大会報道

ジャパントップ12 〜丹羽孝希と平野早矢香が優勝〜

2015.03.02

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2月28日、代々木第二体育館(東京)でLIONカップ第20回ジャパントップ12が開催され、全日本選手権大会の上位進出者を含む男女各12人の選手が頂点をかけて激闘を繰り広げた。男子シングルスは丹羽孝希(明治大)が初優勝、女子シングルスは平野早矢香(ミキハウス)が7年ぶり4度目の優勝を果たした。

 

東京アート表彰丹羽、平野が頂点に立った

 男子シングルスは丹羽が並み居る強打者を打ち破り、初優勝を飾った。第1ステージで吉田海偉(Global Athlete Project)、大島祐哉(早稲田大学)といったパワーのある選手を連破すると、準決勝は、全日本王者の水谷隼(beacon.LAB)を破った吉田雅己(愛知工業大学)と対戦。勢いに乗る吉田に対して、コースを厳しく突いたレシーブ、3球目攻撃で試合を優位に進めて決勝進出を決めた。
 決勝は「あまり分が良くない」と語る吉村真晴(愛知工業大)との対戦だったが、第1、第2ゲームのジュースの接戦を制すると、第3ゲームからは得意とする打球点の早い攻撃で吉村をシャットアウトした。
 優勝会見では「今大会では新しいレシーブを取り入れ、手ごたえをつかむことができました。今日の優勝を糧にして4月の世界選手権大会で活躍できるよう、さらに練習に励みたいです」と語り、世界卓球2015蘇州に向け、さらなる進化に期待を感じさせてくれた。

 

 2位の吉村(愛知工業大学)は切れのある両ハンドドライブに安定感が増して、4大会ぶりの決勝進出を果たした。全日本選手権大会2位の神(明治大)に1対2から逆転する粘り強さを見せて準決勝進出を決めると、準決勝の森薗政崇戦(明治大学)は第1ゲームを奪われたものの、その後、4ゲームを連取して決勝へと駒を進めた。決勝の丹羽戦は序盤の競り合いを落としたことが最後まで響いて敗戦を喫したが、大会を通じて威力と精度を兼ね備えた両ハンド攻撃が光った。

 

 3位には吉田雅己と森薗が入賞。
 吉田は準決勝では丹羽の速攻プレーに屈したが、第1ステージで全日本王者の水谷に勝利。水谷戦について「先に攻められないよう、先手を取ることを意識しました。最終ゲームで10対6とリードしたところから逆転されたときは、水谷選手の強さを身に染みて感じました。しかし、マッチポイントを握られた後も、勝ち負けを考えずに冷静にプレーできたことが逆転勝利につながったと思います」と振り返った。
 森薗は第1ステージで松平健太(JTB)、岸川聖也(ファースト)に勝利して4強進出を果たした、松平との一戦は、最終ゲームまでもつれる接戦となったが、最後まで攻めの姿勢を貫き、予選突破を果たした。準決勝では先にゲームを奪ったが、吉村の両ハンドドライブを止めることができず、惜しくも敗れた。

 

東京アート表彰丹羽は得意の速攻がさえわたり、強打者を連破

東京アート表彰攻撃に安定感が増した吉村が4年ぶりに決勝進出

 

 

 女子シングルスは平野早矢香が7年ぶりの栄冠をつかんだ。平野は予選で佐藤瞳(札幌大谷高校)、前田美優(希望が丘高校)を破ると、準決勝では平野美宇(JOCエリートアカデミー)との激しいラリー戦に勝利して、決勝進出を決めた。
 決勝は全日本女王の石川佳純(全農)と対戦。序盤は石川の威力のある攻撃を止められず、2ゲームを追う展開になったが「第3ゲームを取ることができて、少しずつ良いプレーができるようになりました。戦術転換がうまくいったことが勝利につながったと思います」と、リードされても慌てず粘り強く戦い、4対2で逆転勝利。小山ちれさんに並ぶ大会最多タイの4回目の優勝を果たした。

 試合後、今大会について振り返った平野は「ロンドンオリンピック以降、自分で納得のいく試合が少なかったのですが、これまで取り組んできた新たな技術が形になりつつあり、内容と結果が伴った大会にすることができました。世界卓球などの大きな大会でも、今日のような新しい技術をうまく取り入れて戦いたいと思います」と、これまでの練習が実を結んだことを明かした。

 

 2位の石川は全日本王者として、予選から堂々たるプレーを見せたが、決勝では2ゲームを先取してから失速し、惜しくも優勝を逃した。「試合全体を通して、平野さんの粘り強いプレーに対して、ミスが多かったと思います。また、先に2ゲームを取って勝ち急いでしまった面もありました。世界選手権大会に向けて、どんな状況でも焦らずに自分のプレーができるよう、今日の反省点を今後の練習に生かしていきたいと思います」と決勝を振り返り、自身の課題を口にした。

 

 3位には早田ひな(石田卓球クラブ)と平野美宇の中学生2人が入賞。
 早田は第1ステージで、全日本選手権大会ジュニアの部決勝で敗れた伊藤にストレート勝ちを収めてリベンジを果たした。石垣優香(日本生命)には敗れたが三者間の得失ゲーム数の結果、準決勝進出を果たした。準決勝では石川に対して鋭い両ハンドドライブを決めるなど、1ゲームを奪ったが、全日本王者の前に惜しくも敗れた。
 平野美宇は全日本選手権大会2位の森薗美咲(日立化成)、大会史上最年少の10歳で出場した木原美悠(ALL STAR)を破って準決勝進出を果たした。準決勝の平野早矢香との戦いでは勝負どころで平野に強打を決められ、2対4で敗れたが随所で好ラリーを演じて、会場を沸かせた。

 
東京アート表彰平野はラリー戦での粘り強さが光り、7年ぶりの優勝

東京アート表彰決勝の中盤で失速した石川は惜しくも優勝を逃した

 

今大会の模様は卓球レポート4月号(3月20日発売)に掲載

 今大会の記録は、日本卓球協会のホームページに掲載されています。
 日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp