大会報道

全日本社会人選手権大会 〜松平賢二と阿部恵が優勝〜

2014.11.10

<その他の国内大会>

11月7〜9日、第48回全日本社会人選手権大会が、スカイホール豊田(愛知・豊田)で開催された。
 
男子優勝:東京ドーム初優勝の松平(右)と2連覇を果たした阿部


【男子シングルス】 松平賢二が初優勝

バックハンドドライブが火を吹き、松平が悲願の初優勝バックハンドドライブが火を吹き、松平が悲願の初優勝

時吉はアグレッシブなプレーで日本リーガーを連破時吉はアグレッシブなプレーで日本リーガーを連破

快速フォアハンドで昨年覇者の軽部を下した下山快速フォアハンドで昨年覇者の軽部を下した下山

張は持ち味の鉄壁ブロックを松平に崩されてしまった張は持ち味の鉄壁ブロックを松平に崩されてしまった

 男子シングルスは松平賢二(協和発酵キリン)が初優勝を遂げた。
 先週行われた全日本団体では勝負どころで星を落とし、不振をきわめたが、今大会の松平は別人のようなプレーを披露。持ち味であるフォアハンドドライブに加えてバックハンドが冴え、準決勝で実力者の張、決勝では「これまで1度も勝ったことがない」という難敵の時吉を力でねじ伏せ、悲願の初優勝を手にした。

●松平選手インタビュー
「先週の全日本団体は不甲斐なかったので、今大会に臨むにあたっては期するものがありました。一戦一戦自分のプレーをしっかりしようと心がけたのがよかったと思います。昨年の全日本で負けている森田さん(シチズン)に8決定で勝ってから気持ちが乗りました。決勝の時吉さんにはこれまで3回対戦して1回も勝っていなかったので、戦術をしっかり考えました。無理に回り込まずに、バックハンドで攻めていけたのがよかったと思います」

 準優勝は、時吉佑一(ZEOS)。決勝では松平の気迫に及ばなかったが、強烈な回転のボールと読みのよさを生かした大胆なプレーは場内を沸かせていた。
 3位は下山(協和発酵キリン)と張(東京アート)が入賞。下山は、昨年優勝の軽部(シチズン)との速攻戦を制し、表彰台をゲット。優勝ペースに見えた張は、準決勝で松平の豪打の前にストレート負けを喫した。

 

【女子シングルス】 阿部恵が2連覇

阿部は心技体に充実のプレーで他を圧倒し、文句なしの2連覇阿部は心技体に充実のプレーで他を圧倒し、文句なしの2連覇

伸びやかな両ハンドドライブで決勝に進出した藤井伸びやかな両ハンドドライブで決勝に進出した藤井

土田は多彩で精度の高いバックハンドを武器に3位入賞土田は多彩で精度の高いバックハンドを武器に3位入賞

堅実な裏面打法で社会人ルーキーながら3位に入った宋堅実な裏面打法で社会人ルーキーながら3位に入った宋

 女子シングルスは阿部恵(サンリツ)が制し、昨年に続いて2連覇を達成した。
 大会を通じて落としたゲームはわずかに2つ。特に、準々決勝から決勝までの3試合はすべて4対0のストレート勝ちと、まさに無人の荒野を行くような強さを見せて優勝へとひた走った。阿部が見せた「バック面の表ソフトラバーでチャンスをつくり、フォアハンドスマッシュで決める」というパターンはシンプルだが決定率が高く、他を寄せつけなかった。

●阿部選手インタビュー
「前回もそうでしたが、今回も優勝した瞬間は信じられない気持ちでした。半ば記憶喪失状態でプレーしていたので、気づいたら優勝していたという感じです(笑)。今大会に向けては、勝つことだけでなく、負ける準備もしてきました。『勝っても負けても大丈夫。自分で結果を受け入れよう』という心構えができていたので、負けることが怖くありませんでした。そうした気持ちでプレーできたことがよかったのだと思います」

 準優勝の藤井優子(日本生命)は、伸びのある両ハンドドライブを武器に準々決勝、準決勝とゲームオールの激戦を制して勝ち上がったが、阿部の気迫と変化速攻に対しては打開策を見いだせなかった。
 3位の土田(中国電力)は精度の高いバックハンド連打で勝ち上がったが、藤井の粘りにあと1歩届かず。同じく3位の宋(中国電力)は、持ち味の裏面打法を軸に勝ち上がり、社会人ルーキーながら表彰台を勝ち取った。


【男子ダブルス】張一博・高木和卓が初の栄冠

終盤のラリー戦を物にした張(左)・高木和が初優勝終盤のラリー戦を物にした張(左)・高木和が初優勝

水野(左)・大矢は2連覇を目指したが1歩届かず水野(左)・大矢は2連覇を目指したが1歩届かず

 決勝は張・高木和(東京アート)と前回王者の水野・大矢(東京アート)の同士討ちになった。手の内を知る選手同士の試合はゲームオールにもつれ込む大接戦になったが、最後は張・高木和が水野・大矢に打ち勝ち、優勝を手にした。
 


【女子ダブルス】天野優・中島未早希が初優勝

速攻+パワーを生かして優勝を手にした天野(左)・中島速攻+パワーを生かして優勝を手にした天野(左)・中島

玉石(左)・中尾はていねいなプレーで勝ち上がった玉石(左)・中尾はていねいなプレーで勝ち上がった

女子ダブルスを制したのは、天野・中島(サンリツ)。天野の速攻と、中島のパワーがうまくかみ合い、初優勝を果たした。2位には、ミスの少ないプレーで数々の接戦を切り抜けた玉石・中尾(エクセディ)が入った。
 

なお、大会の記録は日本卓球協会のホームページに掲載されています。
 日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp

 今大会の模様は卓球レポート1月号(12/20発売)に掲載されます。