大会報道

第27回日本リーグ・ビッグトーナメント 〜松平賢二がV3、松澤茉里奈が初優勝〜

2018.04.09

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第27回日本リーグ・ビッグトーナメントが宮城県の元気フィールド仙台で開催された。男子シングルスは松平賢二(協和発酵キリン)が通算3度目の優勝を果たし、女子シングルスは松澤茉里奈(十六銀行)が初優勝。また、今年度からダブルスが新設され、男子ダブルスは森田侑樹/神巧也(シチズン時計)、女子ダブルスは平侑里香/松本優希(サンリツ)がそれぞれ優勝し、栄えある初代チャンピオンに輝いた。

 

【男子シングルス】チームの威信を背負った松平賢二が3度目の優勝

松平賢二がビッグトーナメントV3!

磨いてきたというバックハンドが要所で決まった
 
平野との死闘を制し、万感のガッツポーズ
 

男子シングルスは、松平賢二(協和発酵キリン)が第1シードの面目を保って優勝を果たした。「協和発酵キリンの存在感を見せたかった」という松平は、ゲームオールにもつれた上村との準決勝を執念で切り抜けると、決勝ではチームメイトの平野と対戦。昨年の全日本社会人選手権大会ではストレートで敗れ、部内の練習試合でも分が悪いという平野に対して、「普段と違う戦い方をしようと心がけた」という松平は、スタートからサービスの組み立てを変えて1ゲーム目を先行し、流れをつかんだ。一方、初優勝を目指す平野も持ち前の足を使ったフォアハンドドライブで追いすがる。二人の激しい打ち合いはゲームオールのジュースまでもつれたが、最後は終始強気のプレーに徹した松平が振り切り、3度目となる頂点をつかんだ。

 

■男子シングルス優勝 松平賢二のコメント

「めっちゃ嬉しいです。(上田、吉田、森本が抜けた)今のチーム状態を考えると、自分もしくはチームの誰かしらが優勝して、協和発酵キリンの存在感を出さなければいけないと思っていました。その意味で、友樹(平野)と二人で決勝を争えたのは最高でしたし、自分が優勝したこと以上に収穫だと思っています。

 技術的には、バックハンドが以前よりもいろいろなエリアで打てるようになってきました。久しぶり(2014全日本社会人選手権大会以来)の全国タイトルなので自分の糧になるし、次に向かっていいスタートが切れます」

 

 

フォアハンドドライブで優勝を狙ったがわずかに及ばず
 
 2位の平野友樹(協和発酵キリン)は、決勝トーナメント1回戦で松下海輝(日鉄住金物流)にゲームカウント0対2と追い込まれた局面から逆転勝利すると、持ち前の躍動感あふれるフォアハンドドライブを武器に決勝進出。優勝の芽も十分にあったが「最後はボールを置きにいってしまった」と本人が語るように、終盤プレーがおとなしくなってしまったのが悔やまれる。


 
ドライブの引き合いに強さを見せた上村
 
切れのある両ハンド攻撃を見せた高木和
 

 3位にはラリー戦に抜群の強さを見せたルーキーの上村慶哉(シチズン時計)と、切れ味鋭い両ハンドはまだまだ健在の高木和卓(東京アート)が入った。
 


 

【女子シングルス】攻めの厳しさが増した松澤茉里奈が初優勝

 

松澤茉里奈が嬉しい初優勝!

気迫あふれる会心のプレーを見せた
 
優勝を決め、観客の声援に応える松澤
 

 女子シングルスは松澤茉里奈(十六銀行)が初優勝。準々決勝で昨年の日本リーグで敗れている成本綾海(中国電力)をストレートで下してリベンジすると、準決勝では加藤との同士討ちを制して決勝へ。昨年王者の田代との決勝でも気迫あふれるプレーで終始主導権を握り、一気に優勝へと突き進んだ。「いろいろな課題をこの大会で試したかった。その中で3球目、4球目などの早い段階で得点することを意識していたので、その成果が出せた」と本人が語るように、今大会の松澤はそれほど大きな振りではないにも関わらず、ラリーの早い段階からノータッチで抜くボールが非常に多く、誰と対しても終始余裕を持ってプレーしていた印象だった。

 

■女子シングルス優勝 松材茉里奈のコメント

「この大会はこれまで2回戦が最高で、自分でも優勝できるとは思っていなかったので率直に嬉しいです。今年の全日本選手権大会で平野美宇選手(日本生命)に負けて、そこで得た課題をクリアできたかどうかを試すつもりで今大会に臨みました。具体的には、ゆっくり来たボールに対して強く打ちすぎないとか、台上技術のバリエーションを増やす、3球目4球目の精度を高めるなどですが、それらを試して成果を出すことができたと思います」

 

 

2連覇を狙ったが松澤の厳しい攻めにペースを握れず
 
 2位は、昨年優勝の田代早紀(日本ペイントホールディングス)。準々決勝の宋恵佳(中国電力)、準決勝の松本との相次ぐゲームオールジュースの接戦を乗り切ったが、決勝では松澤の厳しい攻めの前にペースを握れず、二連覇はならなかった。



 
快速バックハンドで勝ち上がった加藤
 
松本はバックハンドのコース取りが光った
 

 3位には、バック面の表ソフトラバーからの速攻が光る加藤杏華(十六銀行)と、右利きの相手のバック側を潰すコース取りが光っていたサウスポーの松本優希(サンリツ)が入った。

 

【男子ダブルス】森田侑樹/神巧也が初代王者に
 

森田(左)/神が決勝の激闘を制して優勝
 
森田(左)/神の勝因は打ち合いの強さ
 
決勝で先輩ペアと激闘を演じた町(右)/上村
 

 今年から新たに新設された男子ダブルスは、森田侑樹/神巧也(シチズン時計)が制し、栄えある初代チャンピオンに輝いた。昨年の全日本社会人選手権大会男子ダブルスを制している二人は、その実力と経験をいかんなく発揮。決勝の町/上村との同士討ちは会場がうなるほどの激しいラリーの欧州でゲームオールジュースにもつれたが、最後は打ち勝ち、先輩の面目を保った。

 2位の町飛鳥/上村慶哉(シチズン時計)はラリー戦に抜群の強さを見せて勝ち上がり、決勝でも森田/神に迫ったが、ほんのわずかに及ばなかった。

 

【女子ダブルス】女子ダブルスを制したのは平侑里香/松本優希
 

平(左)/松本が女子ダブルス初代チャンピオンに!
 
平(右)/松本はコース取りと攻めの速さが光った
 
台上での先手争いに長けていた松澤(右)/高橋
 

 女子ダブルスの初代女王に輝いたのは、平侑里香/松本優希(サンリツ)。サウスポーの松本がバックハンドで厳しくコースを突き、平が速い攻めでたたみかける見事なコンビネーションを披露し、予選リーグから決勝まで終始危なげないプレーで頂点に立った。

 2位に入ったのは松澤茉里奈/高橋真梨子(十六銀行)。サウスポーの高橋が台上でチャンスメイクし、松澤の威力ある両ハンド攻撃につなげる連係がよかった。

 

今大会の記録は、日本卓球リーグ実業団連盟のホームページに掲載されています。

日本卓球リーグ実業団連盟:http://www.jttl.gr.jp