大会報道

渋谷浩が見た東京大会<8>アクシデントにも負けない水谷の勝負強さが光った

2014.05.01

<世界卓球選手権大会>

■男子団体グループリーグ 日本対ポルトガル
shibu2014.jpg 1番の水谷対アポロニア戦は水谷の積極的で広角に打ち分ける厳しい打球が次々に決まりました。また、フォアハンドで回り込んで打球するボールは打球点も高く、アポロニアに反撃する隙を与えませんでした。昨日の負けない卓球から、自分から攻めるアグレッシブな攻撃へと変わり、大事な1番手でエースとしての役割を果たしました。


 2番の丹羽対フレイタス戦は、丹羽の技術の中で不安定な部分があり、本人としても自分のプレーに満足のいかない部分もあったと思います。最後までもつれる厳しい展開となりましたが、最後はフットワークを駆使したドライブ攻撃で不安な部分を補うことで攻め勝ちました。


 3番の松平はフォアストレートへの打球が有効で、モンテイロの回り込んでのフォアハンドドライブを上手く防ぎました。戦術としては非常によかったと思います。最後はどちらに勝利が転んでもおかしくない状況でしたが、惜しくも勝利を逃しました。しかし、初日、2日目の試合内容と比べると、動きがよくなり、調子自体も上がっているので、次戦以降でさらに調子を取り戻してほしいです。


 4番の水谷対フレイタスは、第1試合同様、水谷のキレのよさが目立った試合でした。終盤は水谷が足を痛めるアクシデントもあり、中陣でのラリーを軸にしたプレーから、前陣での早い打球点の攻撃へと切り替えざるを得ない状況になりましたが、このプレースタイルがはまり、得点を重ねることができました。困難な試合となりましたが、見事に勝ち切りました。


 明日で予選リーグは終了となりますが、今日の2試合のようにチーム一丸となった戦いをすることでチームの士気をさらに高めていくことが上位進出のためにも重要でしょう。水谷選手の状態など気になる部分はありますが、明日以降の日本代表の戦いにも注目です。


渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
1997年世界選手権大会男子ダブルス銅メダリスト


今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)・7月号(6月20日)に掲載

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
JA全農2014年世界卓球団体選手権東京大会/公式サイト:
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国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2014東京:
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