大会報道

世界ジュニア6日目(12/14) 日本選手全員が3回戦に進出!

2012.12.15

<世界ジュニア選手権大会>

大会6日目は男女シングルスの決勝トーナメント1・2回戦、男女ダブルスの1・2回戦、混合ダブルスの3回戦が行われた。

 
【男子シングルス】町が登場!男子4人が2回戦突破

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団体戦では、腰痛のため大事を取って決勝まで控えに回っていた町が登場。大会6日目にしてようやく初試合を迎えた町は、1回戦のテンチ(アルゼンチン)戦にコルセットを巻いて登場。腰の状態は危ぶまれたが、コートの感触や打球感を確かめるようにプレーし、ストレートで快勝。まだまだ本調子とはいかないが、前陣カウンターやフォアハンドドライブの引き合いの強さに上位進出を予感させるセンスあるプレーを見せた。

 

2回戦はハンガリーのエース、ラカトスと対戦。長身ながらあまり下がらずに前陣でプレーするラカトスに対して、町はバックハンドのうまさで優位に立ち3-1とリード。ここから、少し台から距離を取ったラカトスを攻めあぐみ、決定力を失い、3-3と追いつかれる苦しい展開。しかし、最後は「振り切れ」という河野監督の指示通り思い切りのよいプレーを見せた町がラカトスを引き離し2回戦突破を決めた。

 

団体戦で主力として活躍した吉田は、1回戦でチェコのべネスと対戦。力強いフォアハンドを主軸に3-0とリードしたが、決めに行ったボールにミスが出て3-2と詰められる。しかし、6ゲーム目はしっかりと堅実なプレーで格下のべネスを引き離し勝利。2回戦は台湾の3番手・廖振挺と対戦。やはり、力の差を見せつけて3ゲームを連取するが、ここから力の抜けた廖振挺が調子をあげ2ゲームを連取。第6ゲームは吉田がスパートをかけ11-5とし、3回戦進出を決めた。

 

世界ランキングを上げてきた村松は第1シードで登場。団体戦の疲れも取れた様子で、1回戦でセレッティ(イタリア)を4-1で退けると、2回戦では韓国のサウスポー林種勲の打ちミスを誘い4-0で圧勝。第1シードにふさわしい安定感のあるプレーを披露した。

 

団体戦決勝で中国に土をつけ、その印象的なプレーで観衆を魅了した酒井は1回戦でポーランドのバンコスと対戦。快速前陣速攻でバンコスを4-0で圧倒。2回戦は香港のメガネプレーヤー、チュウ・チュンヘイと対戦。投げ上げサービスでフォルトを取られ、流れをつかめずに0-2とリードを許すが、得意のバック対バックの早いラリー展開で主導権を握り、高い打球点から打ちおろすようなカウンターを決めて4ゲームを連取。4人の若き戦士たちがベスト16入りを果たした。

 

また、4人の中国勢がきっちりと勝ち残っているほか、意外にもフランス勢も全員がベスト16入り。日本とともに団体で中国に敗れたリベンジをここで果たしたい。

 

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<町を苦しめたラカトス、日本の大黒柱吉田は決勝を目指す、攻撃も冴えた村松、速攻ボーイ酒井が成長を見せた>

 

 

【女子シングルス】伊藤、加藤も奮闘。4人がベスト16へ

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2回戦で最も苦しんだのが加藤。1回戦はハンガリーのナジワラディにメリハリのついたプレーでストレート勝ち。2回戦はエジプトのサウスポー、メシュレフに前陣で押し込まれ1-3と追い込まれる。ここから加藤が無理に打ち合いに付き合わずに、落ち着いて受けに回ると相手にミスが増え始め加藤のペースに。最終ゲームも粘り強いラリー展開でメシュレフに主導権を握らせず11-8で勝利。岸監督が「言ったことをちゃんとできる選手」と評価した加藤。的確なベンチワークと戦術転換を実行できる加藤の価値ある勝利だった。
 
チーム最年長の谷岡は、台湾のサウスポー黄郁雯と対戦。鋭い切れ味のフォアカットで得点を重ねストレート勝ち。2回戦はカット打ちにミスが少ないバラボク(ベラルーシ)と競り合いになるが、勝負どころを押さえたプレーで2-2と並んだところから第5、第6ゲームを11-9、11-9とし、カットマンらしい勝負強さを見せた。
 
一方、チーム最年少の伊藤は、1回戦でエジプトのドアーのとらえどころのないプレーにやりにくさを感じていたようだが、1ゲーム目をジュースで取ると、自分の卓球を取り戻し4-1で1回戦突破。続く2回戦はサウスポーのベロ(フランス)を両ハンドでワイドに攻めて圧倒。付け入るすきを見せなかった。
 
前田は1回戦でチェコのアダムコワに格の違いを見せつけるようなプレーでストレート勝ち。2回戦はルーマニアのバリントに1ゲームを失うも安定したラリー展開に決定力のあるフォアハンドで4-1とし、3回戦進出。今大会で初めて団体戦の主力として戦った前田は、勝負に賭ける意気込みを増してきたように感じられる。
 
また、地元インドの選手がベスト8に2人残って会場を沸かせた。S.ムケルジーは抜群のブロック力でブラジルのクマハラをゲームオールで破り3回戦へ。A.ムケルジーはフォア面が表ソフト、バック面がアンチラバーという変則的な異質型。1回戦では香港のエース、ドゥ・ホイケンを破る金星を挙げた。
 
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<メシュレフは加藤を追い詰めた、勝負強さを見せた谷岡、伊藤は12歳とは思えない試合運び、今年は上位進出を狙いたい前田、ブロック力が抜群に高いS.ムケルジー、A.ムケルジーは変化攻撃で対戦相手を幻惑>
 
 
【男子ダブルス】町・吉田がまさかの2回戦敗退
メダルが狙える日本のエースペアが2回戦で韓国の張禹珍・林種勲に敗れた。エチェキ・スジータのハンガリーペアを破った町・吉田だが、2回戦ではゲームオールにもつれた最終ゲームで、韓国ペアの猛攻を浴びまさかの2回戦負けとなった。
 
第2シードの村松・酒井も2回戦で韓国ペアと対戦したが、こちらはカットと攻撃の変則ペア同士の対決を、コンビネーションのよさで圧倒。3回戦進出を決めた。
 
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<町・吉田は悔しい敗戦、韓国ペアが意地を見せた、村松・酒井は抜群のコンビネーション>
 
 
【女子ダブルス】2ペアがベスト8入り
1回戦でインドペアを破った前田・谷岡は2回戦でルーマニアのバリント・イストラーテを谷岡の切れたカットでチャンスをつくり、前田が決める展開でストレートで圧倒。

伊藤・加藤は1回戦でベネズエラペアを圧倒すると、2回戦でフランスペアに12-10、12-10、12-10というスコアでストレート勝ち。勝負勘の冴えた2人のコンビネーションにも成長の跡が見られる。明日の準々決勝は表彰台を賭けた戦いとなる。
 
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<最年少ダブルスでメダルを狙う>
 
 
【混合ダブルス】中国ペアが3組残る
混合ダブルスには日本からのエントリーはなし。1回戦で范勝鵬・顧玉婷がゴメス・コルデロ(チリ・プエルトリコ)に敗れ、中国ペアの表彰状独占はなくなったが、やはり圧倒的な強さを見せている中国がメダル獲得の可能性濃厚だ。ダブルスでもセンスあるプレーを見せる李佳陞・黄歆やパワーのあるヨスト・ゾルヤ(ドイツ)の健闘に期待したい。
 
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<林高遠・顧若辰は第1シード、意外性のあるプレーを見せる李佳陞・黄歆、ヨスト・ゾルヤはパワープレー
 
 
明日のシングルス3回戦、日本勢の対戦相手は以下の通り。
<男子シングルス>
村松 vs アングレ(フランス)
酒井 vs 樊振東(中国)
町 vs ドゥーダ(ドイツ)
吉田 vs ドゥボス(ベルギー)
 
 
<女子シングルス>
伊藤 vs スッチ(ルーマニア)
前田 vs 劉高陽(中国)
加藤 vs 顧若辰(中国)
谷岡 vs チオバヌ(ルーマニア)
 
<男子ダブルス>
村松・酒井 vs アングレ・アシャール(フランス)
 
<女子ダブルス>
前田・谷岡 vs 金ビョルニン・李シオン(韓国)
伊藤・加藤 vs チオバヌ・スッチ(ルーマニア)

 

今大会の情報は国際卓球連盟(ITTF)、日本卓球協会ホームページにも掲載されています。
国際卓球連盟:http://www.ittf.com
世界ジュニア大会ページ:http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2187&category=WTCJ
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp


今大会の模様は卓球レポート2月号に掲載。

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