大会報道

世界卓球2015蘇州大会5日目⑧ 吉村/石川、世界王者を破り決勝進出!

2015.04.30

<世界卓球選手権大会>

今大会日本に1枚目のメダルをもたらした混合ダブルスの吉村真晴/石川佳純ペアが、準決勝で世界卓球2013パリの優勝ペアを破り決勝進出を決めた。日本ペアの決勝進出は1977年バーミンガム大会以来38年ぶりの快挙。明日の決勝で許昕/梁夏銀(中国・韓国)の国際ペアと世界チャンピオンの座を賭けて戦う。
 

勢いに乗ったプレーで日本ペアが決勝進出を決めた

吉村は持ち前の決定力に加え、安定感も増してきた

前大会王者は日本ペアに行く手を阻まれベスト4でストップ

試合ごとにコンビネーションのよさを増してきた国際ペア

バランスのよい香港ペアだが国際ペアには力負け


<混合ダブルス準決勝>
吉村/石川(日本) 8,-5,6,-10,7,4 キム・ヒョクボン/キム・ジョン(朝鮮民主主義人民共和国)
許昕/梁夏銀(中国・韓国) 6,5,-9,5,9 ウォン・チュンティン/ドゥー・ホイケン(香港)

準々決勝でパリ大会2位の李尚洙/朴英淑(韓国)を破った日本ペアが、準決勝でパリ大会優勝のキム・ヒョクボン/キム・ジョンに挑んだ。
吉村/石川は、吉村のサービスと巧みな台上プレー、そして決定力の高い両ハンドを武器に石川の的確なアシストで第1ゲームを11-8で先行。途中、石川のラケットの角に当たったボールが高く上がって相手コートのネット際に落ちた。このボールを強打せずにネット際に落とそうとしたキム・ヒョクボンが自陣にボールを落とすという珍プレーが発生。会場の笑いを誘った。
第2ゲームは石川がキム・ヒョクボンのボールに対して厳しいボールを送ることができず、吉村にチャンスボールがなかなか回ってこない。北朝鮮ペアの厳しいコース取りで日本ペアは遅れを取り、11-5で北朝鮮ペア。
第3ゲームはキム・ヒョクボンのボールを厳しく攻めることができる吉村が得点を重ね、最後はストップレシーブに対して、吉村が逆モーションの流しフリックを鮮やかにノータッチで決めて11-6。
流れに乗って、第4ゲームも取りたい日本ペアは、3-0とリードするが、北朝鮮ペアの好プレーと日本ペアのミスが重なり、逆転でジュースを制した北朝鮮ペアが2対2に戻す。
第5ゲームは、日本ペアに有利なローテーションで吉村が確実に得点し、11-7と日本ペアが王手。
第6ゲーム、ここで決めたい日本ペアが声を出して気迫のこもったプレーでリード。5-2と点差が開いたところで北朝鮮ペアがタイムアウト。しかし、日本ペアの勢いとそれに飲まれた北朝鮮ペアのミスで点差は開く一方。日本ペアが押し切って、決勝進出を決めた。
前大会の優勝、準優勝ペアを破って決勝進出を果たした日本ペアの実力は、言うまでもなく本物だ。日本のペアとしては1969年ミュンヘン大会の長谷川信彦/今野安子以来の46年ぶりの金メダルを目指して明日の決勝を戦う。

もう一方の対戦は、ダブルス巧者の許昕がリードする国際ペアが、攻撃力のあるウォン・チュンティンとオールラウンドタイプのドゥー・ホイケンという好ペアを、台上から崩して厳しく攻め、4対1で勝利を飾った。国際ペアは許昕の台上と大きなフットワーク、そして決定力の高いフォアハンドに加え、梁夏銀の安定感のあるプレーで1試合ごとにコンビネーションのよさを増してきている。
実力者同士の国際ペアだが、実際はペア歴は浅く練習量も少ない。コミュニケーションも十分とは言いがたいだろう。戦術面・心理面で十分な準備をして臨めば、日本ペアには大いに金メダルの可能性がある。46年前の金メダルが吉村の在籍する愛知工業大学のペアだということに強い因縁を感じてしまうのは、期待の大きさ故だろうか。


 

今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)に掲載

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2015蘇州/公式サイト(中国語/英語):http://www.suzhou2015.org/
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2015蘇州(英語):
http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2503&category=WTTC