大会報道

第22回アジア選手権大会4日目③ 〜男子団体で中国が9連覇〜

2015.09.30

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9月26日〜10月3日まで第22回アジア選手権大会がタイのパタヤスポーツスタジアムで開催されている。大会4日目は男女ダブルス1回戦と混合ダブルス1〜3回戦、男子団体決勝が行われた。中国と日本による男子団体決勝は中国が3対0で勝利して9大会連続の優勝を達成した。


150929-07.jpg中国はアジア選手権9連覇を達成

150929-08.jpg許昕は1番の重責を果たしてストレートで勝利

150929-09.jpg丹羽は多彩な技術から得点を挙げたが惜しくも敗れた

150929-10.jpg大島は張継科とバック対バックで渡り合った

 

<男子団体決勝>

 中国 3ー0 日本

◯許昕 7、11、5 吉村

◯樊振東 -6、6、6、6 丹羽

◯張継科 8、-1、8、9 大島

 樊振東 ー 吉村

 許昕 ー 丹羽

 

 イラン、台湾をストレートで下して決勝に進出した日本。決勝は中国選手との対戦経験がそれほど多くない選手たちがどこまで迫れるかが大きなポイントになった。

 1番は6月のジャパンオープンの決勝を戦った吉村対許昕による一戦となった。第1ゲーム、吉村はサービスからの展開で好機を演出したが、自身のミスが重なり、許昕に先制点を与えるスタートとなった。続く第2ゲームも、許昕にひけをとらないプレーで接戦にもつれ込んだが、最後は11-12の場面でサービスミス。2ゲームを連取された。後がない第3ゲームも許昕に食らいついたが、最後はリードを広げられて5-11で敗れた。

 2番は世界卓球2015蘇州でも戦った丹羽対樊振東による対戦。序盤、丹羽は長いサービスからの展開や多彩な技術を駆使したレシーブで樊振東を揺さぶってチャンスをつくり出す形で、リードを広げた。樊振東のチキータに対してもしっかりと対応して第1ゲームを11-6で奪った。第2ゲームもこの勢いを持続したいところだったが、樊振東のチキータレシーブが決まり出し、6-11でこのゲームを落とした。再び活路を見出したい丹羽だったが、第3、第4ゲームは樊振東に攻撃の主導権を握られて、敗戦を喫した。

 迎えた3番は大島が張継科に挑んだ。第1ゲームは、互いのサービスから得点を挙げる形が続いたが、要所で張継科が抜け出し、先制点を挙げた。第2ゲームは大島がバック対バックの展開で張継科を上回るなど、こん身のプレーを見せて11-1でゲームを奪取。第3ゲームは競り合いが続いたが、張継科が得点を決めた際に声を出すなど、気迫のプレーでゲーム終盤に大島を突き放し、優勝に王手をかけた。第4ゲームは張継科が8-4とリードを広げたが、ここから大島が粘り、5連続得点で逆転。しかし、最後は世界チャンピオンが地力の差を見せて、11-9で勝利。中国の9連覇を決めた。


 ■日本代表倉嶋監督の談話

 「1番の吉村は肩のけがもあり、練習不足がいなめないプレーでした。サービスなどは通常通りでしたが、ラリーになると足が動けなかったり、プレーの正確性が足りなかったかなと思います。100%の状態であれば彼の独特の閃きなど相手を驚かせるようなプレーが出てくると思うのですが、そこまではいきませんでした。また、接戦となった2ゲーム目をとれていたら展開は変わっていたかもしれません。しかし、アジア選手権の団体戦を経験できたことは今後につながると思います。2番の丹羽はチキータだけではなく、相手のラケット角度を崩す変化をつけたレシーブがうまくはまりました。また、ロングサービスを多く取り入れたことで、樊振東のフォア前のチキータレシーブを遅らせることができました。2ゲーム目以降はロングサービスの割合が減り、主導権を握ることができませんでしたが、対戦を重ねるごとに樊振東に対応できるような組み立てができるようになっていると思います。もう少し、戦術を徹底できればもっといい勝負ができるかなと思いました。プレーぶりは悪くなかったと思います。3番の大島は、第1ゲームはチャンピオンの雰囲気に飲まれましたが、2ゲーム目からは自分のプレーができていました。フォアハンド主体の選手ですが、張継科にバック側を攻められる中、バック対バックで渡り合っていて、それだけの技術力を持っているということを再確認できました。あとはバックハンドでコースを変えたり、強弱をつけたりできるようになれば今よりも世界に近づくことができると思います。まだ中国選手と戦い慣れていなかったこともあり、序盤はレシーブからの展開で得点を奪うことができませんでしたが、今回、中国選手との試合を経験できたことは大きな収穫だと思います。全体を振り返ってみても、各選手共に内容的には競ることができました。今後は技術、フィジカル、メンタルなどトータル的にレベルアップしていくことができるようしていくことが課題です」


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今大会の模様は卓球レポート12月号(11/20発売)に掲載予定です。