大会報道

渋谷浩が見たパリ大会<4>男子シングルス1回戦

2013.05.16

<世界卓球選手権大会>

shibu.jpg水谷も残念ながら初戦敗退となりました。打ち合いになったときに、なかなか水谷から押せず、相手の方がボールの威力がありました。かといって前陣での速い攻めもなかなかできず、ラリー的にはがっぷり四つになってしまって、最後も押し負けた形でした。水谷の持っている技術をすべて出し尽くして負けたわけではなく、単調になってしまったのが原因ではないでしょうか。
水谷は、前陣でも中陣でも後陣でも、回転の変化でもモーションの変化でも、いろいろなことで点を取っていけるのが特長ですが、そういうのがあまり見られませんでした。水谷の場合、いろいろ背負っているものが大きいので、精神的な部分が理由で技術を出せなかった可能性もあると思います。

松平健太はよい出来でしたね。ずっとリードをキープしていました。非常に攻撃的で、先手を取る率がとても高かったですね。相手もなかなかの強豪だったのですが、全然寄せ付けずに、よい状態に仕上がっていると思います。

岸川は打撃戦になりやすいタイプですが、今日の打撃戦でも打ち負けなかったのがよかったですね。特に第4ゲームに7対10から5ポイント連取で逆転勝ちしたのが大きかったです。ちょうどメインコートでフランスの選手が試合していて、フランスの選手が勝った瞬間に会場が非常に沸いていました。あまりにも会場が沸いているので、相手もサービスに入ろうか迷ったり、レシーブの構えをしようか迷ったりしていましたが、そういったふうに相手の集中力が途切れたところを見逃さずに5ポイント連取して逆転勝ちしました。もしあそこで1ポイントでも取られてゲームカウント2−2になっていたら、その後はわからなかったと思います。あのゲームは大きかったですね。

渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
1997年世界選手権大会男子ダブルス銅メダリスト



卓レポ.comでは本サイトのほかにツイッター(http://www.twitter.com/takurepo/)でもリアルタイムの情報を配信しています。是非ご覧ください。

試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com