大会報道

世界卓球2016クアラルンプール4日目 日本男子が予選1位通過を決める!

2016.03.02

<世界卓球選手権大会>

世界卓球2016クアラルンプール(2月28日〜3月6日)大会4日目の16時30分(日本時間17時30分)からは日本男子がポルトガルと対戦。第1ステージ首位通過をかけた一戦に3対1で勝利を収めた。
 

吉村はトップで出場し、躍動。アポロニアを破った

水谷を相手に0対2から逆転勝ちを収めたモンテイロ

丹羽はフレイタスを完封し、貴重な勝利をもたらした

2番で敗戦を喫した水谷だが4番では苦境を乗り切り、勝利


<男子団体第1ステージ>
 日本 3-1 ポルトガル

○吉村 8,8,-10,10 アポロニア
 水谷 3,7,-9,-9 ,-8モンテイロ
○丹羽 7,5,5 フレイタス
○水谷 -5,8,6,6 アポロニア
 吉村 ー モンテイロ

第1ステージ1位通過をかけたポルトガルとの大一番。日本は吉村、水谷、丹羽とオリンピックを見据えたオーダーで挑んだ。

1番は吉村対アポロニアが対戦。初対戦となる両者の一戦は第1ゲームからきっ抗した展開となった。しかし、終盤にサービスエースを決めるなど、自信の得意とするプレーで得点を重ねた吉村が11-8で先制点を挙げた。
第2ゲームは吉村が自身のサービスできっちりと得点を挙げて終始リードした。対するアポロニアも食らいついたが、アップダウンサービスを軸にした組み立てで得点を挙げた吉村が2ゲームを連取した。
一気に勝利を決めたい吉村だが、第3ゲームは序盤から両ハンドドライブに精度を欠いた。7-10と先にゲームポイントを奪われたところから追いついたものの、アポロニアのフォアハンド強打を防ぎきることができず。ゲームカウントは2対1となった。
第4ゲームは吉村がフォアハンドのダイナミックなラリー戦を制すなどリードをしたが、アポロニアに迫られ、第3ゲームに続いてジュースに突入。このゲームを取られるといやな流れとなるところだったが、10-10からサービスエースでマッチポイントを握ると、最後は厳しいストップからチャンスをつくり、バックハンド強打を決めて接戦となったゲームに終止符を打った。

吉村に続いて登場したのはエース水谷。今大会ここまで抜群の安定感で全勝をキープする水谷はロシアリーグののUMMCでチームメートだったモンテイロと対戦。第1ゲームからエンジン全開の水谷は厳しいストップで相手の攻撃を封じると、甘い返球を強打するなど、5連続ポイントでモンテイロを突き放した。フォアクロスの打ち合いではモンテイロの強打をカウンターするなど読みも冴えた水谷。相手を寄せ付けず11-3で幸先の良いスタートを切った。
第2ゲームはモンテイロが序盤で得点を重ねて4-0とリード。しかし、水谷は慌てることなく、下回転サービスでエースを奪うなど、逆転でゲームを奪った。ループドライブも効果的に決まるなどモンテイロに的を絞らせないプレーが光った。
第3ゲームは中盤以降、フォアハンドにミスが目立つなど先にゲームポイントを奪われる展開となった。最後はモンテイロに強打を決められて9-11で第3ゲームを落とした。
今大会初めてゲームを奪われた水谷。第4ゲームもフォアハンドドライブにミスが目立ちリードを許した。水谷のフォアサイドを突くモンテイロの厳しい攻撃にも苦しみ、9-11でゲームを奪われた。
迎えた第5ゲームも出足からミスが出た水谷。粘りのプレーで得点を奪い、リードを奪ったが、5-3から立て続けにモンテイロのフォアハンド強打を打たれて逆転を許した。5-6となった場面で日本ベンチはタイムアウトを要求。これで立て直しを図りたい水谷は次のプレーでストップの応酬からモンテイロのミスを誘い6-6と追いついた。続くラリーではミドルに来たボールを粘り強くつないでチャンスをつくって得点を奪い7-6とリードを奪い返した。このリードを保ちたい水谷だったが、リードされても強気の姿勢でフォアハンドドライブを打ち込むモンテイロに得点を奪われ、再度逆転される。この状況を打破したい水谷だったが、最後までモンテイロの攻勢を止めることができず。2-0から3ゲームを連取されて逆転負けを喫した。

3番は丹羽対フレイタスの対戦。試合の勝敗を左右する大事な一戦は、丹羽が11-7で先制。前陣プレーでフレイタスを台から離すと、強打をたたき続けて得点を重ねた。対するフレイタスは丹羽のサービスに苦しんだ。
第2ゲームも丹羽がリードをする展開が続いた。サービスでフレイタスのミスを誘うと、バック側のボールに回り込んでフォアハンドドライブを決めるなど、フットワークを生かしたプレーが光り、11-5でゲームを奪った。
続く第3ゲームも序盤から勢いに乗った丹羽。チキータで先手を奪うなど、フレイタスに自分のプレーをさせずに11-5で勝利を収めた。昨日まで苦しい試合が続いた丹羽だったが、今日の試合では主導権を握り続け、日本に貴重な1勝をもたらした。

日本が勝利に王手をかけた4番では水谷とアポロニアが対戦した。2番での敗戦を断ち切りたい水谷だったが、第1ゲームはアポロニアに先に攻められる展開が続いて5-11で先制点を奪われた。
なんとか立て直したい水谷は、自身のサービスからの展開で得点を挙げた。レシーブが甘くなる場面が見られたが、リードを保ち、11-8で第2ゲームを奪い返した。
第3ゲームもフォアハンドの打ち合いの中ではミスが目立った水谷だが、アポロニアのバックサイドを突いてチャンスをつくり出すなど、戦術面で相手を上回り、11-6でゲームを連取した。
続く第4ゲームはアポロニアのリスクをかけたフォアハンドドライブにリードを許したものの、第3ゲームに続いてアポロニアのバック側を攻め立てて、11-6で日本の第1ステージ1位突破を決めた。



■倉嶋監督のコメント
オーダーは、相手はフレイタスが2点出てきて、モンテイロ、アポロニアのどちらかが2点起用という予測のもと、メンバーを選びました。
1番の吉村は最後ツメが甘い部分はありましたが、調子自体は上がってきたなと思います。アポロニア選手とはランキングが変わらないのでクロスゲームになるとは思っていたのですが、要所で彼らしいプレーができていたと思います。アップダウンサービスなど、自分の特徴を生かしたプレーをしていました。
2番の水谷はいいリズムで1、2ゲーム戦っていたのであまり心配していなかったのですが、後半リズムが狂ってから、体が硬くなって、動きの切れが落ちたり、フォアハンドの精度が落ちたりっていう部分が最後まで尾を引きずってしまったかなと思います。それでもほかの選手がカバーしてくれましたし、最後(4番)は水谷が締めて終われたので良かったと思います。
丹羽は素晴らしい内容でした。昨日は自分のできることをやろうと伝えていて、丹羽の場合はチキータとサービスと速攻で戦うしかないと言いました。相手がフレイタスということで強い相手だったので気持ち的にも安定していましたし、勝つんだという意識があってガッツポーズを見せたり、気合いが入っているなと思いました。決勝トーナメントに向けて不安材料がなくなってきましたね。
まず予選全勝という第1関門は突破できました。次はメダル獲得という第2関門に向けてしっかりと明日一日リフレッシュしてまた明後日良いプレーができるようにしたいです。

■吉村選手のコメント
プレーとしては非常に良くなってきているなと感じていて、国際大会で格下に負けてしまうことがあったり、正直、世界の舞台での自信というのはなかったのですが、気持ちを鼓舞して「絶対に勝つ」という気持ちで臨めました。同じくらいの世界ランキングの選手に世界卓球の舞台で勝つことができたのは自信になったと思います。(試合では)全体的に自分のサービスが効いていましたし、4ゲーム目は1ゲームを取られてからも積極的に攻めることができたのが良かったかなと思います。今日の試合は連打しないと勝てないと思っていたので、自分のフットワークを生かして攻撃を続けたことも勝利につながったと思います。(決勝トーナメントについては)今よりもよいサービスが出せると思うので、明日1日見直していって出させてもらうことがあれば、しっかりと自分の仕事をしたいと思います。

■水谷選手のコメント
2試合目は3ゲーム目7-4リードの場面で油断してしまいました。調子は良くはなかったのですが、簡単に1、2ゲーム取れて、3ゲーム目もリードしてすんなり調子が悪い中で勝てたかなと考えてから流れががらっと変わりました。自分らしくないミスがたくさんありましたし、なかなか思うようなプレーが3ゲーム目以降できませんでした。自分の方が先に崩れてしまいました。なんとか立ち直そうとはしましたが、1つも点数をとれるパターンがなく、どのボールに対してもミスが出て、最後まで修正することができませんでした。最初から最後まで足の切れがよくなかったという自覚はあります。 (4試合目は)調子が上がらない中で自分のできる精一杯のプレーをしたことがこの結果につながったと思います。2点落とす訳にはいかなかったので、絶対に負けられないと思ってプレーしました。すべてにおいてあまり良い状態に持ってくることができなかったのは反省しなければいけないと思います。今日のプレーを反省しつつ、気持ちを切り替えていきたいです。今大会、自分の中で納得のいくプレーは1試合もできていないので、決勝トーナメントでは「これが水谷隼のプレーだ」というところをアピールしたいですし 2点とってチームを引っ張っていきたいです。

■丹羽選手のコメント
水谷選手の勝敗は自分のプレーには影響がなく、今日使ってもらったことにびっくりしているので、これまでの分を取り返そうと思ってプレーしました。プレーとしてはほとんどサーブレシーブで終わってしまったので、まだ調子はわからないのですが、世界ランキング11位の選手に3対0で勝てたので自信を持っていいと思います。グループリーグで一番強いのはポルトガルなので、そのポルトガルに勝つにはどうすればいいかということを考えてきました。(明後日からの決勝トーナメントについては)今日出場のチャンスをもらえたことは良かったので、決勝トーナメントももし使ってもらえるならば、昨日までの分を取り返せるようにプレーしてチームに貢献したいです。



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今大会の模様は卓球レポート4月号(3月20日発売)に掲載

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2016クアラルンプール/公式サイト(英語):http://www.perfectwttc2016.com.my/
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2016クアラルンプール(英語):
http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2587&category=WTTC