大会報道

全日本団体選手権大会 〜東京アートと日本生命が優勝〜

2013.10.21

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チームの日本一を決める「平成25年度全日本選手権大会(団体の部)」が10月18〜20日、大村市体育文化センター(長崎県) で行われた。各カテゴリーのトップチームの対戦とあって好カードで白熱した試合が展開された。

【男子団体】東京アートが6連覇の新記録樹立

東京アートは6年連続11回目の優勝

大矢が御内のカットを打ち抜いて優勝を決めた
 
張は軽部にリベンジを果たし無敗で大会を終えた

2位はシチズン。社会人王者の軽部は張に苦戦を強いた
 
男子団体決勝は、東京アートとシチズンという実業団チーム対戦となった。6連覇のかかる東京アートは高木和、張を主軸に、大矢、塩野を3番に起用する盤石の布陣。一方のシチズンは決勝まで無失点の軽部、森田にカット主戦型の御内というメンバーで対抗。
オーダーは1番高木和対森田、2番張対軽部とともに全日本社会人選手権大会でシチズン勢が勝っている東京アートにとっては不利なカードとなったが、1番で高木和が安定感のある両ハンドで森田をストレートで破ると、張も軽部のカウンターに苦しみながらもフルゲームの末に勝利し、東京アートが王手。3番は塩野との練習の成果を見せた大矢が御内のカットを打ち抜いてストレートで勝利を決めた。
東京アートは6年連続11回目の優勝。昭和42〜46年の専修大学の5連覇の最多記録を塗り替えた。

3位には準々決勝で愛知工業大を破った協和発酵キリンと、地元長崎県選抜を大接戦の末に破った日鉄住金物流が入った。

■大森監督コメント
「全体的に今年は強い選手がドイツに行っているなど、ちょっと例年よりはレベルが低いかなという印象がありました。それでも協和発酵キリン、シチズン、JNTなどは強敵としてマークしていました。いつもの4人制だと、うちは選手がそろっているために少しは力の差が出だせますが、この大会は3人制なので2人強い選手がいれば勝てるのでちょっと脅威だなとは感じていました。結局、準決勝で協和発酵キリン、決勝でシチズンとマークしていたチームが上がってきましたが、終わってみれば3対0で勝てたのでよかったと思います。
決勝は思っていたオーダーとは違いましたが、(高木和)卓が勝つと信じていました。1番勝負だったと思いますが、しっかり卓が勝ってくれたので、流れもよく、3番の大矢まで勝つことができたと思います。6連覇は新記録ですね。素直にうれしいです」


【女子団体】日本生命が3年ぶりの王座奪還

日本生命は3年ぶり13回目の優勝

藤井優子が平野に逆転勝ちで優勝を決めた
 
藤井寛子は最後の全日本団体を6戦全勝の好成績で終えた

2位には決勝までの快進撃を見せたジュニアナショナルチーム
 
女子団体決勝は、準々決勝で四天王寺高校、準決勝で十六銀行を破り、危なげなく決勝進出を果たした日本生命と、アスモ、サンリツと実業団の実力チームを破竹の勢いで連破して決勝まで勝ち進んだジュニアナショナルチーム(JNT)との対戦となった。
日本生命は石垣をトップバッターに起用し、3番を徐潔に変えて藤井優子と選手層の厚さを生かしたオーダーで決勝に臨んだ。対するJNTは加藤、伊藤を2点起用、平野を3番というオーダー。
トップは石垣がカット打ちの不安定な加藤をストレートで下し、2番は苦手のシェーク異質を克服した藤井寛子が1ゲーム目を逆転勝ちで奪うと、伊藤を勢いに乗せずに3対0で勝利。3番は藤井優子が前陣のラリー戦に強い平野に苦戦するが、1対2の劣勢から先に攻めて2ゲームを連取し、3対0で社会人の面目を保った。

3位には予選リーグで日立化成を破る強さを見せたサンリツと、初優勝を狙っていた日立化成が入った。

■村上監督コメント
「この大会は比較的戦いやすくなりました。以前は忙しい大会でしたが、リーグ戦の後にトーナメントで少し時間が取れるようになりました。時間の調整もできるし、うちはメンバーが多いので、対戦チームごとに役割をつくって、うまく成功したと思います。オーダーは相手も分かりづらかったと思います。
もうひとつは中心になった藤井寛子が、今期引退を表明している中で、今が一番強い。今まではバック表の選手にいつも負けていました。たとえば、渡辺裕子に負けたり、坂本沙織に負けたりと、ラストでバック表に負けて優勝を逃していたのが、今回はバック表に全勝。集中力も高いし敬意を表しますね。
決勝は、ジュニアの選手の戦力はわかっているので、石垣は最初から考えていました。
全日本社会人選手権での不振がいい薬になったんじゃないですか。過去最低の成績で、ダブルスは優勝しましたが、1人もベスト8に入らなかった記憶はありません。今回のプレーは積極的にチキータをやったり大きいサーブを出したり、ちょっと進化したかな。守りに入っていた藤井優子ですら新しいプレーをしようとしているし、田代も石垣も、みんなまだ前進しようとしている。全日本社会人で負けたことがよかった。
日本リーグは、石川佳純も入ってきて楽しみでもあり優勝するのは大変でしょう。4冠を目標に毎年やっていますが、今まで2回しか達成してないので、藤井引退の年に4冠を取りたいというのが率直な気持ちです。
JNTは対戦したくはありませんでしたが、合宿や遠征の成果が出てきたことはうれしいですね」


今大会の詳細な情報は下記サイトをご覧ください。
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp/

今大会の模様は卓球レポート12月号(11/20発売)に掲載。