技術/戦術

第1回 逆横下回転サービスを究める!(平野友樹)

2018.04.26

<シリーズ「究める!」>


kiwameru01-prof.jpg今月の達人 平野友樹(協和発酵キリン)
勝つために欠かせないテクニックを達人がレクチャーする「究める」シリーズ。第1回は、逆横下回転サービスを究めるポイントを、このサービスのスペシャリスト・平野友樹選手(協和発酵キリン)が伝授してくれる。

※本文の技術解説は右利きプレーヤーを想定しています
 


 逆横下回転サービスとは、フォアハンドで左横下回転(ボールを真上から見て反時計回りに回っている左横回転に下回転が加わった回転)をかけるサービスだ。ラケットの動かし方や打球感覚をつかむのが難しいサービスだが、今の卓球で勝つためには必須のサービスになってきている。



【究めるポイント①】 ラケットの握り方

 

達人からのアドバイス
 逆横下回転サービスをスムーズに出すためには、握り方が重要です。僕が逆横下回転サービスを出すときは、人さし指をラケットの端に寄せ、中指をグリップ(柄)から離してラケットの中央付近に置きます(写真上)。また、親指をグリップから離して伸ばします(写真下)。
 このように握ると、手首を動かしやすいことに加えて、スイングしたときに打球面を安定させやすくなります。

 スイングを始めるときは、人さし指を中指の方へすべらせるように動かして、より手首を利かせやすくします。 




【究めるポイント②】 打球面を立ててバックスイングの準備


達人からのアドバイス
 グリップの次にポイントになるのが、バックスイングする前の打球面です。逆横下回転サービスを出すときは、ひじを高く上げて手首をわきの下に巻き込むようにひねってバックスイングしますが、その前の段階では「打球面を立てておく(ラケットの先を下に向けておく)」ことを心掛けてください。この形をつくっておくと、手首をスムーズにひねってバックスイングしやすくなるので、スイングもスムーズに行うことができます。




【究めるポイント③】 ラケットを体から遠ざけるようにスイング


達人からのアドバイス
 打球面を立てたら、ラケットをわきの下に巻き込むように手首をひねってバックスイングします。この準備から、ひねった手首をもとに戻しながらラケットを体から遠ざけるように動かします。インパクト(打球の瞬間)にボールの斜め下あたりを捉えると、ボールに逆横下回転をかけることができます。打球の瞬間にぐっとグリップに力を入れ、それ以外はリラックスを心掛けてスイングしましょう。




【究めるポイント④】 1、2、3のリズムを体で覚える


達人からのアドバイス
 このサービスは、感覚がつかみにくく、難しいサービスです。練習では出せるのに、試合では緊張で思うように腕が動かなくなって出せなくなるケースは多いでしょう。僕も、このサービスを覚えた当初はそうでした。それを改善するために僕が行ったのは「体全体でリズムを覚える」ことです。
 具体的には、「トスを上げて1」「バックスイングで2」「スイングで3」というリズムです。このリズムを練習で体に覚え込ませ、それに沿ってスイングしたところ、試合の緊張した場面でも練習通りに逆横下回転サービスが出せるようになりました。また、「2」の時に右足に重心をかけ、「3
」の時に左足に重心をかけるとタイミングが取りやすいでしょう。腕の動きだけにとらわれず、体全体でリズムを覚えることを意識して逆横下回転サービスを練習してみてください。



【究めるポイント⑤】 回転を強くかけることを意識して練習

達人からのアドバイス
 これまで説明したポイントを踏まえて根気よく練習すれば、必ず逆横下回転サービスをマスターできるはずです。
 練習するにあたっては、「回転を強くかける」ことを第一に意識してください。逆横下回転サービスは回転を強くかけることが最も難しいので、これができるようになると、回転を抑えて変化をつけたり、いろいろなコースへコントロールしたりすることが簡単にできるようになると思います。また、回転をかけたり、コントロールするのが難しいと感じた時は、トスを高く上げすぎないこともこのサービスを正確に出す上でのポイントになります。


 

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(取材/文=猪瀬健治 写真=佐藤孝弘 動画=小松賢)