大会報道

全日本卓球2017 水谷隼・平野美宇優勝会見コメント

2017.01.22

<全日本卓球選手権大会>

平成28年度全日本選手権大会は男子シングルスで水谷隼(beacon.LAB)が歴代最多9度目の優勝、女子シングルスで平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)が史上最年少優勝という結果で幕を閉じた。試合後、水谷、平野はそれぞれ優勝会見に臨み、喜びを見せた。水谷、平野の優勝コメントは以下の通り。
 

■水谷隼の優勝コメント
「優勝しましたが、まだ実感はなく、解放されたという感じです。オリンピック後、注目されている中でプレッシャーもすごかったですし、他の2人のオリンピック選手が敗れる中で自分が絶対に勝ち残らなければいけないという重圧もあったので本当にほっとしています。決勝は想像以上に厳しかったですが、最後までサービスをうまくコントロールできて、積極的にプレーできたことが勝因だと思います。(準決勝について)準決勝はゲームカウント0対2の1-4となったときに負けを覚悟しました。さすがにここからばん回するのは厳しい思っていました。しかし、たくさんの観客の方が来ている中で、リードされているときに、『水谷、がんばれ』という声援が聞こえてきて、それを聞くたびに『もう一度、ここからだ』と自分に言い聞かせたことが(劣勢から)波に乗れた要因だと思います。2ゲーム目までは平野選手のプレーがすごすぎて、僕にも止められないと感じました。相手のラッキーな得点も多かったですが、いつか自分にもチャンスがくると思って、『今は我慢だ』と思ってプレーしていました。
 まだまだ日本には安定して強い選手がいないので、僕が引退した後に、弱い日本にになるのは困るので、もっと本気で世界をとりにいく選手が1人でも多く出てほしいですね。僕と他の選手にはまだ圧倒的な差があります。実際に今大会も接戦になっても僕が勝っています。僕自身は毎回ものすごくプレッシャーを感じながら全日本を戦っていて、毎回体調が悪くなるくらい緊張しているので、ベストなパフォーマンスはできていないと思っています。その中でもこうやって勝ち続けられるということは他の選手と圧倒的な差があるということだと思います。(具体的に差があると感じるのは)経験です。僕は20年以上卓球をやってきて修羅場をくぐってきて、誰よりも多く世界のトップ選手と対戦してきて、その中で得た経験が他の選手とは違い、圧倒的に優れていると思います。
 今大会は、これまでの全日本中でも観客の数が多くて、1本とるごとに盛り上がるなど雰囲気がすごくよくてプレーしやすかったです。互いの選手が良いプレーをしたときには大きな歓声が上がっていましたし、たくさんのお客さんの前でプレーできてこういったやりやすい環境でプレーできることは選手にとってはうれしいですよね。今後はこのような大会が国内でもっと増えてくれるとうれしいです。」
 
■平野美宇の優勝コメント
「今回は優勝を公言して狙っていたので、それを達成できてうれしいです。また、初めて勝つことができたので自信になりました。いろいろな方の支えがあっての優勝なので、いろいろな方に感謝しています。(最年少優勝について)今回優勝しないと最年少記録はなかったので絶対優勝したいと思っていました、歴史に残る記録がつくれてうれしいです。今まで優勝してうれし涙を流したことはなかったのですが、リオ五輪でリザーブだったことが悔しかったので、優勝できてうれしいです。
 決勝の相手は3連覇をしている選手ですし、昨年も負けているので思い切っていこうと思ってプレーをしました。昨年は出足が悪かったのでその反省を生かしてスタートダッシュを決めることができました。また、レシーブが浮いてしまうとダメだと思っていたので、甘いサービスは積極的に打つということは作戦としてもともと考えていました。試合を振り返ると、内容的には技術的にも先手をとれましたし、精神的にも『絶対に勝つ』という気持ちを持ち続けることができたのですごく良かったです。4ゲーム目の11-9の接戦を取れたことがゲームのポイントでした。そこでゲームカウントが2対2になるのか、3対1になるのかでは大きく違うので、そこをとれたのが良かったです。競ったときでも普通にやれば勝てると思ってプレーをしていました。
 第5ゲームは少し優勝を意識した部分もあり、8-2から逆転で取られましたが、プレー自体は悪くなかったので6ゲーム目は気持ちを切り替えてプレーしようと思いました。相手に対してひるむということはなく、そういった気持ちでは勝てないので、相手がすごいと思わずに思い切ってプレーすることを心がけました。優勝して1年の良いスタートが切れたと思うので今後は世界卓球など、国際大会でしっかりと成績を残して全日本チャンピオンと認めてもらえるようなふさわしい成績を残していきたいです。これからは日本のエースと呼ばれるように頑張っていきたいです」


歴代最多9度目の優勝について「解放された」と水谷
 
平野は最年少優勝に喜びを見せた
 

 

 

詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2017

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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。