大会報道

全日本卓球2015 石川、伊藤に貫禄のストレート勝ち

2015.01.17

<全日本卓球選手権大会>

女子シングルス準々決勝4試合が行われ、石川(全農)、前田(希望が丘高)、森薗(日立化成)、石垣(日本生命)がベスト4に勝ち残った。
 

石川は格の違いを見せつけるプレーで伊藤を退けた
 
分の悪い平野に対して果敢に攻めた前田が初のベスト4入り
 
森薗は1対3の劣勢から粘り強いプレーで松平に逆転勝ち
 
石垣は佐藤とのカット対決で攻撃力の高さを発揮


石川(全農)11-6,11-5,11-3,11-6 伊藤(スターツSC)
第1ゲームは落ち着いた戦いぶりの石川が伊藤のコースを突いた攻撃にもよく対応して先制。第2ゲームも石川は少し距離を取って自分のペースで試合を進め11-5。ラリーを長引かせたくない伊藤の強打にミスも出た。第3ゲーム、石川が4-1とリードしたところで伊藤がタイムアウト。しかし、女王石川は手を緩めることなく完璧な攻守で11-3とし王手。第4ゲームも石川が女王らしい戦いぶりで勢いのある若手をシャットアウトした。

■伊藤美誠のコメント
「去年のワールドツアー・チェコオープンで初めて(石川さんと)対戦したときは、自分のバックの表ソフトラバーのボールに合っていなくて、ラリー戦でも点が取れて、敗れましたが2ゲーム取ることができましたが、今回はベスト8で石川さんに当たることが目標だったので、来年はどこに入るのかわからないけど、石川さん、福原さん、平野さんの誰かとは当たると思うので勝ちに行きたいと思います」


前田(希望が丘高) 11-6,4-11,11-8,11-7,11-3 平野(JOCエリートアカデミー)
前田は厳しいコース取りで両サイドを攻めて先制。第2ゲームは平野が切れのある動きでフォア側のボールに対してカウンターで反撃し1対1に。第3ゲームは競り合いになるが、動いてフォアで攻めた前田が取り返し2対1。第4ゲーム2-4とリードされたところでこのゲームを落としたくない平野がタイムアウト。しかし、平野は前田の連続攻撃に対応しきれず、11-7で前田が準決勝進出に王手。第5ゲームも前田が打球点の高い両ハンドで先手を取り、平野の準決勝進出を阻止した。

■平野美宇のコメント
「(前田さんとは)いつも勝ったり負けたりなんですけど、今日は自分のいいところを出せずに何が何だかわからないうちに負けてしまったのでちょっと悔しいです。
相手は自分の嫌なところを狙ってきたし、自分が狙ったところはうまく対応されました。今回はベスト16以上に入れればいいと思っていたので、大会前は調子がよくなかったんですが、去年より成長したところもあってベスト8には入れてよかったです」



森薗(日立化成) 7-11,11-7,7-11,10-12,13-11,11-6,11-9 松平(ミキハウス)
松平がしゃがみ込みサービスからの両ハンドドライブで序盤で大きくリード。森薗の強打にもカウンターを決めるなどして松平が先制。第2ゲームは森薗がアグレッシブにフォアハンドで攻めて取り返すが、松平が切れのある動きで両ハンドドライブの連続攻撃で森薗を攻めて2対1とリード。第3ゲームは森薗が回転量の多いループドライブから攻めて互角の展開に。ジュースになると松平が中陣からフォアハンドで引き返してカウンターを決め、最後はしゃがみ込みサービスでエース。3対1と松平がリードした。第5ゲーム、後がなくなった森薗が3-5とリードされたところでタイムアウト。9-7と松平がリードしたところから、森薗が追いつきジュースに。11-10と松平がマッチポイントを握ったところで痛恨のサービスミス。森薗が息を吹き返し、第6ゲームを取り返し、勝負は最終ゲームに。両者譲らず一進一退の攻防となるが、6-6から松平のカウンターが決まり8-6とリード。しかしここで森薗も食い下がり、8-8に戻すと、アグレッシブな回り込みから得点し9-8。10-8とマッチポイントを握ると、サービスを持った松平が1本返すが、最後はフォアクロスに放った森薗のドライブをカウンターした松平のボールがオーバー。熱戦は森薗の逆転勝利で幕を閉じた。

■松平志穂のコメント
「5ゲーム目、ジュースであと1本という場面でサービスミスをしてしまって、1本の重みを改めて知ることができました。サービスミスはよくするので、気にしてはいなかったのですが、プレーには影響したかもしれないです。フォアで回り込まれてからの展開のときによくなくて、相手は回り込んで打ってくるので、しっかり待って対応すればよかったです。東京オリンピックまでには候補選手になっているようにこれから頑張ります」


石垣(日本生命) 11-8,11-6,8-11,14-12,8-11,11-6 佐藤(札幌大谷高)
カット対決となった佐藤対石垣は甘いボールに対して積極的にフォアハンドスマッシュを打っていく石垣に有利な展開で2対0とリード。第3ゲームは攻撃にミスが出て攻撃を控え始めた石垣が競り負けて2対1。第4ゲームもお互いになかなか仕掛けない展開が続き、9-9と競り合いに。ここからお互いの神経をすり減らすようなツッツキ合いが続くが、チャンスボールを確実に決めた石垣が14-12で王手。第5ゲーム佐藤は変化をつけたツッツキで石垣のうちミスを誘い9-7とリード。ここで促進ルールが適用され、佐藤がこのゲームを取り返す。第6ゲームは、攻撃力の差で勝った石垣が佐藤の守備を崩し11-6で準決勝進出を決めた。

■佐藤瞳のコメント
「今日の試合は無理に打ち過ぎてしまいました。前回、選考会で対戦したときはバックでチャンスをつくってからの攻撃だったんですが、フォアのスマッシュで決めに行ってしまいました。
石垣さんも前回はカットしたボールをミスしてくれたりしたんですけど、今回はミスがなかったです」



詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2015/
記録ページ:http://www.jtta.or.jp/AJ/result2014/

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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。