大会報道

JTTLファイナル4 ~東京アートと日立化成が優勝~

2014.12.08

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平成26年12月6~7日、平成26年度JTTLファイナル4が昨年に続き越谷市立総合体育館(埼玉)で開催された。日本リーグ前後期の総合成績上位4チームが内閣総理大臣杯をかけて争った。日本リーグで初めてプラスチックボールが使用されたことでも注目を集めた大会になった。


【男子】優勝 東京アート

東京アート表彰8連覇を達成した東京アート

 男子決勝は東京アートと協和発酵キリンの対戦。第1回大会からすべて同一カードによる決勝となった。東京アートの連覇達成か、協和発酵キリンの悲願の初優勝か、注目の対戦となった。

 トップは大矢と森本の対戦。1、2ゲーム目は森本がコース取りの良さを見せて先取した。しかし3ゲーム目からは大矢が戦法を変えてフォアハンド中心のプレーから両ハンドを駆使したプレーで2ゲームを盛り返す。ゲームは最終ゲームを迎え、勢いに乗る大矢は持ち前のガッツ溢れるプレーを見せて一気に勝負を決めて、東京アートが先制した。

 2番は張と上田の対戦。1回戦で対戦した際は上田が勝ちを収めていたが、決勝では張が「もう一度対戦が予想されるので準備していた」と語るとおり、前の試合での反省点を修正し、ラリー戦を制して勝利。続く3番ダブルスの張/高木和と笠原/上田は1、2番の勢いそのままに張/高木和が攻めきって2対0で勝利。東京アートがストレート勝ちで8連覇を達成した。

 優勝後、大森監督は「初戦の協和発酵キリン戦では、1番、2番が敗れる苦しい展開を大矢/水野のダブルスが粘り強く戦って勝利し、逆転につなげてくれた。決勝でもトップの大矢が逆転で勝利した。大事なポイントで勝利できたことが優勝につながった」と選手のがんばりをたたえた。


 準決勝は協和発酵キリンと日鉄住金物流の対戦。1回戦で東京アートに接戦で敗れた協和発酵キリンは決勝での再戦をかけてトップの上田が藤田に勝利し、2番では森本が粘る濱川をゲームオールで振り切り、ダブルスも笠原/上田が勝負強さを見せて藤田/藤本を下して勝利を収めた。


 1回戦男子Aは総合1位の東京アートと総合2位の協和発酵キリン。

 トップは笠原が安定感のある両ハンドプレーで大矢を下し、協和発酵キリンが先制。続く2番でも上田が切れ味鋭いフォアハンドドライブの連打で攻め抜いて張に勝利。序盤で2-0とリードした。しかしここから東京アートが王者の意地を見せる。ダブルスの大矢/水野がコートを縦横に動き、ラリー戦で笠原/森本を下して1点を返すと、4番の高木和がガッツを内に秘めながらも、力のこもったプレーで下山に勝利し、勝負はラストへ。5番の塩野と森本による対戦は、カットの塩野が序盤からアグレッシブな動きでカットと攻撃を織り交ぜてプレー。森本も安定したカット打ちとコースを突いた攻撃を試みたが、塩野の動きが上回り、逆転で東京アートが決勝進出を決めた。


 男子Bは総合3位の日鉄住金物流と総合4位の愛知工業大学。エース吉村が研ぎ澄まされた両ハンドプレーで2点を奪うも社会人の巧みなプレーを見せた日鉄住金物流がラストで勝利。ラストは沼田がクレバーなプレーで勝利を決めた。


20130517-01.jpg決勝1番で大矢が逆転勝利、ほえる!

20130517-01.jpg1回戦で笠原が大矢に勝利し、ガッツポーズ

20130517-01.jpg日鉄住金物流の沼田が渾身のフォアハンドで勝利

20130517-01.jpg愛工大のエース吉村は流れるような両ハンドを見せた

20130517-01.jpg優勝後の高木和選手が子供と勝利を分かち合う!

【女子】優勝 日立化成

20130517-01.jpg日立化成が念願の優勝!

 決勝は、総合1位の日本生命と総合3位の日立化成の対戦。トップは石垣と石川の日本代表同士の対戦となった。攻める石川に対して、カットと攻撃を織り交ぜて応戦する石垣。緊迫した一戦は最後まで攻めきった石川に軍配。

 2番は田代と市川の対戦。第1ゲームは硬さの見える田代に対して、市川の速攻が冴えわたり第1ゲームを先取。これで勢いに乗るかと思われたが2ゲーム目以降は冷静さを取り戻した田代が、フォアハンドのカウンターに冴えを見せて逆転勝利。勝敗をタイに戻した。

 勝負のポイントとなるダブルスは石川/森薗と若宮/石垣との対戦。攻撃とカットの変化に対して石川/森薗はゆっくり焦らず丁寧なプレーでラリー戦を制して貴重なポイントを挙げた。

 4番は若宮と森薗。フットワークを生かしてフォアハンドで攻める森薗。バックハンドでコースを突いてから両ハンドプレーで攻める若宮。両者の力を出し切った試合は接戦の末、森薗が勝利。歓喜のガッツポーズで優勝を決めた。


 準決勝は日立化成とアスモの対戦。1番で姚俊羽が北岡に勝利して先制したが2番、3番ダブルスと石川が奮闘。流れを引き戻すプレーを見せた。続く4番で松澤が石塚に競り勝ち3対1で日立化成が勝利した。


 女子Aは総合1位の日本生命と総合2位のアスモの対戦。トップで姚俊羽がバック対バックで優位に立ち、田代を抑えて先制。2番では石塚が緩急のあるプレーで藤井との接戦を制しアスモが2対0とリード。このままアスモのペースで試合が進むかと思われたが、ダブルスの若宮/石垣が勝利して、日本生命が1点を返すと4番で若宮がサウスポーから繰り出す両ハンドの速攻で河村を下し勝利。ラストは石垣が森永の長短、緩急をつけたカット攻略に苦しみながらも粘り強く返球してゲームオールの接戦を制した。結果、日本生命が決勝に駒を進め、アスモは準決勝へと回った。


 女子Bは総合3位の日立化成と総合4位の中国電力の対戦。トップは北岡と福岡の対戦。ツブ高異質攻撃の福岡が北岡のカットプレーに対応しチャンスボールを確実に決めて福岡が勝利。高々と腕を上げてガッツポーズを見せた。2番は石川が登場。新人の宋に対して両ハンドで攻め立てて勝利。3番は石川/森薗と土田姉妹の対戦。息のあったコンビネーションを見せる土田姉妹。石川/森薗も個々の技術を駆使し粘りを見せるが1歩及ばず中国電力が2対1とリード。4番は松澤と土井の対戦。威力のある両ハンド攻撃がプレースタイルの両者。激しいラリー戦は先手を奪った松澤が制し、勝負を五分に戻した。5番は森薗と土田美佳の対戦。序盤は森薗が持ち前のフットワークを生かしたフォアハンド攻撃でたたみかけて2ゲームを先取。しかし3ゲーム目から土田がバックハンド主体のプレーで2ゲームを取り返し、勝負は最終ゲームへ。最終ゲームは6-6からの日本リーグ特別ルールの試合方式になり、それまでの勢いを維持した土田が10-8とマッチポイントを迎えた。しかし森薗は絶体絶命のピンチで得意武器であるフォアハンドドライブを振り抜いて逆転勝利。両チームとも力を出し、手に汗握る一戦は日立化成が勝利した。試合後、日本リーグ主催の大会への出場が最後になった中国電力の福岡に花束が贈られた。


20130517-01.jpg決勝トップの石川が優勝の流れをつくる貴重な勝利

20130517-01.jpg日本生命の若宮(左)/石垣は単複で活躍

20130517-01.jpg2試合ともトップで出場し接戦を制した姚俊羽

20130517-01.jpg土田姉妹は連係プレーが冴え、石川/森薗に勝利

20130517-01.jpg日本リーグでの戦いを終えた福岡に花束が贈られた


大会の記録は日本卓球リーグのホームページに掲載されています。
日本卓球リーグ実業団連盟:http://www.jttl.gr.jp/

今大会の模様は卓球レポート2月号(1/20発売)に掲載されます。