大会報道

インターハイ三冠王渋谷浩が見た北九州大会<2> 男女ダブルス決勝

2013.07.31

<インターハイ>

ih-shibutani.jpg男子ダブルス決勝は、希望が丘ペアが青森山田ペアをパワーで圧倒しました。青森山田は1ゲーム目の終盤で逆転負けをしたのが痛かったですね。ダブルスでは、シングルスに比べて悪い流れを止められないことが多いということがあります。ミスをしてしまうと、パートナーに申し訳ないとか、次は取り返さなくては、あるいは慎重にいかなくてはなど様々な心理的な作用が働いてしまいます。それが連続失点につながってしまうんですね。逆に相手は勢いづいてしまいます。
ラリーでは青森山田ペアはコースがそろいすぎました。そのおかげで希望が丘ペアはあまり動かずにフルスイングできて、青森山田ペアが振り回されました。
青森山田は三部が手堅くつないで森薗が決められるペアですが、相手のパワーボールがあるので、前に出ることができずに、中陣からの攻撃になってしまい、威力もなくなりミスも出ました。
また、右左のペアだとレシーブで右利きの選手のチキータがやりにくいのですが、両ペアともチキータ一辺倒にならずに、ストップもうまく交えてレシーブしていました。ただし、レシーブでもボールの威力は希望が丘ペアの方が上でした。青森山田は打ち合ったら苦しいので打球点の早さで攻めるのが得策だったと思います。

女子ダブルス決勝は、台上からの先手を取る確率が青森山田は高かったですね。宋がラブオールからレシーブでフォアフリックでフォアクロスを狙って積極的に攻めました。このプレーが最後まで非常に大きなポイントになりましたね。青森山田ペアはコースをあまり散らさずに、相手を重ねるようなコース取りをして、バックに2本、3本と集めて釘付けにするようなプレーは見事でした。県岐阜商業ペアは積極性に欠けていたように見えましたが、あれだけ先手を取られてよく応戦していたのは、ブロック力、カウンター力が優れていたからでしょう。
宋は昨年に続き女子ダブルス2連覇ですが、宋のダブルスの強さは台上技術に加え、相手のドライブに対してブロックではなく、両ハンドで回転をかけて返せる、カウンターできるという点にあります。山本もフリック、ストップ、強打、つなぎなどのメリハリが利いていました。

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渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
第52回インターハイ名古屋大会(1983年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス2位、男子ダブルス優勝
第53回インターハイ横手大会(1984年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝
第54回インターハイ鶴来・野々市大会(1985年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝

 




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