大会報道

渋谷浩が見たパリ大会<11>男子シングルス3回戦

2013.05.18

<世界卓球選手権大会>

shibu.jpg松平健太もこれがゴールではないので、メダルを目指してがんばってほしいです。1ゲーム目は少し硬かったですが、途中からはリズムに乗っていいプレーだったと思います。昨日(馬琳を倒した同日に)試合していたら圧勝だったと思いますが、1日たって、第1ゲームはどこか動きがぎこちなく感じました。とはいっても、強いですね。途中で修正し、立て直すことができていました。健太はかなり実力を上げていますね。

丹羽はふた回りほど年齢の離れた相手との試合でした。ああいう戦型と対戦する機会は少ないと思います。もう少しいいやり方があるのではないかと思いますが、内容は簡単な試合でした。4−2とはいえ簡単な内容で勝ってしまうのはすごいと思います。相手に嫌なボールを送るという戦い方もあったかもしれませんが、丹羽は自分のプレーを貫いて戦いました。そのことは次につながるのではないでしょうか。
次の馬龍には、ロンドンオリンピック予選では勝っていますが、世界選手権大会というのは別物ですから、気持ちを新たにがんばってもらいたいです。

岸川の相手のスミルノフは、強力なフォアハンドを持っていてミスも少ない選手でしたが、岸川はよく耐えたと感じます。なかなか連続得点を見込めない相手でしたが、連続失点もせずに、精神的にも最後まで持ちこたえたように思います。かなりハードなラリーでしたが、耐え抜きましたね。
岸川は試合数が多く、疲れているように感じる場面もありました。途中で落としたゲームは、リードされたときにそのゲームを捨てて次のことを考えていたようですが、体力温存のためだったのかもしれません。よくがんばりました。

張は、なかなか得点に結びつきませんでした。フレイタスは強かったですね。ミスも全然してくれませんし、23位という世界ランキング以上の力があると感じました。打ち合いになっても強いし、張が止めてもいくらでも打ってくるし、張が打っても止めてくる。手ごわい相手でしたが、張は力を出し尽くしたと思います。ダブルスのときはリズムが合わずにミスが出ているように感じましたが、シングルスで自分の流れで連打するときはあまりミスが出ていませんでした。調子はよかったのではないでしょうか。
フレイタスのような相手と試合するときは、一本調子でやると、つまり同じスピードで同じタイミングでやり続けると、なかなか相手を崩すことができません。どこかで、例えば横回転ブロックを使ったり、タイミングの緩急をつけたりすると、チャンスが出てきたかもしれません。


渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
1997年世界選手権大会男子ダブルス銅メダリスト




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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com