大会報道

世界卓球2016クアラルンプール3日目 日本男子がウクライナに快勝で全勝をキープ

2016.03.01

<世界卓球選手権大会>

世界卓球2016クアラルンプール(2月28日〜3月6日)大会3日目、日本男子は19時30分(日本時間20時30分)からウクライナと対戦した。水谷、吉村、松平の布陣で挑んだ日本はすべての試合で3対0で勝利を収め、第1ステージ突破を決めた。
 

要所を抑えた水谷がコウをシャットアウト

吉村はサービスからの3球目攻撃で試合の主導権を握った

今大会初出場の松平は持ち味を存分に発揮して快勝


<男子団体第1ステージ>
 日本 3-0 ウクライナ

○水谷 8,9,5 コウ
○吉村 8,9,8 プリスチェパ
○松平 4,12,7 エフィーモフ
 水谷 ー プリスチェパ
 吉村 ー コウ

ここまで、苦戦を強いられる場面がありながらも全勝を維持してきた日本男子。第4戦はウクライナとの一戦。第3戦のポーランド戦からメンバーを入れかえがあり、水谷、吉村、松平の3選手が試合に臨んだ。

1番は水谷対コウの一戦。過去2回の対戦でいずれも勝利を収めている水谷。第1ゲームは終盤まで互いに譲らない展開が続いたが、勝負どころで得点を決めた水谷が先制点を挙げた。
第2ゲームもきっ抗した展開が続いたが、コウのサービスをチキータするなどレシーブから先手を取って得点を重ねた水谷。9-9からは得意のラリー戦で得点を挙げ、11-9で第2ゲームを制した。

厳しいプレーの連続で相手を追いつめた水谷。第3ゲームもわずかな隙も与えないプレーの連続でスタートから連続得点を重ねた。相手に迫られた9-5の場面でタイムアウトを取った後は、ギアを入れ直し、サービスから3球目の強打を決めるなど、11-6で勝利を収めた。第1、第2ゲームは接戦となったが、そうした中でも安定感のあるプレーで着実に得点を挙げた水谷。エースたるゆえんを見せつけ、2番へとつないだ。

水谷の後をうけて登場したのは吉村。初対戦となるプリスチェパとの一戦は初対戦ということもあり、第1ゲームは互いにサービスからの展開での得点が多くなった。緊迫した展開が続いたが、ラリー戦で強さを見せた吉村が競り合いを制して第1ゲームを奪った。
続く第2ゲームは序盤吉村は相手のサービスにもきっちりと対応し、5連続得点を挙げるなど大幅にリードを広げたが8-2から4連続得点を奪われるなどリードを徐々に縮められた。日本ベンチは10-9と相手に迫られた場面でタイムアウト。これで落ち着いた吉村は次のラリーで得点を決めてゲームを連取した。
第3ゲームはスタートから付かず離れずの展開となったが、8-8から相手のミドルを突いたフォアハンドドライブで得点を挙げるなど。威力、コースともに質の高さを見せた吉村が11-8で勝利した。

3番には今大会初出場となる松平健太が登場。第1ゲームは相手のエフィーモフのドライブをブロックでことごとく返すなど、持ち味を発揮して11-4で先制した。
続く第2ゲームは松平が中盤からしゃがみ込みサービスを軸にした展開で4連続得点を挙げるなど、先にマッチポイントを握った。バックハンドにミスが出るなどして追いつかれたものの、12-12の場面ではフルスイングのバックハンドドライブで得点を挙げて接戦をものにした。
第3ゲームは回り込んで打ったフォアハンドドライブをブロックされるなど相手の守備に苦戦した場面もあったが、サービスでの得点、ブロックでの揺さぶり、相手の強打をカウンターと松平の得意とするプレーを随所で見せて11-7で勝利。今大会初出場となったが、主導権を握り続けて日本男子の勝利を決めた。

日本男子も日本女子と同様に第1ステージ突破を決めた。大会4日目の明日は16時30分から第1ステージ1位突破をかけてポルトガルと対戦する。


■倉嶋監督のコメント
今大会は1番でいつも勝ったり負けそうな試合が多かったのですが、今日は水谷が1番で良い内容でプレーしてくれて、そのいい流れで吉村がプレーして、最後、健太(松平)に回すことができました。
吉村は昨日までサービスで悩んでいる部分がありましたが、今日はそういう部分はありませんでした。まだ100%という訳ではありませんが昨日よりは格段にサービスのコントロールがよく、思い切って出せていると思います。今日はサービスが台から出てもいいし、ミスしてもいいから思い切って出しなさいということを話して、サービスミスもなかったので彼にとっても自信になったと思います。
健太は今日は健太卓球が満載でしたね。ブロックあり、カウンターあり、しゃがみ込みサービスあり、速攻あり、健太の卓球を出し尽くしたようなプレーをしていました。格下相手にも思い切ったいいプレーをしてくれました。単調になりすぎず、健太が持っている技術をしっかりと出せていたと思います。彼は前回の世界卓球やアジア選手権なども活躍してメダルに貢献していて、経験を持っているからこそああいったプレーができるかなと思います。
(決勝トーナメントに向けて)明日のポルトガル戦が勝負だと思っています。水谷は非常に調子がいいですし、大島も日本チームの中で存在感を示しています。吉村も昨日の試合よりも格段に良くなっています。丹羽は今日一日(の休み)でどれだけクリアにして戦えるか。健太も今大会の初戦で良い戦いをしてくれました。5人とも最終戦に向けてそろってきたと思うので、あとは相性などを考えてオーダーを決めたいと思います。

■水谷選手のコメント
前回、昨年のオーストリアオープンで対戦したときは接戦になったので、そのときの試合を思い出しながらプレーしました。そのときはレシーブで先手を取れなかったので、そこを意識しながら臨みました。うまくレシーブできたのではないかと思います。しっかり準備して相手の研究をして、あとは自分の持っている力を出し切れていることが予選での勝利につながっていると思います。明日(ポルトガル戦)は勝つか負けるかでメダルの可能性が大きく変わります。明日勝てばメダルの確率は80%、負ければ20%くらいだと思います。それだけ大きな山場だと思っています。自分が2点をとれば日本は負けないと思っているので、自分の役割をしっかり果たすだけです。

■吉村選手のコメント
第1ゲームをとれたことで気持ち的に有利に立てました。今日はサービスミスが少なく、自分の持ち味であるサービスからの3球目で良い形で攻めることができました。サービスに対して自信を持って出す、サービスが台からでてもサービスエースをとれたり、カウンタープレーにつながることがあるので、迷いなくプレーしなさいということは倉嶋監督から言われました。昨日のインタビューで水谷選手が「相手を見下してプレーする」という話をしていたので、今日は自分の中でメンタル的に優位に立つために、やってみようかなと思い、実行しました。

■松平選手のコメント
今日は普通に自分のプレーができました。いずれ出るときがあるだろうと思って準備はしていました。いつもより余裕を持ってできたのはすごく大きかったと思います。初めは少し緊張しましたが、2ゲーム目からは大丈夫でした。調子の良い選手もいますが、本調子でない選手もいます。でも、明日のポルトガル戦が山場なので、そこでみんな実力を発揮してベストな状態で臨めるように仕上げてくれると思います。



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今大会の模様は卓球レポート4月号(3月20日発売)に掲載

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2016クアラルンプール/公式サイト(英語):http://www.perfectwttc2016.com.my/
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2016クアラルンプール(英語):
http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2587&category=WTTC