技術/戦術

第11回 スピンチキータを究める!(上田仁)

2018.10.12

<シリーズ「究める!」>


kiwameru05-prof.jpg今月の達人 上田仁(岡山リベッツ)
勝つために欠かせないテクニックを達人がレクチャーする「究める」シリーズ。第11回は、上田仁選手(岡山リベッツ)がスピンチキータを究めるポイントを伝授する。テクニックを達人がレクチャーする「究める」シリーズ。

※本文の技術解説は右利きプレーヤーを想定しています
 


 台上のボールをバックハンドドライブするチキータは、これからの卓球を勝ち抜く上で必須の技術になっている。今回はチキータの達人・上田選手が、回転を強くかけるチキータを究めるためのポイントを教えてくれた。



【究めるポイント①】
ネットすれすれに低く来たボールに対して使う

 

達人からのアドバイス
 チキータを大きく分けると、このシリーズの第6回で紹介した「スピードチキータ」と、今回取り上げる「スピンチキータ」の2種類があります。
 スピードチキータはスピードボールで得点を狙いますが、スピンチキータは回転を強くかけることで、相手のラケット角度やタイミングを狂わせることで、強打を防ぎ、相手のミスを誘ったり、返球を甘くさせる技術です。スピードチキータに加え、スピンチキータをマスターできると、台上でのプレーの幅が大きく広がるでしょう。
 スピンチキータは、基本的にネットすれすれの、スピードチキータで返球することが難しい低いボールに対して使います。一方、バウンドが高いボールが来た場合には、スピンチキータではなく、スピードチキータで得点を狙うことがセオリーです。
 このセオリーを踏まえ、スピンチキータをする際は、スピードチキータのときと同様、右足を踏み込みながら前傾姿勢でボールに近づき、ボールのバウンドの高さをしっかり見極めることが先決です。




【究めるポイント②】
前傾姿勢をキープして上方向へスイング


達人からのアドバイス
 フォア前に来た下回転のボールをスピンチキータするケースを例に挙げて、スイングのポイントを紹介します。
 このケースでは、右足をフォア前(右斜め前)に運び、上体を前傾させてボールに近づきます。ひじを高く上げ、ラケットの先を自分の方へ向けるように手首を大きくひねりながらボールに近づきましょう。
 そうして、バックスイングしながらボールの高さを見極め、スピンチキータすると決めたら、ひじが動きすぎないよう注意し、ひねった手首を上方向へ鋭く返します。そうして、ボールの正面あたりを強くこすり上げるように打つことがスイングの要領です。
 スイング中は、前傾姿勢を保つことを心掛けてください。前傾をキープすると目測が正確になり、ラケットをスムーズに動かすことができます。




【究めるポイント③】
「ボールを引きつける」ことが重要


達人からのアドバイス
 スピンチキータを成功させる上で重要なポイントは、「ボールをしっかり引きつける」ことです。ボールを引きつけ、ボールを下からすくうイメージでスイングすると、ボールをこすり上げやすい上に、スイングのパワーがたまるので、ボールに強く回転をかけやすくなります。
 このポイントを踏まえ、スピンチキータするときは、ボールのバウンドが頂点から落ちてくるまでしっかり引きつけることを心掛けましょう。



動画はこちら↓


<シリーズ「究める!」>
第1回 逆横下回転サービス(平野友樹)
第2回 カウンタードライブ(平野友樹)
第3回 ブロック(笠原弘光)
第4回 フォアハンドドライブ(笠原弘光)
第5回 バックハンドドライブ(岸川聖也)
第6回 スピードチキータ(上田仁)
第7回 ストップに対する流し(松平健太)
第8回 フォアからバックへの切り替え(荘智淵)
第9回 バックからフォアへの切り替え(荘智淵)
第10回 ツッツキに対するバックハンドドライブ(高木和卓)

 

(取材/文=猪瀬健治 写真=佐藤孝弘 動画=小松賢)