大会報道

女子学校対抗は、四天王寺が6連覇の偉業!

2018.08.07

<インターハイ>

女子学校対抗は四天王寺(大阪)が遊学館(石川)の挑戦をはねのけて優勝し、通算2回目となる6連覇を果たした。
 
四天王寺 3-0 遊学館
◯宮﨑 11,10,9 津隈
◯塩見 -5,8,-11,8,10 出雲
◯宮﨑/髙橋 6,4,-6,-6,3 出雲/相馬
 
6年連続で優勝の四天王寺

宮﨑が粘りのプレーで先制点をたたき出す!

大抜擢の1年生の津隈。敗れたもののラリー戦に強さを見せた

 
 遊学館は「四天王寺とは誰と対戦してもラリーになるのでラリーに強い津隈で勝負した」と安達監督が語るように、1年生の津隈を起用する思い切ったオーダーを組んで来た。一方、四天王寺はムードメーカーの宮﨑に先制点を託す。
 試合が始まると安達監督の読み通り、激しいラリー戦になった。津隈がワイドに揺さぶれば、宮﨑も必死に足を動かしてボールに食らいつく。各ゲームとも競り合ったものの、しぶとく両ハンドでしのぎ、投げ上げサービスからの3球目攻撃を要所で決めた宮﨑が津隈をストレートで下し、喉から手が出るほどほしい先制点を四天王寺にもたらした。
 



塩見がエース対決の大激闘を気迫で制す

出雲は塩見の徹底したフォア攻めに苦しんだ

好球必打の見事な戦術を見せた宮﨑(右)/髙橋

宮﨑と髙橋は優勝を決め、歓喜の抱擁

 2番は、四天王寺が塩見、一方の遊学館は出雲というガチンコのエース対決になった。
 変化サービスからの3球目強打と、異質ラバーでの鋭くコースを突くバックハンドで優位に立とうとする出雲。出雲のバックに送ってしまうとバックハンドでいいように主導権を握られてしまうため、フォア攻めに活路を見いだそうとする塩見。両者の一進一退の攻防は出雲が先にマッチポイントを握ったが、塩見が執念で追いつく。反対に塩見がマッチポイントを握ると、最後は塩見が苦しめられていた出雲のバックハンドをバックハンドで弾き返し、四天王寺が王手をかけた。
 得点パターンや技術の有効性では出雲に分があったように見えたが、最後までフォア攻めに徹した塩見の忍耐力がもたらした勝利だといえよう。
 
 後がなくなった遊学館はダブルス王者の出雲/相馬で巻き返しを図りたかったが、四天王寺の宮﨑/髙橋が素晴らしいプレーを見せた。
 ダブルス、学校対抗を含め、これまで遊学館ペアと対戦したほとんどのペアは、相馬のカットを打ち急いだり、打ちあぐねたりしたところを出雲にかきまわされて失点していた。しかし、四天王寺ペアは相馬のカットが甘くなるまでつないで待ち、それまで出雲のブロックやカウンターにしっかり対応する戦術で2ゲームをあっさり先取する。続く第3、4ゲームは、強引にいかないと得点が取れないと察した遊学館ペアの強攻にあってゲームオールに持ち込まれるが、第5ゲームは四天王寺ペアが遊学館ペアのミスを見逃さずに一気に突き放し、優勝を決めた。


 

優勝を決め、応援団に感謝!

遊学館は来年のリベンジを誓う
 
 力が拮抗していたため、後半までもつれるのが必至かと思われた両校の試合だが、終わってみれば四天王寺がストレートで勝利した。選手たちの技術力やチームワークもさることながら、塩見の出雲に対する徹底したフォア攻めや、ダブルスの狙いがはっきりしたプレーなどに表れていたように、練り込まれた戦術がもたらした短期決着といえよう。
 例年に比べると絶対的なタレントが少ない印象の今回の四天王寺だったが、心技体に加え、智を磨くことでそれを補い、見事に6連覇の偉業を成し遂げた。
 

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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)