大会報道

アジアカップ横浜2018 〜男子は樊振東が優勝〜

2018.04.08

<その他の国際大会>

アジアの男女トップ選手16名でシングルスのタイトルを争うLION ITTF・ATTUアジアカップ横浜2018が横浜文化体育館(神奈川)にて開催された。


【男子シングルス】樊振東が同士打ちを制して初優勝

昨年のリベンジを果たし樊振東が初優勝

パワーでは群を抜いた樊振東の両ハンド
 
林高遠はバックハンドの鋭さで2連覇を狙ったが及ばず
 
コーチの王皓もひと安心で2ショットセルフィー
 


<男子シングルス決勝>
樊振東(中国) 3,13,8,11 林高遠(中国)


 予選グループリーグで樊振東が張本に敗れ、林高遠が李尚洙に敗れて、中国選手がともに2位通過という意外なスタートとなったが、やはり、というべきか決勝に勝ち残ったのは樊振東と林高遠の2人。決勝トーナメントでは期待の張本が準々決勝で敗れたが、中国選手が順当に勝ち進んだ。
 決勝は、林高遠の鋭いチキータに対して狙い澄ましたカウンターを決めた樊振東が、随所でチキータレシーブで林高遠のフォア側を抜などの好プレーも見せ、林高遠対策が万全である様を見せつけた。国内の選考会では同士打ちに強い林高遠だが、格上の後輩を相手に実力を出し切れずにあえなくストレート負け。2連覇はならなかった。
 予選で張本に敗れるという失態を演じた世界ランキング1位の樊振東だが、試合後の会見では「世界的に見ても先進的なプレーをしている」と決勝での再戦がならなかった相手を高く評価する余裕も見せた。


 

3位は同士打ちを制した李尚洙
 
丁祥恩は張本の前に立ちはだかった
 

  3位には決定戦で丁祥恩との同士打ちを制した李尚洙が入り、銅メダルを獲得した。李尚洙は予選グループリーグで林高遠を破り好スタートを切った。準決勝はくしくも世界卓球デュッセルドルフ2017の再現となったが、前回が簡単に敗れた樊振東に対して、バックハンドカウンターなど思いきりのいいプレーを見せて1ゲームを奪い一矢報いた。
 丁祥恩は準々決勝で張本と対戦。樊振東から金星を挙げ、決勝進出が期待されていた張本に対して、無理に自分から攻めずにブロックを軸に落ち着いたカウンタープレーで張本の快進撃を止めた。

 

 

熱すぎる張本とクールすぎる丹羽の大激戦
予想外(?)の熱戦に会場も沸いた

 
丹羽は窮地から一転、丹羽ワールドを見せたが勝ちきれず
 
荘智淵を破り、黄鎮廷にも勝ちかけたアラミアン
 

<5-6位決定戦>
張本智和(日本) 9,-10,6,5,-10,-6,10 丹羽孝希(日本)


 活躍が期待された日本の2人張本智和と丹羽孝希はベスト4には届かず、5-6位決定戦で同士打ちとなった。張本が3対1とリードし、10-7とマッチポイントを握ったところで試合は簡単に終わるかと思ったが、ここから丹羽が好プレーを連発。第6ゲームも回り込んでのカウンターが面白いように決まり、完全に丹羽ペースに。最終ゲームもリードする展開で10-8とマッチポイントを握ったが、ここから張本の意外とも言える慎重なプレーの前に逆転勝ちのチャンスを逃した。

 アラミアン(イラン)は大陸グループを全勝で通過。決勝トーナメント進出決定戦では荘智淵(台湾)を破る金星を挙げた。ストップ、チキータともそつなくこなし、ラリーではパワフルな両ハンドで荘智淵を圧倒。7-8位決定戦でも黄鎮廷(香港)を相手に3対1とリードして勝ちかけたが、黄鎮廷の粘り強いプレーに屈して2つ目の金星はならなかった。しかし、中東出身の選手としては完成度が高いプレーで会場では存在感を見せた。
 来年も横浜で開かれることが決まっている今大会。斉藤清以来の日本チャンピオンは誕生なるか。期待を胸にまた横浜文化体育館に戻ってきたい。

(取材=佐藤孝弘)

 

詳しい記録はITTF(国際卓球連盟)公式サイトに掲載されています。
ITTF(国際卓球連盟):http://www.ittf.com/