大会報道

第13回全中国運動会9日目④ 〜周雨/樊振東が2連覇〜

2017.09.05

<全中国運動大会>

8月28日〜9月6日まで、武清体育センター(武清)にて第13回全中国運動会が開催されている。大会9日目は男子ダブルス、女子ダブルスの準決勝、3位決定戦、決勝が行われる。

■男子ダブルス準決勝
周雨/樊振東(解放軍) 14,-9,-11,8,8,-1,9 馬龍/許昕(北京/上海)

■男子ダブルス3位決定
閻安/林高遠(北京/広東) 8,-9,8,3 張煜東/孫聞(江蘇)

 

準決勝で腰にコルセットを着けてプレーした許昕。やはり決勝でもコルセットをつけてコートに立った。万全ではない状態で周雨/樊振東の解放軍ペアの攻撃をしのぎ切ることは、いくら馬龍とのペアといえども難しいだろうというのが大方の予想ではなかっただろうか。その予想は裏切られたと言っていい。
許昕は全身を使ったダイナミックなスイングはできないものの、小さい動きに集中しているためか、ストップやフリックの精度が高い。馬龍は無理に自分が得点しようとせずに、許昕のサポートに回る。許昕の本来なら不本意な失点に対しても、背中を叩いて「大丈夫」といったジェスチャーでパートナーを安心させる。競り合いとなった第1ゲーム、10-8から追いつかれた解放軍ペアは、樊振東が許昕を大きく動かす厳しいコース取りで16-14と先制。
第2ゲームは馬龍の手堅いストップからの展開で攻めたい周雨にミスが出て1対1に。チキータレシーブから攻撃的に組み立てる解放軍ペアに対して、馬龍/許昕はほとんどストップレシーブからじっくりと探るようにプレーする。第3ゲームも許昕のゆるいボールにうまく対応できない周雨にミスが出て馬龍/許昕が序盤で大きくリード。解放軍ペアは追いつくも、馬龍/許昕が手堅くプレーして2ゲーム連取。
普通にプレーすれば、許昕の負傷というアドバンテージを考えれば、解放軍ペアは優位に立てるはずだ。やっと固さが取れたか、第4ゲームをしっかり取ると、第5ゲームは解放軍ペアがイケイケムードの中で連続攻撃を決めて6-0とリード。しかし、周雨のチキータミスから6-6と追いつかれるが、逃げ切って優勝に王手。
ここで王励勤が許昕の治療タイムを要請。許昕は脚のマッサージを行い、コルセットを外してコートに戻ると、これまでのプレーが嘘のように息を吹き返し、大きく回り込んでバッククロスに許昕独特の大きな弧線のドライブを決める。復活を宣言するかのようなこのボールに、馬龍/許昕ファンの多い場内は色めき立つ。このゲーム、許昕の一人舞台といってもいいだろう。11-1で馬龍/許昕が取り返し、最終ゲームに。
このまま流れを持っていかれては困る解放軍ペアは、序盤から声を出してプレー。点差が離れない展開だが、許昕は大きなプレーが可能になった分、フリックやストップの精度が下がったかミスが出る。しかし、馬龍が樊振東の渾身のフォアハンドドライブをカウンターするスーパープレーを決めるなどして8-8。点差は開かない。9-9から集中したプレーで解放軍ペアが2連続得点。オリンピックよりも勝つことが難しいと言われる全中国運動大会で2連覇を達成した。



 
周雨(右)/樊振東は2連覇の偉業。王涛監督も鼻が高い

解放軍ペアはチキータレシーブから攻めた
 
第6ゲーム息を吹き返した許昕に会場は騒然
 
元世界王者の王励勤が立ち上がって上海チームの後輩を応援
 
解放軍ペアの2連覇で死闘は幕を閉じた
 


卓レポ.comでは連日の熱戦の様子を最終日の9月6日までお届けします!

 

今大会の詳細な情報は下記サイトをご覧ください。
中華人民共和国第13届運動会(記録ページ):http://results.tianjin2017.gov.cn:81/

今大会の模様は卓球レポート11月号(10/20発売)に掲載。