大会報道

第10回全日本学生選抜卓球選手権大会 〜有延、鈴木の両1年生が初優勝〜

2013.11.25

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11月23~24日にかけて留学生を含めた大学日本一を決める全日本学生選抜選手権大会が日野市市民の森ふれあいホール(東京)で開催された。男女シングルスが行われ、男子は有延大夢(明治大)、女子は鈴木李茄(専修大)の両1年生が初優勝を遂げた。

有延、鈴木の両1年生が初優勝

【男子シングルス】有延がうれしいシングルス初タイトルを獲得
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有延は最後まで攻めの姿勢を貫いた

20131125-02.jpg上田は得意のフォアハンドで応戦するも一歩届かず
 
男子シングルスは全日学で上位に残った選手に加え、王凱(専修大)と王甲(岡山商科大)の留学生が決勝トーナメントに進出。実力伯仲の激しい戦いが続く中、決勝には2010年のこの大会で優勝を果たした上田仁(青森大)と高校の先輩でもある平野(明治大)らを破った有延が残った。
上田は決勝トーナメントで森本(愛知工業大)、大島(早稲田大)らを破り、準決勝ではフォアハンドドライブを中心とした強力な攻撃で王凱を圧倒し、4対0で決勝進出を決めた。
対する有延は平野に続いて準決勝で大学の先輩、松下(明治大)と対戦。レシーブから積極的にチキータを使い、臆することなく攻め続けて勝利を収めた。
迎えた決勝では有延がフォアハンド中心の攻めを見せるものの、上田がドライブに対してしっかりと対応して2ゲームを先取。ここから有延はバック側のボールに対しては無理して回り込まず、バックハンドで対応するゲーム運びへと変更。これが功を奏して4ゲームを連取。プレーのリズムも良くなって、フォアハンドの打ち合いでも優位に立ち、最後はジュースの接戦を制して優勝を遂げた。
これまでシングルスのタイトルとは縁がない有延だったが気迫あふれるプレーを見せ、うれしいシングルス初タイトル。今後の活躍に期待が集まる。

【女子シングルス】鈴木が鋭いカウンターで大学生の頂点へ20131125-04.jpg
鈴木はバックハンドを中心としたカウンターで強豪を撃破

20131125-05.jpg強力なフォアハンドドライブで決勝まで勝ち上がった麻赫男
 
女子シングルスでは決勝トーナメント1回戦で全日学優勝の丹羽美里(淑徳大)と2011年の同大会で優勝経験もある劉莉莎(専修大)が対戦。お互いの持ち味が出た試合ではあったが劉莉莎がゲーム後半の競り合いを制して勝ち上がった。
ベスト8には鈴木のほか、北岡(中央大)や庄司(専修大)らの全日学で上位に入ったカット主戦型や、前年度王者の楊婷(淑徳大)らドライブ主戦型の留学生が進出。熱戦が繰り広げられた末、ベスト4には北岡、麻赫男(金城大)、鈴木、劉莉莎が残った。
その中で優勝した鈴木は、打点の速さと安定したコース取りで強豪を連破した。1回戦の平野(東京富士大)との対戦ではフルゲームまでもつれたが、最後はインターハイ女王の意地を見せて勝利を収めた。その後は準々決勝で楊婷(淑徳大)、準決勝で劉莉莎、と強力なドライブを打つ留学生を速い打点のドライブで連破。リードされる展開も多かったが、「全日学での反省点を改善して大会に臨んだ」という言葉に象徴されるように一つひとつのプレーを確かめるような丁寧な試合運びで、ゲームの中で修正を図る姿が印象に残った。
一方の麻は準々決勝で秦詩琪(大阪経済法科大)との激しい打ち合いを制すと、準決勝では北岡のカットをシャープなフォアハンドドライブで打ち抜き、決勝進出。
決勝では序盤2ゲームを連取する好スタートを切ったものの、中盤には2ゲームを奪われた。しかし、麻のミスが減ったことに加え、バックの打ち合いから麻のフォアにボールを振ることで攻撃のリズムが崩れていることに気付き、修正を図った。修正後はバック対バックの打ち合いから逃げることなく、4対2で勝利。粘り強く戦い熱戦に終止符を打った。
「大会を通じて調子が良かった」と鈴木。全日学ベスト8のリベンジを果たす結果となった。国内の大会だけではなく、今年のユニバーシアード・ロシア大会で女子団体優勝に貢献するなど国際大会での活躍も目立っているだけに今後の更なる成長から目が離せない。


今大会の詳細な情報は下記サイトをご覧ください。
関東学生卓球連盟:http://kanto-sttf.jp
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp/

今大会の模様は卓球レポート1月号(12/20発売)に掲載。