをつかませずストレート勝ち。加藤もサービス・レシーブから先手を取り、ルーマニアの2番手チオバヌにストレートで完勝した。

 

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<谷岡は死力を振り絞ってカット、伊藤は持ち前の攻撃卓球を見せた、加藤は中1とは思えぬ大人びたプレー、ゾルヤは顧玉婷を破る快挙、朱雨玲はエースの仕事を全う>

 

今大会の情報は国際卓球連盟(ITTF)、日本卓球協会ホームページにも掲載されています。
国際卓球連盟:http://www.ittf.com
世界ジュニア大会ページ:http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2187&category=WTCJ
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp


今大会の模様は卓球レポート2月号に掲載。

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