大会報道

全日本卓球2016 男子シングルス 水谷が3年連続8度目の全日本制覇!

2016.01.17

<全日本卓球選手権大会>

男子シングルス決勝は3年連続歴代最多タイの8度目の優勝を狙った水谷(beacon.LAB)と張(東京アート)の対戦となった。張は5年ぶりの決勝進出で優勝を狙ったが、水谷が先制点を奪われながらも4対1で逆転勝利を収め、栄光の全日本チャンピオンの座をつかんだ。
 

水谷が歴代最多タイ8度目の優勝を飾る!
 
フォアハンドドライブで張のブロックを打ち破る
 
張は1ゲームを奪うも水谷の猛攻に屈した
 

<男子シングルス決勝>
水谷(beacon.LAB) 9-11 11-4 11-4 11-7 11-6 張(東京アート)

 第1ゲームは水谷が序盤からスタートダッシュ。盤石ともいえるプレーで4-0とリードを広げたが、ここから張が逆襲。4-6とリードされたところから水谷のミドルとバックをうまく攻め立てて4連続得点。その後はフォアの打ち合いで水谷から得点を挙げるなど、ラリー戦で打ち勝ち11-9で第1ゲームを先制した。
 王者・水谷はゲームを先制されて
いやな流れが漂ったが、第2ゲームは3-2の場面から驚異の6連続得点。第1ゲームで苦しんだ張の打球点の早いミドルへの攻撃に対して力強いフォアハンドドライブで対応し、11-4でゲームを取り返した。

 続く第3ゲームも水谷が流れをキープ。3-3から再び6連続得点で張を突き放した。このゲームではバック側への返球に対して回り込んでフォアハンドドライブする形が多くなり、その形でことごとく得点を重ねた。張はなんとかして水谷を止めようとしたが、チャンピオンの猛攻を防ぐことができず。水谷が11-4で2ゲームを連取した。
 第4ゲームは中盤までお互いに一歩も引かない展開が続いたが、水谷が4-6とリードを許したところから三たび6連続得点。水谷が7-6リードで迎えたラリーでは両者の意地と意地がぶつかり合う好ラリーが繰り広げられた。このラリーを水谷が制して勢いに乗ると、その勢いのままゲームを奪取。11-7でゲームカウントを3対1にして優勝にあと1ゲームと迫った。
 第5ゲームは張がミドルを攻めて水谷の体勢を崩してから空いたスペースに強打を決める形で対抗する場面もあったが、水谷が直後のラリーで3球目フォアハンドドライブを決めるなど張の反撃をシャットアウト。その後も、簡単には得点を許さず、好機と見れば強打で攻め立てる王者らしいプレーで得点を重ね、11-6で勝利。見事、男子シングルス3連覇を達成した。水谷はこれで齋藤清さんに並ぶ歴代最多タイ8度目の優勝となった。
 ≫[動画]男子シングルス決勝 水谷vs張(バタフライTVプラス)
 
■水谷隼のコメント
「(歴代最多タイ8度目の優勝について)10年前に初優勝したときからこの記録は狙っていたので素直にうれしいです。今後は偉大な先輩である齋藤清さんの記録を越えたいという気持ちは強いですし、できれば優勝回数を二桁にしたいです。
(張は丹羽や吉村といった五輪代表を破ってきたが、決勝に向けて意識したことはという質問に)「決勝に向けて特に意識したことはないですが、丹羽や吉村と僕を一緒にされては困ります(笑)。自分は違うという気持ちはすごくありました。
 決勝の張選手とは過去に10回ほど試合をしていて1度だけ負けたことがありましたが、それ以外の試合では全部勝っていて、そういう選手と全日本の決勝でやって負けてしまうと、『今まで勝ってきたのになんでここ(全日本の決勝)で負けてしまうんだ』と、ひきずってしまうと思ったので、そういう意味では絶対に負けられない戦いでした。
(決勝の戦術は)自分のサービスで先手をとって苦しめていこうと考えていました。実際に試合をしてみると、張選手はレシーブができていなくて、常に自分が先手を取れていたのでそれが最後まで続けばと思っていました。結果としてはだんだんと対応されて、サービスから得点することはできなかったのですが、そうなったときにさらに違うサービスを出して張選手がまた苦しんでいたので、自分の特徴であるサービスの多彩さで戦うことができたと思います。
 第1ゲーム目は4-0リードから凡ミスが続いてしまい、ゲームを落としてしまいました。本来ならば最悪な流れですが、今回は2ゲーム目からうまく対応することができました。自分の中で決勝だけはなぜか勝つ自信がありました。
 今大会はチキータを練習してきて、決勝でも何度か使っていたのですが得点源にはならなかったので、もっと強化していきたいです。今後の目標はオリンピックでメダルを取ることです」
 
■張一博のコメント
「相手のゲームごとの変化に対応するのが遅れて付いていくことができませんでした。1ゲーム目は良かったのですが、ラリー戦に持っていこうとして2ゲーム目からタイミングをずらされてしまいました。レシーブもうまくできなかったので、徐々に自信がなくなってきて、やられる一方でした。勝てるとしたら4−3だと考えていました。
今年30歳になっていろいろと考えましたが、準優勝できたので今年も頑張りたいと思います。




詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2016/
記録ページ:http://www.jtta.or.jp/AJ/result2015/

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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。