大会報道

インターハイ三冠王渋谷浩が見た北九州大会<4> 女子シングルス決勝 

2013.08.03

<インターハイ>

shibu01.jpg優勝した阿部(四天王寺)は、決勝ではドライブのスピード、回転量に強弱をつけて、決め球はスマッシュとバラエティーに富んでいて、カット主戦型の佐藤(札幌大谷)はやりにくかったんじゃないかと思います。
佐藤は順調に伸びていて、1年生ながら決勝まで来たことは立派だと思います。決勝では途中で流れを変えようと思って攻撃の手数を増やしましたが、阿部の方が上手でした。
阿部のようにスマッシュを使ってくる選手に対して、カット主戦型の選手がやらなければいけないことは、相手のスマッシュのラケット角度を崩すこと、ラケット角度を一定にさせないことです。そのためには序盤でとにかくカットもツッツキも切る、回転量の多い下回転を送ってループドライブで持ち上げさせる、縦方向のスイングをさせることが重要です。また、決め球にはならなくても、攻撃を混ぜてブロックをさせることもラケット角度を崩すためには大変有効です。佐藤は序盤でこうした工夫が必要だったのではないでしょうか。
阿部はバックでもフォアでも、つなぎでナックルのボールをうまく使っていました。また、バックのツブ高ラバーも有効に活用して、カット打ち、ツッツキ、ストップと長短をつけていたので、佐藤はまったく定位置でプレーできていませんでした。

準決勝で敗れた加藤知秋(県岐阜商業)は、両ハンドのピッチの速い攻撃で攻撃型の選手には強さを見せましたが、準決勝では佐藤のカットを打ちあぐねました。
森(昇陽)は阿部のバック面の変化ボールに対して最後までミスを繰り返していました。もう少し台から距離を取ってプレーしても良かったかもしれませんね。
女子ダブルスで優勝して、前年度チャンピオンの前田(希望が丘)を破り、優勝した阿部をあと1歩のところまで追い詰めた山本はベスト8でしたが大健闘だったといえるでしょう。
全日本ジュニアチャンピオンの松平(四天王寺)は対カットでの決め球がなかったのが敗因の1つでしょう。リズムも一定のリズムになっていたので、ボールの長短や緩急を使って、相手のリズムを崩すというプレーがほしかったですね。この試合では佐藤は定位置でプレーできていたので、もっと揺さぶりをかけるようなプレーがあればチャンスがあったかもしれません。


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渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
第52回インターハイ名古屋大会(1983年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス2位、男子ダブルス優勝
第53回インターハイ横手大会(1984年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝
第54回インターハイ鶴来・野々市大会(1985年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝

 




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